モルモン書が世に現れるときの障害をあらかじめご存知だった神さまの業。
小版の最後にアマレカイが刻んだベニヤミン王が争いのあとで再び平和を確立した方法も記されている。
短い言葉であるが、貴重な教えが記されている。
こんにちはおおさむです。訪問ありがとうございます。
モルモン書のモルモンの言葉は何を伝えているんだろうと思われているかもしれません。
モルモン書を学び始めてから40年以上が過ぎた私の考えを伝えます。お役にたてば幸いです。
モルモン書・モルモンの言葉の要約と感想
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モルモンの言葉の背景
- ニーファイは、二つの版を作った。
- ひとつは大きな版で、歴代の王が持ち、民の歴史を刻んでいた。
- もう一つは小さな版で、霊的な指導者が持ち、霊的に重要な事柄を刻んでいた。
オムナイ書の最後にアマレカイが語っていたように、小さな版は、余地がなくなり、引き継ぐ子もなかったので、モーサヤ王の子どものベニヤミン王に受け継がれた。
- そのずっと後になり、ニーファイ人が滅びようとする頃になって、モルモンという名の預言者が、神さまに命じられて、ニーファイの大版を短くまとめた記録を作っていた。
- モルモンが手に入れた記録を調べてみたところ、ニーファイの言葉とモーサヤ王とベニヤミン王までの霊的な記録が載っている版を見つけ、小版に刻まれた預言と啓示は貴いものと認め、自分のまとめた記録とあわせたのであった。
大いなる終わりの日に民は、ニーファイの大版と小版の二つの記録に書かれたことに従って、裁きを受けるようになるのである。
ニーファイ人が小版を作った理由をニーファイ自身は知らなかった。モルモンも小版を自分の記録のあとにまとめる理由を知らなかった。
しかし、神さまは、そうすることが必要な理由をご存知だった。
ニーファイの大版には歴史が記されていた。モルモンはそれをまとめていた。初めは慣れておらず、足りないことや不要なこと、誤りも多かったのかもしれない。
ジョセフ・スミスが翻訳を開始し始めた時、モルモンが抄録したニーファイの大判の最初の部分だった。
ジョセフ・スミスの翻訳も筆記者も交代したり、時間が取れなかったりして、苦労したことも多かったのだろう。
そして、ジョセフ・スミスは、ようやく翻訳できた部分を失ってしまったのである。
ジョセフ・スミスが失った部分は、ジョセフ・スミスを貶めようと計画していた人に渡り、内容が書き換えらえた。
ジョセフ・スミスが同じ部分を翻訳した際には、書き換えられたものと比べて違いがあるため、ジョセフ・スミスの翻訳は偽物だと主張するためである。
神さまは、同じ部分を翻訳することなく、そのまま、モルモンの抄録の翻訳を続けるように命じ、最後にニーファイの小版を翻訳させた。
その時に、ニーファイの小版と残りのモルモンの抄録をつなぐ部分として、モルモンの言葉がぴったりと当てはまった。
※失われる=無駄になる とわかったうえで、経験を積ませる神さまのはからい。
(3,5-7,9-11節)
ニーファイ人は予見された通り滅びたが、モルモンは将来の益になるように記録を残した
- リーハイとニーファイが示現で、ニーファイ人がやがて罪悪にふけり、滅びる様子を見た。
- ニーファイの弟ヤコブはゼノスの預言によって、ニーファイ人がやがて火で焼かれる様子を示した。
- それから約1000年経って、実際に、ニーファイ人は実際に罪悪にふけり、滅びに至る。
- モルモンの祈りの通り、モロナイはニーファイ人が滅びる様子を目撃する。
- モルモンはモロナイが救い主について書き記すことが、リーハイの子孫を含む人たちを含む、将来の人たちの益になるように、再び神さまや救い主の贖いについて知り、喜ばしい民となることを祈り願っていた。
それで、モルモンは神さまが与えてくださった知識と理解に応じて記録を残したのである。
(1-2,8-9節)
預言は成就する
- ニーファイの小版には救い主が来臨するとの預言がある。
- モルモンはそれが実際に起こったことを知っている。
- ほかの預言が成就したことも、その時から将来についての預言が成就することも知っている。
(4節)
ベニヤミン王の時代について
- ベニヤミン王は聖なる人で、義をもって自分の民を治めた。
- 国内には聖なる人が大勢いて、力と権能をもって神の言葉を語った。
- 民は強情であったので、指導者は非常に厳しい言葉で説得した。
- 民の間に多少の争いがあった。
- レーマン人の軍隊がニーファイの地(モーサヤと民が出てきた地)から来て、ベニヤミン王の民を攻めた。
- ベニヤミン王は軍隊を招集し、自分自身もラバンの剣をふるって戦った。
- ベニヤミン王の軍隊は神さまの力を受けて、レーマン人と戦い、自分たちの受け継ぎの地(ゼラヘムラ)の全域からレーマン人を追い出した。
- 偽キリストが現れたが、口を閉ざされて罰を受けた。
- 民の中に偽預言者や偽説教者、偽教師が現れたが、罰せられた。
- 多くの争いが起き、多くの者が離反してレーマン人のもとへ行った。
そのあと、ベニヤミン王は民の中にいる聖なる預言者たちの助けを得て、ベニヤミン王自身も体力と能力の限りを尽くして働き、国内にもう一度平和を確立した。
ベニヤミン王(その父モーサヤ王)は、ニーファイの大版とラバンの剣を持っていた。
これらはニーファイが所有していたもので、父から子へ譲られてきたと考えられる。
義の民となるためには、まず、不義な人たちとの騒乱を治める必要があり、それには多大な労力が必要である。
神さまの助けや、啓示を受ける人たちの助けによって、民を義や改心に導き、平和を築くことができる。
(12-18節)
まとめ
モルモンの言葉
ニーフアイは大版を作った後に、大切な預言を整理して小版を記録した。
モルモンは大版を要約したあと、小版を見つけて付け足した。
Josephはモルモンの要約を翻訳した最初の部分を失った。
ニーフアイが最初に書いた歴史、モルモンが最初に要約した部分、Josephが最初に翻訳した部分
神さまは、その部分が失われることを、はじめからご存知だった。
失われることを防ぐことはされなかった。
失われたのは、3人以上が苦労して書き続けた記録ではあるが、
それよりももっと大切な預言を世に残すことになった。
神さまは彼らを訓練されたのかもしれない。
2度目は1度目よりうまくできる。
1度目は練習、リハーサル。2度目が本番。
おまけ
モルモン
ニーファイの大版、歴代の王の記録の抄録、の要約を作っている。
ベンジャミン王の時代まで書いてしまってから、伝えられた多くの記録を探っていたら小版を見つけた。
ここまで作った記録の後に小版を付ける。
賢明な目的、「みたま」がそうせよ、と告げる。
人は全ての事を知っていないが、主は全ての事をご存じである。
主は人にそのみこころを行わせる。
モルモンの抄録は神様の力によって作られている。
神様がモルモンに授けた知識と理解力
アマレカイがベンジャミン王に小版を譲った後、ベンジャミン王に代々伝わってきた大版と一つにした。
小版にキリストの予言があるので喜んでいる。
ニーファイ人の事柄は多すぎて百分の一も書けない。
ベンジャミン王の治世
不和
レーマン人との戦い
偽キリスト、偽予言者が現れた。
背教してレーマン人に加わった多くの人
色々あった後、予言者たちの助けを得た。
義をもって民を治め、予言者たちも力を尽くして努力した。
民は頑であったがこのために平和がもう一度確立した。
JSが原稿を一部失う事は、定まったことだったのか。
ニーファイから、アマレカイに至まで、小版がレーマン人に伝わると信じている。
モーサヤの治世に至までの大版に記されていたことは、どうなるのだろう。
記録するための労力、抄録するための労力は無駄になったように思える。
しかし、二重に記録があったために、原稿を失ったことに対応できた。
少なくともJSはその部分を読んでいる。
たとえ、結果からすれば、無駄に思えても、神様の計画には無駄はない、
その信仰も必要なのですね。
命じたもうことをおこなう。