神さまと契約したイスラエルの民が、かたくなで、不従順で、神さまに背いている。
しかし、神さまは、イスラエルを覚え、彼らを試し、神さまのもとに帰るなら祝福を授けると約束されている。
罪のゆえにバビロンに滅ぼされ、捕囚されるが、ペルシャの王クロスによって、エルサレムへの帰還を許される。
これはすべて神さまの御腕である。
神さまはイスラエルを支えておられるが、背くものは祝福を受けない。
ニーファイが兄たちにこれを読んで聞かせたのは、兄たち(レーマン・レムエル)が神さまを信じ、悔い改めて、神さまの教えに従って生きることを望んでいるから。
こんにちはおおさむです。訪問ありがとうございます。
モルモン書のニーファイ第一書20章は何を伝えているんだろうと思われているかもしれません。
モルモン書を学び始めてから40年以上が過ぎた私の考えを伝えます。お役にたてば幸いです。
モルモン書・ニーファイ第一書20章の要約と感想
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ヤコブの血統に属する民の状態
- イスラエルと呼ばれる民。
- 血統により、アブラハム・イサク・ヤコブとつながっている。
- 主の名=エホバ によって神さまと契約を交わしている。
- 口ではエホバを賛美し、呼び求め、自らを聖なる都の者と言い、
- 万軍の主によって支えられているにもかかわらず、
- 心はエホバから離れ、求められている義を行わない
(1-2節)
神さまははじめから終わりのことを示された
神さまは、ご自分のなさること、これから起きることを
神さまが召した預言者を通して、ヤコブの家(子孫)に伝えてこられた。
それはヤコブの家(子孫)が強情で、そうしなければ、すでに知っている、
自分たちの作った偶像がそれをした、そう命じた、と言うからである。
神さまがあらかじめ示されたことを、ヤコブの家(子孫)はほかの人に伝えないのはどうしたことか?
ヤコブの家(子孫)は心がかたくなで、神さまに背くので、これらのことを聞いても理解しない。
それでも神さまは次のことをヤコブの家(子孫)に伝える。
(3-8節)
神さまはヤコブの家を守る
ヤコブの家(子孫)がかたくなで背く者であっても、
神さまは、ヤコブの家(子孫)の残りの者を守られる。
なぜなら、ヤコブの家(子孫)を、精錬し、苦難で鍛え、試しているからである。
万軍の主の名が汚されることのないようにするために。
ヤコブの家(子孫)にむかって神さまが呼び掛けられる、
わたしに聞き従え、わたしは永遠の神である。天地を作ったのはわたしである。
天地はわたしに従っている。
(9-13節)
ペルシャのクロス王が救い出す
そのことが起きる前に、神さまはヤコブの家(子孫)に伝えられた。
神さまは、ペルシャのクロス王を選び、預言されていた通り、彼によってバビロンを滅ぼし、とらえられていたヤコブの家(子孫)をエルサレムに送り返す。
(14-15節)
イザヤの召し
イザヤは神さまから示されたことを秘密にすることなく民に語った。
民に自分に近寄ってその声を聴くように勧めた。
主なる神、エホバがイザヤを召して、神さまの御霊がイザヤとともにある。
(16節)
神さまが道を示される
神さま、父なる神のひとり子、救い主、贖い主、イスラエルの聖者、が預言者を召して人に語る。
神さまは、人に益となるように教え、ひとを行くべき道に導く。
その教えに従うひとは、常に平安で、その人の義はいつまでも絶えることがない。
その子孫は数えきれないほど多くなり、祝福を受け、神さまの前から絶たれることも滅ぼされることもない。
悪の道から離れよ。福音を世に広めよ。
神さまはヤコブの家(子孫)の罪を贖われた、と宣言せよ。
神さまの導きに従えば、荒野を歩んでも渇くこともなく、砂漠では岩から水を得ることもできるのだ。
しかし、背くものは平安を得ることがない。
(16-21節)
従っていれば
イスラエルの民が契約に従って、神さまの戒めをこころから守っていれば、歴史は変わっていただろう。
わたしたちも世の悪から離れ、神さまに従うなら、歴史を変えることだろう。
神さまは初めから終わりをご覧になって、あらかじめ警告を与えておられた。
イザヤ書を学ぼう
(18-21節)
すでに結末を知っている
ニーファイたちがエルサレムを出たのはバビロニアに滅ぼされる前のこと。
イザヤはもっと前の預言者。
これから起きることを過去のように語っている。
私たちは、自分たちのいく末を知りたい。
神さまは、前もって全てを教えてくださっている。
すでに知っているなら、あとはただ、その道を行けばいいのだが。
(20-22節)