こんにちはおおさむです。訪問ありがとうございます。
モルモン書のアルマ書19章は何を伝えているんだろうと思われているかもしれません。
モルモン書を学び始めてから40年以上が過ぎた私の考えを伝えます。お役にたてば幸いです。
モルモン書・アルマ書19章の要約と感想
ご自身でオンラインまたは書籍で読んでいただくようにお願いします。
アルマ書19章のオンライン版はここをクリック
※別タブ(画面)で開きます
神さまはこの時にレーマン人に福音を伝えることがふさわしいと判断され、計画され、備えておられた。救い主のもとに来る喪は誰も拒まれず、バプテスマを受け、神さまの御霊を受けることができる。
王妃の信仰
ラモーナイ王が二日二晩死んだように横たわっていたので、王を墓に葬ろうとしていた。
王妃は、ラモーナイ王が死んだのか、死んでいないのか、知りたいと思っていた。
ある人は、まだ死んでいない、と言い、ある人は死んでいて悪臭を放っている、と言う。
王妃自身は、においはない(死んでいない)と判断していた。
王の僕は、王妃に、アンモンが聖なる預言者であり、神さまの御名によって多くの力ある業を行う力があると告げていた。
そこで、王妃は、アンモンにラモーナイ王が生きているのか死んでいるのかを見てほしいと願った。
※王妃は、アンモンは神さまに尋ねて正しいことを教えてくれる、と思ったのかもしれない。たとえ死んでいても生き返らせてくれると思ったのかもしれない。いずれにせよ、王を大切に思い、生きてほしいと願っていたことがわかる。
アンモンは、ラモーナイ王が神さまの力のもとにいて、王の心から不信仰という暗黒の覆いが取り除かれつつあり、その心を照らす光,神の栄光の光であり神の慈しみの驚くべき光であるこの光が、王自身の中に大きな喜びを注ぎ込んで暗黒の雲が消え去り,永遠の命の光が王自身の中にともされたことを知っていた。アンモンはこれが王の肉体に打ち勝って,王が神によって意識を失っていたことを知っていた。
王妃の願いはアンモンがただ一つ望んでいたことでもあった。
アンモンは、ラモーナイ王に会いに入っていき、王がまだ死んでいないことを確かめた。
※アンモンは、神さまの光を受けたラモーナイ王が民に自分の体験を話すことも望んでいたと思う。
王妃は、アンモンと王の僕の言葉のほかになんの証拠もないが、アンモンの言ったとおりになると信じる、と返答する。
アンモンは王妃に、信仰が深いので幸いである。ニーファイ人のすべての民に勝る信仰である、と告げた。
王妃は、アンモンが告げた時刻まで王(夫)の床のそばで起きていた。
※王妃はアンモンの言葉を信じ、すぐにその言葉に沿った行動で信仰を示した。
(1-11節)
- 心を覆う幕
- (コリント人への第二の手紙4章)
3)もしわたしたちの福音がおおわれているなら、滅びる者どもにとっておおわれているのである。
4)彼らの場合、この世の神が不信の者たちの思いをくらませて、神のかたちであるキリストの栄光の福音の輝きを、見えなくしているのである。
王、王妃、アンモン、僕たちが地に倒れる
ラモーナイ王は
- アンモンの言葉の通りに起き上った。
- 起き上がると最初に王妃に手を伸ばして「神さまの御名がほめたたえられるように。また、あなたは幸いである。」と告げた。
- 倒れている間に、示現の中で、贖い主が将来地に来られ、ひとりの女から生まれ、御名を信じるすべての人を救われることを見た。
- 胸がいっぱいになって、喜びのあまり再び倒れる。
王妃も御霊に強く感じて倒れた。
アンモンは、レーマン人にも、自分の祈りに応じて救い主の御霊が注がれたのを見て、ひざまずき、心を注ぎだして祈り、神さまが同胞のレーマン人のために行ってくださったことについて神さまに感謝した。そして、喜びのあまり力を失って倒れた。
王の僕たちは、彼らが倒れたのを見て、救い主への畏れが生じていたので、神さまに叫び求めた。そして地に倒れた。
※王妃も僕たちも同じ示現を見たのだろう。
※彼らの以前の生活がどのようなものだったか、はっきりとはわからないが、悔い改め、救い主を信じ、へりくだって祈るときに、神さまの導きを得ることができる。
※彼らのように劇的な示現は見ないかもしれないが。
(12-16節)
- リーハイが示現を受けたのち神さまをほめたたえた
- (ニーファイ第一書1章)
7)さて,父はエルサレムにある自分の家に帰って来たが,御霊と自分が見たものに圧倒され,床に伏してしまった。
15)このような言葉で神をほめたたえたのは,父が見たこと,すなわち主が父に示されたことで父が心から喜び,まことに胸がいっぱいになったからである。
- 息子アルマも同じ次元を見た
- (アルマ書36章)
22)思うに,ちょうどわたしたちの先祖リーハイが見たように,わたしも神が御座に着き,神を賛美しほめたたえる様子で群れ集まる無数の天使たちに取り囲まれておられるのを見た思いがした。
エービシによって呼び集められた民が論争する
王の僕の中にいたエービシは、父の驚くべき示現のために何年も前に救い主を信じて頼っていた。
そのことは、ほかの僕たちにも知られてはいなかった。
このとき、王や王妃や王の僕たちが倒れているのを見て、それが神さまの力であることを知った。
これを民に知らせて、この様子を見せれば、民は神さまの力を信じるようになると思って、すぐに、家から家に走り回って民に伝えた。
※エービシの父が受けた示現も神さまの備えである。
民は王の宮殿に集まって、王や王妃や王の僕たち、ニーファイ人のアンモンが死んだように倒れているのを見た。
それを見た民は言い争った。
王たちに大きな災いが及んだのは
- ラモーナイ王がニーファイ人がこの地に住むことを許したから。
- ラモーナイ王が家畜の群れを散らされた僕たちを殺したから。
家畜の群れを追い散らした者たちは、その意見に反論した。
アンモンに兄弟を殺された者が、アンモンに怒りを抱いていたので、アンモンを殺そうと剣を振り上げた時に、倒れて死んだ。
それを見た民は恐れを抱き、この力の源は何か、アンモンを殺せないことにどのような意味があるのか、言い争った。
民はアンモンが何者かについて言い争った
- 大霊
- 大霊から遣わされた者
- レーマン人を苦しめるためにニーファイ人が遣わした怪物
- レーマン人が罪悪を犯したので、レーマン人を苦しめるために大霊から遣わされたもの
大霊はいつもニーファイ人についていて、レーマン人から救い出し、レーマン人を大勢滅ぼしてきた。
※出来事の経緯も知らずに話し合ったのと、彼らは神さまのことを全く知らないので、正しい答えに行きつくはずもない。
(16-27節)
王が民に福音を伝える
エービシは、民の中に非常に激しい論争があったので、ひどく嘆いて涙を流し、王妃を起こすかのように手を取った。
エービシが手を触れたとたん、王妃は立ち上がり、大声で
- 恐ろしい地獄からわたしを救われた
- 祝福に満ちたイエス様
- 祝福に満ちた神様
- この民に憐れみをおかけください。
と叫ぶと、喜びに満たされ、両手を組んで、人々の理解できない多くの言葉を語った。
※王妃は民の幸いを願っている。両手を組むことは珍しいことだったのだろうか。王妃は何を語ったのだろう。
王妃がラモーナイ王の手を取ると、王が起き上った。
王は民の間に争いがあるのを知ると、すぐに出ていって、民をたしなめ、アンモンから聞いた言葉を教え始めた。
王の言葉を聞いた人たちは皆信じて、救い主を信じ頼る者となった。
王の言葉を聞こうともしない者は、立ち去った。
アンモンと王の僕たちは起き上がって、信じる者たちに教えを授けた。
王の僕たちは皆その心が改まって、二度と悪を行いたいとは思わないと、口をそろえて人々に告げた。
多くの僕たちが天使を見て、天使と話をした、と告げ、神さまと神さまの義にかかわることを人々に述べた。
※これまでずっと憎むように教えられてきたニーファイ人が信じる神さまを信じるように説かれても、素直になれない人もいる。それも理解できる。
(28-34節)
- 信じたものの変化
- (モーサヤ書5章)
2)すると民は皆,声を合わせて叫んだ。「そのとおり,わたしたちは,王がわたしたちに語ってくださった言葉をすべて信じています。また,全能の主の御霊のおかげで,わたしたちは王の言葉が確かで真実であることを知っています。御霊は,わたしたちが悪を行う性癖をもう二度と持つことなく,絶えず善を行う望みを持つように,わたしたちの中に,すなわちわたしたちの心の中に大きな変化を生じさせてくださいました。
救い主の業がレーマン人の間に始まる
王や王妃や王の僕たちとアンモンの言葉を信じた人々も多くいた。
彼らはみなバプテスマを受け、義にかなった民となり、自分たちの中に神さまの教会を設けた。
救い主の御腕が,悔い改めて救い主の名を信じるすべての人に伸べられることが分かる。
- 神さまのみもとに来るものは救いを得る
- (ニーファイ第一書1章)
14)さて,父は多くの大いなる驚くべきことを読んだり見たりした後,主に向かい,「おお,全能の主なる神よ,あなたの御業は何と偉大で驚くべきものでしょう。あなたの御座は高く天にあって,あなたの力と慈しみと憐れみは地に住むすべての者に及んでいます。あなたは憐れみ深い御方ですから,あなたのみもとに来る者が滅びるのを許されません」などと,大声で多くのことを叫んで言った。
まとめ
ラモーナイ王も王妃も僕たちも新しい改宗者。
彼らはアンモンの言葉を信じた。
示現の中で、神さまや天使に会い、導きを得た。
それはレーマン人を改宗に導くための備えとなった。