もしゼニフたちが先祖の地に帰るのをあきらめていたら
もしアルマがそのままだったら
もしノア王の兵士がアルマを見つけて殺していたら
もしリーハイがユダヤ人に殺されていたら
もしニーファイが兄たちに殺されていたら
だがしかし、神さまはすべてのことをご存知で、こうなるためにあらゆる手段をあらかじめ定めておられた、としたら。
わたしはゼニフが騙されたことも、神さまのご計画の中だったと考えています。
ヤコブとエサウがもめた時、母リベカがイサクがヤコブに長子の祝福を与えるように画策した。その結果、エサウが怒り、ヤコブはエサウから離れるために、ラケルの兄ラバンのもとに行って嫁を得ることになった。
ヤコブはラケルが気に入ったが、ラケルの父ラバンはヤコブを長く自分のために働かせようとレアを先に嫁として与えた。
その結果、ラケルとレアは競い合い、ヤコブは12人の男の子の父となった。
12人の男の子たちは、ヨセフをねたみ、命は助けたが奴隷として売った。奴隷となったヨセフはエジプトでポテパルに仕えたが、その妻の欲のために牢獄に入れられてしまった。そこで料理長の夢を解き明かしたが、料理長はヨセフとの約束を忘れてしまい・・・
ニーファイ人がレーマン人の捕虜を運んでいるときに、密偵がレーマン人が攻めてきていることを大声で告げたため、捕虜のレーマン人は活気づき、捕虜を逃がしてしまった。仕方なく、クメナイの町に戻ったところ、レーマン人の襲撃にあっていたところにちょうど間に合った。
JSは金版から翻訳した原稿をMHにわたし、紛失してしまうことになった。しかし、同じ時代の別の版があり、そちらには重要な預言が詳しく記載されていた。
開拓者の間で争いと不信仰があり、それが原因で、迫害がひどくなって、西へ逃れるしかなかった。
(欲にまけた・・ということではないかもしれませんが、選択という点で)
エバが蛇に騙され、アダムが禁断の実を食べたことで、人類が生じることになった。
などなど。
リーハイが示現で自分の同胞も住むエルサレムが滅びるのを見ながら、神さまの愛と哀れみと慈しみに感謝する理由がわかるような気がします。
自ら反抗して救い主の贖いを拒む人を救うことは正義の要求から外れるのでできない。
けれども神さまの御腕に頼ろうとするかもしれない人にはどこにいようと神さまは贖いの犠牲によってその人たちの罪を贖い、救いの手を差し伸べてくださる。たとえ、一時的に苦しみを味うとしても。
もともとノア王の祭司であったアルマが、その時にしていたことと真逆の教えを民に教え、導くように変わります。
アルマに率いられた人たちも、リムハイと共に逃れた人たちも、もともとノア王の民で、神さまの教えから離れた生活をしていました。
神さまは救うべき人(全ての人)がいる限り、彼らが悔い改めて神さまのもとに来るように手段を備えておられるのですね。