ニーファイを正しい人であると叫ぶ人もいたこと、そのために争いが起きたことや、
ニーファイが御霊に促されて、救い主についての預言が多くなされてきたこと、それらを否定するのは偽り者であること、さばきつかさの暗殺が起きていることを語ったことが記されている。
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モルモン書のヒラマン書8章は何を伝えているんだろうと思われているかもしれません。
モルモン書を学び始めてから40年以上が過ぎた私の考えを伝えます。お役にたてば幸いです。
モルモン書・ヒラマン書8章の要約と感想
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ガデアントン団のさばきつかさはニーファイを責める
ニーファイが民の罪悪を証しするのを聞いて、ガデアントン団でありながらさばきつかさの職に就いている男たちが、ニーファイに怒りを示し、民と法律を非難した、と訴えた。
それはニーファイが以下のことを語ったからである。
- ニーファイ人の法律が腐敗している。
神さまの戒めに反することは言っていない。 - さばきつかさたちの隠れた行い。
- ニーファイの民全員が滅亡する。
- ゼラヘムラの町が奪われ、ニーファイ人の居場所がなくなる。
さばきつかさたちは、人々を扇動し、争いを起こさせたが、民が自分たちに非難の声を上げるのを恐れて、ニーファイを捕らえようとはしなかった。
ニーファイについて以下のように叫んだ人たちもいた。
- ニーファイを捕らえずにそのままにしておけ。
- ニーファイは立派な人だ。
- 我々が悔い改めなければ、ニーファイの言う裁きは必ず起こる。
- ニーファイは我々の罪悪について正しく証した。
- 我々の罪悪は多い。
- ニーファイは我々の罪悪を知っているように、将来に起きることも知っている。
- ニーファイが預言者でなければこれらのことについて証しできない。
言いがかりをつけて、民を扇動するが、民の非難を恐れてニーファイに手を出せない。
少し前にゼラヘムラが占領されたばかりなのに、自分たちの強さを誇っている。
アモナイハの人たちが、アモナイハは滅びないと豪語したことと同じである。
そして、アルマとアミュレクを非難し、滅ぼそうとしたことと同じである。
アモナイハと同じように、ニーファイの言葉を聞いて、預言者と認めた人もいた。
(1-9節)
ニーファイは再び語り始める
ガデアントン団の人たちも否定できない・反論できない、共通認識によって、神さまの御子への信仰と悔い改めが必要なことを語る。
- モーセに紅海を分けるという偉大な力与えた神さまは、ニーファイに、悔い改めないときにニーファイ人に及ぶ裁きについて知る力を与えてくださった。
- モーセは蛇に噛まれた民を救うために、荒野で青銅の蛇をあげ、それを仰ぎ見たものは命を救われた。
メシヤ・神さまの御子の来臨、御子があげられること、
悔いる霊を抱き、信仰をもって御子を仰ぎ見る者は永遠の命にあずかることの象徴。 - アブラハムからモーセに至るまでの預言者、その前の預言者、その後の預言者たち(ゼノス、ゼノク、イザイアス、イザヤ、エレミヤ)が将来贖いが与えられることを預言した。
神さまの御子が地に来られる何千年も前に、神さまの神権を与えられた人たちが、将来、贖いが与えられることを民に示した。 - エレミヤはエルサレムの滅亡を預言し、それが事実になったことの証拠もある。
- 先祖リーハイもニーファイもその後の先祖たちもキリストの来臨と贖いを証し、喜び、キリストに栄光を帰した。
ニーファイ人はこれらのことを否定できない。
神さまはこれらのことが真実である証拠として天と地にある万物を与えられた。
しかし、ゼラヘムラの人たち、ガデアントン団の人たちは、これらの真実を受け入れず、聖なる神さまに背いている。
聖くない者は入れない天に宝を蓄える代わりに、激しい怒りを積み重ねている。
ヒラマン書8章
26 今でさえあなたがたは,殺人と不貞と悪事のために永遠の滅びの機を熟させつつある。悔い改めなければ,それは間もなくあなたがたに及ぶであろう。
(10-26節)
ニーファイが示した「しるし」
今、さばきつかさは、その職を狙う兄弟に殺され、血の中に横たわっている。
ふたりともガデアントン団に所属している。
(27-28節)
おまけ
ニーファイは神の命により与えられた言葉をそのまま全て語った。
ガデアントンの人々は怒り、民を煽動する。
民の中に争いが起こる。
ニーファイは良い人であると主張する人もいる。
ニーファイはこの様子を見て、語りつづけ、「みたま」に感じて、出エジブトの話を語る。
(1Ne4:2;1Ne17:26)
御子について証をする。
昔の予言者も御子について語ったことを証する。
エルサレムがエレミヤの予言の通りに滅んだことを証明する。
滅びたことを証明する民はここにいる。
ゼラヘムラの民
エレミヤの予言通りに、キリストは降臨する。
万物をもって証とする。
民の罪悪を改めて責める。
ニーファイの直接的な予言。
大さばきつかさの暗殺。