Joseph Smithは、モルモン書の原版となる金版を受け取り、翻訳した原稿を、神さまから制止されたにもかかわらず、人の願いに負けて預けてしまい、失ってしまいました。
神さまはこの経験を通してJoseph Smithが教訓を得るように備えられ、あらかじめ用意された方法で、よりよいものを世に示されました。
神さまは、神さまの業をくじこうとする策略があるたびに、それを生かしてより良い結果を生むように備えておられるのです。
Joseph Smithが最初に翻訳したリーハイ書は、ニーファイが父リーハイの記録をまとめたところでした。それをモルモンが抄録し、Joseph Smithが翻訳したのです。
その部分の翻訳原稿を失った後、Joseph Smithは神さまから命じられて、同じところではなく、その続きを翻訳し、そのあと、モルモンが見つけて自分が作成した記録に付け足したニーファイの小版を翻訳したのです。
Joseph Smithは、モルモンが抄録した歴史の記録を翻訳しました。冒頭の部分を失いましたが、その後、失った部分に相当するニーファイの小版から翻訳して冒頭に置きました。
Joseph Smithが翻訳し、失われた部分に対する人々の努力は無駄になったのでしょうか。
ニーファイは、金版に記録を作成したあと、より価値ある預言を記録しました。モルモン自身は先祖の歴史を知るとともに、抄録するという作業に慣れていく必要があったでしょう。Joseph Smithも神さまの賜物を受けて翻訳するという作業に慣れる必要があったでしょう。そして、Joseph Smithに教訓を与える、という意義がありました。
神さまは二組の版を用意された
1ニーファイ9章3節~5節モルモンの言葉1章3節~4節モルモンの言葉1章6節~7節
4.神さまは人の弱さを強さに変えられる
Joseph Smithは神さまから召されました。しかし、召されてすぐにすべてのことを上手にできるようになったのでもなく、すぐに人格が備わったわけでもなかったようです。
Joseph Smithは14歳で神さまと御子イエスキリストにまみえたあと、家族以外の人からは、その経験によって嫌悪感を持たれ、拒絶されました。
Joseph Smithは17歳で金版を見ましたが、教えられたとおり取り扱うことができず、天使から叱責され、金版を預かるまでしばらく訓練が必要でした。結果として4年間、天使によって訓練を受けることになりました。
Martin Harrisも悪気があったわけではありません。Martin Harrisの妻は夫が騙されて多大の支援をしていると考えていました。自分のしていることの正当性を妻に示そうとしていたのです。しかし、Martin Harrisは、Joseph Smithはから預かった原稿を見せてよいと言われた人だけではなく、妻や許可されたたち人だけではなく、ほかの人にも見せてしまい、策略にかかって、預かった原稿を失ってしまったのです。