モルモン書・第三ニーファイ3章の要約と感想

モルモン書・第三ニーファイ3章には、強盗団の欺瞞に満ちた脅しを無視した総督ラコニーアスが、強盗団に立ち向かうために民を集合させ、悔い改めを促したこと、総司令官ギドギドーナイが神さまの導きを受けて、強盗団を待ち受ける策を選んだことが記されている。

こんにちはおおさむです。訪問ありがとうございます。
モルモン書の第三ニーファイ3章は何を伝えているんだろうと思われているかもしれません。
モルモン書を学び始めてから40年以上が過ぎた私の考えを伝えます。お役にたてば幸いです。

モルモン書の第三ニーファイ3章には、「義を求めて正しく生きること」と「神様を信じる信仰を育てること」の大切さが示されています。人が存在するのは、神様の戒めに従って生きるためです。また、神様の戒めに従うためには、神様を信じる信仰を育てる必要があります。

モルモン書・第三ニーファイ3章の要約と感想

モルモン書の第三ニーファイ3章は掲載すると長くなるので以下には掲示していません。
ご自身でオンラインまたは書籍で読んでいただくようにお願いします。
第三ニーファイ3章のオンライン版はここをクリック
※別タブ(画面)で開きます

ガデアントン団からの手紙

キリスト生誕第16年(紀元約16年)

ガデアントン団の首領のギデアンハイがニーファイ人の総督ラコーニアスに手紙を送る。
内容は、ラコニーアスとニーファイ人をたたえているようであるが、
「まるで神の手によって支えられているかのように」
「勇敢な部下たちに立ち向かえると考えるほど,愚かでうぬぼれが強い」
と告げ
「ガデアントン団とその業が善いものである」「昔からあり,我々に伝えられた」
「あなたがたが不当にも統治権を与えなかったために離反した」強盗団のメンバーは
「あなたがたが彼らに行った多くの不当な扱い」で怒っているので、彼らは
「あなたがたを完全に滅ぼしてしまう」

仲間になって「あなたがたの町と土地と所有物を引き渡すように望む」
とも告げている。

※ガデアントン団の目的は、ニーファイ人を奴隷にして、持ち物をすべて奪うこと。

(1-10節)

総督ラコニーアス

ラコーニアスはこの手紙に驚いた。
強盗団が

  • ニーファイ人の地の所有権を要求
  • 民を脅迫
  • その邪悪な忌まわしい強盗たちのところへ離反して行ったことで,自らに損害を招いただけで、不当な扱いを少しも受けたことのない者たちのために不当な扱いの報復をする

と告げていたからである

ラコニーアスは正しい人で、強盗団の要求も脅迫も恐れなかった。
ラコニーアスは、すべての民に布告を出し、神さまに力を叫び求めるようにさせ、
土地は別にして,女子供と大小の家畜の群れ,すべての持ち物を一か所に集めるように伝えた。
民を囲むとりでを幾つも築かせ,非常に堅固にさせた。
ニーファイ人とニーファイ人の中に数えられたすべてのレーマン人から成る軍隊を,見張りとして周囲に配置して民を見守らせ,日夜強盗から彼らを守らせた。

第三ニーファイ3章
15)まことに,彼は民に言った。「主が生きておられるように,あなたがたは罪悪をすべて悔い改めて主に叫び求めなければ,あのガデアントンの強盗の手から決して救われない。」
16)ラコーニアスの言葉と預言は,まことに大いなる驚くべきものであり,民の全員に恐れを生じさせた。そこで彼らは,ラコーニアスの言葉のとおりに行おうと力の限り努力した。

※ラコニーアスは強盗団を恐れることなく、守りを固め、民を悔い改めに導き、司令官を召した。

(11-16節)

ヒラマン書14章
30)覚えておきなさい。わたしの同胞よ,覚えておきなさい。滅びる者は自分で滅び,罪悪を行う者は自分でそれを行うのである。なぜなら,見よ,あなたがたは自由であり,あなたがたは随意に行動することを許されているからである。見よ,神はあなたがたに知識を与えて,あなたがたを自由にしてくださったからである。

総司令官ギドギドーナイ

民の中の偉大な預言者であったギドギドーナイはラコニーアスから総司令官に任命された。

民は山や荒野に出ていって強盗団を滅ぼしたいと願ったが、ギドギドーナイは神さまの導きを受け、出ていかず、敵が来るまで待てば、神さまはニーファイ人に勝利を与えてくださる、と告げた。

※相手の有利なフィールドで、相手の防備を崩すのは難しい。自分たちの有利なフィールドで十分に準備して戦う、というのは良い方法である。
神さまは、これまでのニーファイ人とレーマン人の戦いと同様に、自分から攻めることを止められた。

(17-21節)

アルマ書48章
14)ニーファイ人は,必要であれば血を流してでも敵に対して自衛するように教えられていた。さらに,自分から危害を加えないように,また敵に立ち向かうのでなければ,すなわち自分の命を守るためでなければ,決して剣を振り上げないようにとも教えられていた。

民は集合した

キリスト生誕第17年末(紀元約18年)

ラコニーアスの布告により、民は持ち物をすべて持って、南方の地に集合した。

北方の地にはひどいのろいが及んでいた。

第三ニーファイ3章
25)そして彼らは,敵に対して防備を固め,同じ土地に一団となって住んだ。また彼らは,ラコーニアスの語った言葉を恐れて,自分たちのすべての罪を悔い改めた。そして,主なる彼らの神に祈りをささげ,敵が攻め下って来るときに自分たちを救ってくださるように願った。
26)彼らは自分たちの敵のことで深い憂いを抱いた。また,ギドギドーナイは彼らにあらゆる武器を造らせ,自分の指示に従ってよろいと盾と小盾で身を固めさせた。

※北方の地は、かつて、アンモンの民の多くが移り住んだ場所である。(ヒラマン書3章12節)
また、ヒラマンの息子のニーファイが神さまの御言葉を伝えたが、まったく受け入れなかった場所である。(ヒラマン書7章3節)

強盗団から手紙を受け取り、集合の布告を出したのは第16年、実際に集まったのは第17年末。
約2年の準備期間を置いた。

まとめ

相手の有利な場所に攻めるのではなく、味方を1箇所に集め、掠奪されないように守りぬく。

この戦略がガデアントン強盗団を滅ばす(改心させる)ことになった。

わたしたちも守りを固めることが大切なことを覚えておこう。

おまけ

20代のころに書いたメモ

強盗団の首領ギデアンハイから国の統治者ラコニーアスへの手紙
 不正な要求
  自分たちから強盗団に加わって権利を失ったにもかかわらず、
  団員が他から不正な扱いを受けた、として、その権利回復の要求をしている。
   DC115:6
 善良であり、起源は古い、とする。
  全国民が団員になれば、盗むことはなくなる。
  ギデアンハイの望みは民を奴隷にすることである。

ラコーニーアス
 恐れず、聞き従わない。
 民を一か所に集め、周囲に兵を置いた。
 悔い改めないと滅ぼされる、と告げる。
 言葉と予言に不思議な大きい力
  民は従う。

ギドギドーナイ
 司令長官
 司令長官と大さばきつかさは、啓示と予言のみたまを持つ者
 強盗を襲うことは、みこころではない。
 強盗の来るときを待つ。DC98:33

北の地に大きなのろい

ラコニーアスは南の地に民を集める。
 民はラコニーアスの言葉を忘れず、悔い改め、主に祈り、自分たちが敵の手から救われるように祈った。

ギドギドーナイ
 武器を作らせ、身を守らせた。

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ここまで読まれて、自分には関係のない話だ、何の役にたつんだ、と思われているかもしれませんね。

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それでも、その後、何度か聖書に出会う機会があり、読む機会があり、自分に当てはめて考えるようになりました。
そのうちのいくつかをここに示しました。

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(ヨハネによる福音書5章39節)

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ここまで読んでくださったあなたへ
あなたは神様の子で、神様のみもとに永遠に住むことができる存在にです。
地上に来たのは、いろいろな経験により、あなたの能力が増し加わり、ほかの人を助けることができるようになるためです。

わたしもこれから成長していきたいので、あなたとともに歩んでいきたいと願っています。

神様はあなたを愛し、あなたの幸せを願っておられます。

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を参照してください。
あなたがこの世に来たのは、神様の戒めに従って生きるため。
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