救い主の降誕と死のしるし、救いの計画において救い主の死が必要であったこと、救い主を信じ、悔い改める者は永遠の生命を受けること、選びは自由であること。
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モルモン書のヒラマン書14章は何を伝えているんだろうと思われているかもしれません。
モルモン書を学び始めてから40年以上が過ぎた私の考えを伝えます。お役にたてば幸いです。
モルモン書・ヒラマン書14章の要約と感想
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レーマン人 サムエルの預言
救い主がお生まれになる
5年後に神さまの御子、救い主イエスキリストがその御名を信じるすべての人を救うためにこの世にお生まれになる。
※わたしたちと同じように肉体を得てこの世の生涯を過ごされるために、わたしたちと同じように肉体の弱さを身に負われるために、馬小屋でひとりの女性からお生まれになる。
サムエルは、神さまの御子、救い主がお生まれになるときにしるしを前もってニーファイ人に語った。
- 天に大いなる光がある。
- お生まれになる前の夜は、日の入り後も暗くならない。
- 一度も見たこともないような一つの新しい星が現れる。
- 天に多くのしるしと不思議がある。
(1-7節)
救い主の功徳を通して罪の赦しを得る
神の御子を信じる者は皆,永遠の命を受ける。
神さまはサムエルに『悔い改めて主の道を備えよと,この民に叫びなさい』と言われた。しかし、サムエルが語ったとき、ニーファイ人は怒ってサムエルを殺そうとし、追い出した。
神さまの命令を受けたサムエルは、城壁に登り、ニーファイ人が、自分たちの罪悪と神の裁き、悔い改めの条件、さらに、神の御子が世に来ることを知ることができるように、イエス・キリストの御名を信じられるように大声で語った。
※これがサムエルの受けた召しであり、目的である。
救い主は、イエス・キリストであり、神の御子、天地の父、時の初めからの万物の創造主である。
ヒラマン書14章
13)あなたがたは,イエス・キリストの御名を信じるならば,罪をすべて悔い改めるであろう。それによってあなたがたは,イエス・キリストの功徳を通じて罪の赦しを得るのである。
(8-13節)
ヨハネによる福音書3章
16)神はそのひとり子を賜わったほどに、この世を愛して下さった。それは御子を信じる者がひとりも滅びないで、永遠の命を得るためである。
モーサヤ書3章
8)そしてこの御方は,イエス・キリスト,神の御子,天地の父,時の初めからの万物の創造主と呼ばれ,母はマリヤと呼ばれる。
救い主は死を味わわれる
サムエルは、神さまの御子、救い主の死(肉体の死)のしるしを前もってニーファイ人に語った。
- 太陽も月も星も、3日間、救い主が復活するまで、地に光を与えない。
- 何時間も雷と稲妻があり,大地が震動し,揺れ動き、地上の岩も地下の岩も砕かれる。
- 大暴風雨がある
- 多くの山が谷のように低くなり,谷が非常に高い山となる。
- 多くの街道が破壊され,多くの町が荒れ果てる。
- 多くの墓が開かれて,多くの死者を出し,多くの聖徒が多くの人に現れる。
これらのしるしと不思議がこの地の全面に現れることを多くの者が信じ、不信仰がおこらないように、多くの者はこれらのことよりも大いなることを見る。
(14、20-28節)
ルカによる福音書23章
44)時はもう昼の十二時ごろであったが、太陽は光を失い、全地は暗くなって、三時に及んだ。
マタイによる福音書27章
50)イエスはもう一度大声で叫んで、ついに息をひきとられた。
51)すると見よ、神殿の幕が上から下まで真二つに裂けた。また地震があり、岩が裂け、
52)また墓が開け、眠っている多くの聖徒たちの死体が生き返った。
53)そしてイエスの復活ののち、墓から出てきて、聖なる都にはいり、多くの人に現れた。
アルマ書13章
26)主の来臨の時には,そのことが天使たちの口を通して,正しい聖なる人々に知らされるであろう。それは,わたしたちの先祖が彼らの内にある預言の霊に従って主について語ってきたとおりに,彼らの言葉が成就するためである。
ニーファイ第一書12章
4)そしてわたしは,約束の地の面に暗黒の霧を見た。また稲妻が見え,雷や地震,そのほかあらゆる騒がしい物音を聞いた。また大地や岩が裂けるのを見た。また山々が崩れるのを見た。また平地が砕けるのを見た。また多くの町が沈むのを見た。また多くの町が火で焼けるのを見た。また多くの町が地の震動のために地に崩れ落ちるのを見た。
救いの計画
※すべての人類は死によって肉体を失い、かつ、生きている間に罪を犯すので、そのままでは聖い神さまのもとに帰り、聖い神さまのようになることはできない。
※救い主は二つの死(肉体の死と霊の死)を克服できる道を備えてくださった。
アダムの堕落によって、人類は肉体死を味わう者となり、神さまの御前から切り離されるという霊の死も味わうことになった。
イエス・キリストの死は全人類に復活をもたらす。そのために、その道を作るために、救い主は死を味わう必要があった。
復活は「肉体の死」の克服であり、全人類は復活し、神さまの御前に戻る。
これらのことを知っていながら悔い改めない者は火の中に投げ込まれ、第二の死を味わう。つまり、神さまの御前から、義にかかわる事柄に関して、再び絶たれる。
(15-19節)
モルモン書のアルマ書42章には、「義を求めて正しく生きること」と「神様を信じる信仰を育てること」の大切さが示されています。人が存在するのは、神様の戒めに従って生きるためです。また、神様の戒めに従うためには、神様を信じる信仰を育てる必要があり[…]
選びは自由である
救い主の誕生と死のしるしは、信じる者が皆救われ,信じない者に義の裁きが下るようにするためでもある。
自分の選びや行動は自由であるが、その結果は選びや行動に伴う。
善を行えば善に回復され、悪を行えば悪に回復される。
(29-31節)
ニーファイ第二書2章
7)そのため,人は肉においては自由であり,人のために必要なものはすべて与えられる。そして人は,すべての人の偉大な仲保者を通じて自由と永遠の命を選ぶことも,あるいは悪魔の束縛と力に応じて束縛と死を選ぶことも自由である。悪魔は,すべての人が自分のように惨めになることを求めているからである。
モルモン書のアルマ書41章には、「義を求めて正しく生きること」と「神様を信じる信仰を育てること」の大切さが示されています。人が存在するのは、神様の戒めに従って生きるためです。また、神様の戒めに従うためには、神様を信じる信仰を育てる必要があり[…]
まとめ
人は皆、選択の自由が与えられている。
何を思い考え選び行動するか。
神さまはひとりひとり、すべての個性と制約を理解しておられるから、どんな選択をせざるを得なかったか、自分で選んだかも理解しておられる。
自分自身が証拠となるから、言い訳は無用。
憐れみに頼るだけ。
おまけ
サムエル、キリストの降誕に関するしるしを示す。
二昼一夜の間、夜の暗さがない。
不思議な新しい星も現れる。
空に多くのしるしと不思議が示される。
それを見て、民は驚き怪しんで地に倒れる。
キリストの証を信じるならば、悔い改める。
悔い改めるならば、キリストの功徳により、罪のゆるしを得る。
キリストの死のしるしを示す。
死から復活までの間、光がない。
天変地異が起こる。
しるし
信じる者に救いを与え、信じない者に正義の裁きを与える。
キリストの死
人を死から救うために、キリストにとって必要なこと。
人に自由意思と知識とが与えられて、人は自由に行い、良い報い、悪い報いとを受ける。
(アルマ29:5;2Ne2:27)