数年後には離反者がレーマン人に怒りを抱かせ、戦争がはじまり、再び強盗団が生まれ、ニーファイ人にもレーマン人にも脅威となったこと。
民は災害をうけてへりくだったがその後再び悪事を募らせて滅亡の木が熟してきたことが記されている。
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モルモン書のヒラマン書11章は何を伝えているんだろうと思われているかもしれません。
モルモン書を学び始めてから40年以上が過ぎた私の考えを伝えます。お役にたてば幸いです。
モルモン書・ヒラマン書11章の要約と感想
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ニーファイは飢饉を願う
さばきつかさの統治第71年に始まった争いは72年に激しくなり、ニーファイの民の中で戦争が起きた。
この滅亡と悪の業を行ったのは秘密結社・強盗団であり、73年にも続いた。
ニーファイは、民が剣で滅びないように、飢饉があって、民が神さまを思い起こし、悔い改め、神さまに立ち返るようにしてください、と祈った。
ニーファイの言葉の通りになり、ニーファイの民の中に大飢饉が起こり、75年まで続いた。
剣による滅亡の業はやみ、飢饉による滅亡がひどくなった。
ひときわ邪悪な地方では何千人もの人々が死んだ。
神さまの助けにより、ガデアントン団は滅びたのである。
人々は、自分たちが飢饉によって滅びようとしているのを見て,神さまを思い起こすようになり,またニーファイの言葉を思い返すようになった。
人々は、大さばきつかさや指導者に、ニーファイに飢饉を遠ざけるように祈ってほしいと言うように頼んだ。
ニーファイは人々が悔い改め,粗布をまとってへりくだっているのを見て,雨が降るように主に叫び求めた。
神さまが民から怒りを遠ざけ、地に雨を降るようにされた。
ヒラマン書11章
18)そこで見よ,民は喜び,神をあがめ,喜びが地の全面に満ちた。そして彼らは,もうニーファイを殺そうとせず,彼を偉大な預言者として,また神から授けられた大いなる力と権能を持つ神の人として尊んだ。
人々の悔い改めと、ニーファイの信仰により、雨が降り、豊かに実り、飢饉が終わった。
人々はニーファイを偉大な預言者だと認め賛美した。
(1-19節)
列王紀上17章
1)ギレアデのテシベに住むテシベびとエリヤはアハブに言った、「わたしの仕えているイスラエルの神、主は生きておられます。わたしの言葉のないうちは、数年雨も露もないでしょう」。
列王紀上18章
1)多くの日を経て、三年目に主の言葉がエリヤに臨んだ、「行って、あなたの身をアハブに示しなさい。わたしは雨を地に降らせる」。
数年の平和な時が過ぎる
ニーファイの民は再び栄える。
教会は全地の面に広がる。
ニーファイ人もレーマン人も,民の大半が教会に所属し,彼らはその地で非常に大いなる平和を得た。
預言者たちによって定められた教義の幾つかの点について少し争いがあったほかは,平和であった。
多くの争いが始まったが、ニーファイとリーハイと,彼らの同僚たちの多くは,教義の真の要点について理解し,日々多くの啓示を受けていたので,人々に教えを説き,その年のうちに争いを鎮めた。
(20-23節)
アルマ書26章
22)まことに,悔い改めて信仰を働かせ,善い行いをし,絶えず祈り続ける人には,神の奥義を知ることが許され,まことに,まだ明らかにされていないことを明らかにすることが許される。また,この同胞を悔い改めに導く務めがわたしたちに与えられたように,何千もの人々を悔い改めに導く務めがその人に与えられる。
再び強盗団が起こる
ヒラマン書11章
24)さて,何年か前にニーファイの民からレーマン人のもとへ行き,自らレーマン人と名乗った離反者たちがおり,また,その離反者たちによって怒りをかき立てられたレーマン人の実の子孫たちもいて,ニーファイの民のさばきつかさの統治第八十年に,これらの者たちが同胞と戦争を始めた。
25)彼らは殺人と略奪を行っては,山の中や荒れ野や隠れ場に引き揚げて身を隠し,見つからないようにしていた。そして,彼らのもとに行く離反者たちがいたため,日々その人数が増えた。
26)このようにしてついに,何年もたたないうちに,彼らは非常に大きな強盗団になった。そして彼らは,ガデアントンの秘密のはかりごとをすべて探し出し,ガデアントン流の強盗になった。
ニーファイ人の離反者がレーマン人の実の子孫にニーファイ人に対する怒りをかき立たせ、戦争を起こす。
略奪を行う強盗団となり、秘密のはかりごとを探し出した。
小さい団の時には政府には見つけられないが、離反者たちは見つけることができ、そこに加わった。
強盗たちによって、ニーファイの民もレーマンの民もひどい荒廃、ひどい滅亡をもたらした。
強盗団を探し出して滅ぼそうと、荒れ野と山に強い軍隊を送り込んだが、追い返された。
強盗団は増え続け、強くなり、ニーファイ人とレーマン人の全軍もかなわなかった。
強盗団は多くの地方を襲って民にひどい滅亡をもたらし、多くの者を殺し、女性や子どもを捕らえて荒野へ連れ去った。
強盗団は地の全面で人々をひどく恐れさせた。
強盗団は軍隊を追い返すほどの力を持つようになった。
(24-33節)
民の滅亡の時が近づく
強盗団から受けた災いのために、神さまを思い起こした。
大きな災いにより、悪事を悔い改めた。
民は神さまを忘れ初め、罪悪を募らせ、悔い改めず、高慢と悪事を募らせた。
再び、神さまを忘れ、自分たちの欲望のままに生きるようになった。
(33-38)
アルマ書46章
8)以上のことから,人の子らが主なる神を忘れるのがどれほど早く,また罪悪を行うことや悪しき者に惑わされることがどれほど早いかが分かる。
まとめ
飢饉によって滅ぼされる前
ガデアントン団は
政治的な結社で
民の中に秘密裏に紛れ
権力によって自分たちの
悪を隠していた
今回生まれた強盗団は
1団となって、物を奪うことを
目的にしている
→存在を示し、より直接的な行動
おまけ
ガデアントン団が民の間に不和、戦い、罪悪を犯させる。
戦いが二年続く。
ニーファイは飢饉を願う。
剣で滅びるよりは、飢饉によって悔い改めさせようと思った。
飢饉が起こる。
民は主を思い起こし、ニーファイの言葉を思う。
遜る。
ガデアントン団無くなる。
ニーファイは飢饉の終わりを願う。
雨が降る。
豊かな実り
人々はニーファイをたたえる。
ニーファイ人、レーマン人の大部分が教会に加わる。
二三の論争、
啓示を受けるものによって静められる。
謀叛人起こる。
だんだん増える。
ガデアントン団となる。
ニーファイ人、レーマン人の連合軍をものともせず、罪悪を犯す。
民は主を思う。
だんだん主を忘れる。
罪悪にふける。
慢心が大きくなる。
歴史は繰り返す。
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