サムエルはニーファイ人に追い出され城壁に登り、神さまが心に与えてくださった言葉を大声で叫んだ。
ニーファイ人が神さまを思い起こし、罪悪を悔い改めないと滅ぼされる。
悪人が富を隠すと見いだせない。
預言者が神さまの言葉を継げると拒絶し、耳障りのよいことをいう偽預言者を受け入れる。罪悪をおかしつつ幸福を求めても得ることはできない。
こんにちはおおさむです。訪問ありがとうございます。
モルモン書のヒラマン書13章は何を伝えているんだろうと思われているかもしれません。
モルモン書を学び始めてから40年以上が過ぎた私の考えを伝えます。お役にたてば幸いです。
モルモン書・ヒラマン書13章の要約と感想
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レーマン人 サムエルの預言
レーマン人サムエルがニーファイ人に預言する
ニーファイ人は大きな悪事を続けている。
レーマン人はモーセの律法に従って神の戒めを厳密に守るように努めている。
レーマン人のサムエルがゼラヘムラの地に来て,何日にもわたって、ニーファイ人に教えを説いた。サムエルはニーファイ人に追い出されたので自分の国へ帰ろうとした。
神さまの声がサムエルに、もう一度引き返し,心の中に浮かぶことをニーファイ人に預言するように言われた。
ニーファイ人はサムエルが町に入るのを許さなかったので、サムエルは町の城壁の上に登り,手を伸ばして大声で叫び,神さまがサムエルの心に与えてくださることをすべてニーファイ人に預言した。
※その町に救うべき人たちがいたからである。
※神さまはすべての人を救いに導きたい。
※サムエルはニーファイ人に拒絶されたがあきらめることはなかった。
(1-4節)
教義と聖約100章
5)それゆえ,まことに,わたしはあなたがたに言う。この民に向かって声を上げなさい。わたしがあなたがたの心の中に入れる思いを語りなさい。そうすれば,あなたがたは人々の前で辱められることはないであろう。
サムエルの預言
天使から告げられた、喜ばしいおとずれを伝えようとしたが、あなた方は受け入れようとしなかった。
罰の剣が迫っている。
悔い改めなければ、
ヒラマン書13章
6)まことに,ひどい滅亡がこの民を待ち受けており,それは必ずこの民に下る。悔い改めて,主イエス・キリスト,すなわち,将来必ずこの世に来て,多くの苦しみを受け,御自分の民のために殺される主イエス・キリストを信じる以外に,何事もこの民を救うことはできない。
ゼラヘムラの町の大半の者が将来神さまに対して心をかたくなにする。
義人を追い出すとき、滅亡の機は熟する。
悪事と忌まわしい行いのために,のろいが地に下るであろう。
※400年後に滅びる、という預言に対して、その場にいる人たちは自分ごとではない、と思ったのだろうか。
※なぜそれほど先の滅亡を預言したのであろうか。
※アルマも同じことを預言している。
※罪悪を犯すとき、どのような人にも、どの時代でも同じ結果をもたらす。
※悔い改めて神さまに従う時、どのような人にも、どの時代でも同じ結果をもたらす。
(5-10、12-16節、30-36節)
モルモン書のアルマ書45章には、「義を求めて正しく生きること」と「神様を信じる信仰を育てること」の大切さが示されています。人が存在するのは、神様の戒めに従って生きるためです。また、神様の戒めに従うためには、神様を信じる信仰を育てる必要があり[…]
ヒラマン書6章
35)またこのことから,ニーファイ人の心が邪悪でかたくなであったので,主の御霊が彼らから去り始めたことが分かる。
義人によって救われている
悔い改める者は救いを得るので幸いである。
ゼラヘムラの町が救われているのは義人のゆえである。
※神さまの教えに従おうとする人たちがいなくなると、その町は滅びる。
※アモナイハはそうなった。
(11-14節)
呪いが地にも富にも下る
この地にいる民のために,彼らの悪事と忌まわしい行いのために,のろいが地に下る。
地中に宝を隠す者は,その者が義人であって,主に託してそれを隠すのでなければ,地のひどいのろいのために,もはや二度とそれを見いだせない。それを取り出す者はだれもいない。
あなたがたは富のためにのろわれる。
富に執着し,それを授けてくださった御方の御言葉に聞き従わなかったので,あなたがたの富ものろわれる。
あなたがたは,主なる神が授けてくださったものについて,神さまを思い起こさない。あなたがたはいつも富のことを心にかけていて,あなたがたの神さまに富のことを感謝するのを忘れている。
あなたがたの心は主に向いておらず,ひどくおごり高ぶって,誇りや大言壮語,ねたみ,争い,悪意,迫害,殺人,そのほかあらゆる罪悪に陥っている。
罪悪のために、地にも富にも呪いが下る。
※富を与えてくださったことへの感謝をもって、神さまに従う時、その富で同胞を助けるときに祝福を受ける。
(17-23節)
ルカによる福音書12章
34)あなたがたの宝のある所には、心もあるからである。
光よりも闇を愛するゆえに罰を受ける
この時代のニーファイ人は、預言者を追い出し,あざけり,石を投げつけ,殺し,あらゆる罪悪を行っている。
『わたしたちは,もし昔の先祖の時代に生きていたならば,預言者たちを殺さなかったであろう。預言者たちに石を投げつけることも,彼らを追い出すこともしなかったであろう』と言う。
ヒラマン書13章
26)見よ,あなたがたは彼らよりも悪い。主が生きておられるように,もし預言者があなたがたの中に来て,あなたがたの罪と不義を証する主の御言葉を告げ知らせたならば,あなたがたはその預言者のことを怒り,追い出し,あらゆる方法を使って殺そうとする。まことに,彼があなたがたの行いは悪いと証するので,あなたがたは,彼は偽預言者であり,罪人であり,悪魔から出た者であると言う。
27)しかし見よ,もしある人があなたがたの中に来て,『これを行いなさい。行っても罪悪ではない。それを行いなさい。行っても苦しみを受けない』と言えば,また,『あなた自身の心の高ぶりに従って歩きなさい。まことに,あなたの目の高ぶりに従って歩きなさい。あなたの心が望むことを何でも行いなさい』と言えば,すなわち,もしある人があなたがたの中に来てこのように言えば,あなたがたは彼を受け入れ,彼は預言者であると言うであろう。
28)まことに,あなたがたは彼をあがめ,彼にあなたがたの持ち物を与え,彼にあなたがたの金銀を与え,また彼に高価な衣服を着せるであろう。そして,彼があなたがたにへつらいの言葉を語り,万事よしと言うので,あなたがたは彼を非難しないであろう。
あなたがたは,神さまがいつまであなたがたをそのままにしておかれると思っているのか。
あなたがたはいつまで愚かな盲目の導き手たちに引かれていくつもりか。
あなたがたはいつまで光よりも闇を選ぶつもりか。
ヒラマン書13章
38)あなたがたの試しの日はすでに過ぎ去った。あなたがたは自分の救いの日を引き延ばしたので,とうとう永遠に間に合わなくなってしまい,あなたがたの滅亡は確定してしまった。
あなたがたは,罪悪を行いながら幸福を求めてきた。
それは義の本質に反することである。
手に入れることのできないものを,生涯をかけて求めてきたのである。
取り返しことができなくなってから悔やむであろう。
(24-29,37-38節)
歴代志下36章
15)その先祖の神、主はその民と、すみかをあわれむがゆえに、しきりに、その使者を彼らにつかわされたが、
16)彼らが神の使者たちをあざけり、その言葉を軽んじ、その預言者たちをののしったので、主の怒りがその民に向かって起り、ついに救うことができないようになった。
使徒行伝7章
51)ああ、強情で、心にも耳にも割礼のない人たちよ。あなたがたは、いつも聖霊に逆らっている。それは、あなたがたの先祖たちと同じである。
イザヤ書30章
9)彼らはそむける民、偽りを言う子ら、主の教を聞こうとしない子らだ。
10)彼らは先見者にむかって「見るな」と言い、預言者にむかっては「正しい事をわれわれに預言するな、耳に聞きよいことを語れ、迷わしごとを預言せよ。
ガラテヤ人への手紙4章
16)それだのに、真理を語ったために、わたしはあなたがたの敵になったのか。
ミカ書2章
11)もし人が風に歩み、偽りを言い、「わたしはぶどう酒と濃き酒とについて、あなたに説教しよう」と言うならば、その人はこの民の説教者となるであろう。
テモテヘの第二の手紙4章
3)人々が健全な教に耐えられなくなり、耳ざわりのよい話をしてもらおうとして、自分勝手な好みにまかせて教師たちを寄せ集め、
4)そして、真理からは耳をそむけて、作り話の方にそれていく時が来るであろう。
ヨブ記24章
13)光にそむく者たちがある。彼らは光の道を知らず、光の道にとどまらない。
ヨハネによる福音書3章
19)そのさばきというのは、光がこの世にきたのに、人々はそのおこないが悪いために、光よりもやみの方を愛したことである。
モルモン書のアルマ書34章には、「義を求めて正しく生きること」と「神様を信じる信仰を育てること」の大切さが示されています。人が存在するのは、神様の戒めに従って生きるためです。また、神様の戒めに従うためには、神様を信じる信仰を育てる必要があり[…]
まとめ
この時代から400年、もしくは4世代の間には民が邪悪になったり、悔い改めたり、復活した救い主が訪れて完全な一致があったり、という時を経る。
その先の預言
あらかじめ伝えておく。
聞いている人は誰ひとり、生き残ってはいない
記録として残しておく。
子孫が気がつくように。
人が欲のままに行動するようになるとき、何が起きているか。
今の時代にも当てはまるか。
わたしに当てはまるか。
今、変えることはなんだろう。
静かに振り返る時間をとり、欲をおいてこころを神さまに向けてみる。
穏やかな気持ちになるだろうか。
自分の都合の良い言葉を聞こうとする。
その兆候は危険信号。
おまけ
レーマン人サムエル
ゼラヘムラでニーファイ人に悔い改めを伝える。
人々は追い出す。
帰ろうとするが、主の声が聞こえて、心に浮かぶことは何でもゼラヘムラの民に予言せよ、と命じられる。
ゼラヘムラの市民が中に入れてくれない。
帰らないで、城壁の上から民に予言した。
民に喜びの訪れ(キリストの証)を受けさせる。
悔い改めなければ、四代後の人々は滅びる。
悔い改めれば、主の力により守られる。
義人のあるために都は滅びない。
義人を追い出す時、滅びる。
「のろい」
この世の富に執着する、か、富を授けた方の言葉に従わない、と受ける。
与えられた物に感謝をせず、富のことばかり思っている。
昔の予言者を敬うが、今の予言者は追い出し、偽予言者を受け入れる。
(DC21:4-6)
悔い改めない人々に対して
後で悔やむことになる。
人々がいたずらに時を過ごして、罪悪を犯しながら幸福を求めても、義に反するので
得ることができず、そうしている間に、現世の生涯(悔い改めの時)は過ぎ去って
救いを得る日は永久になくなってしまう。