旧約聖書・ヨナ書から学べる6つのこと:神様の救いの手はすべての人におよぶ

ヨナは敵国の民が神様に救われることになるのを快しとしませんでした。
しかし、神様はすべての人を救いたいと望んでおられました。

こんにちはおおさむです。訪問ありがとうございます。

旧約聖書のヨナ書1章から4章は何を伝えているんだろうと思われているかもしれません。

聖書を学び始めてから40年以上が過ぎた私の考えを伝えます。お役にたてば幸いです。

ヨナはイスラエル王国(北王国)をヤラベアム2世が統治していたころに生きていました。
ヨナは、神様から、敵国アッスリアの首都ニネベで民に悔い改めを述べるように召されました。

しかし、
ヨナは神様に愛され救われるのはイスラエルの民だけだ、
イスラエルの民以外は滅ぼされるべきだ、
と考えていたので、

ニネベの人々が悔いあたらめて滅びを遠ざけるのは受け入れたくないことでした。

そこで、ヨナはニネベと反対方向に向かう船に乗り込んで、この責任から逃げることにしました。


ヨナ書から学べる6つのことをご紹介します。

ヨナ書から学べる6つのこと:神様の救いの手はすべての人におよぶ

1.神様の救いの手はすべての人におよびます
2.神様はすべての人を大切に思われています
3.アプラハムの契約は万人を救うための約束です
4.人が神様のもとに来るのは宣教の言葉だけによるのではありません
5.神様は、あなたがへりくだって、憎む者のためにも働き、敵をも愛する人になることを望んでおられます
6.神様はあなたが自分の責任を果たせるように助けてくださいます

旧約聖書のヨナ書1章から4章は掲載すると長くなるので以下には掲示していません。
ご自身でオンラインまたは書籍で読んでいただくようにお願いします。
聖書のオンライン版は
https://www.churchofjesuschrist.org/study/scriptures?lang=jpn
または
https://www.wordproject.org/bibles/jp/index.htm
を参照してください。

以下で引用符「」で示しているのは、参考聖句などです。

ひとつひとつ簡単に解説します。

1.神様の救いの手はすべての人におよびます

ニネベの人たちは不義で邪悪な生活を送っていました。
しかし、敵国イスラエル王国から来た風変わりな預言者が「四十日を経たらニネベは滅びる」と述べたのを聞いて、王や大臣、そして獣も荒布をまとい、悪を離れ、断食して、ヨナの伝える神様に、熱心に祈りました。

その結果、神様は思い返して、滅ぼすのをやめられました。

神様は「あなた」がどこの誰であろうと、救いの手を伸ばしてくださいます
これがヨナ書から学べることのひとつです。

2.神様はすべての人を大切に思われています

ヨナはそのあとのニネベがどうなるかを見ようと町の東に座っていた。
神様は暑さから救うために「とうごま」を育てて日陰を与えられました。

ヨナは「とうごま」を非常に喜びました。
その次の日、「とうごま」は虫に噛まれて枯れました。

ヨナは暑さに耐え切れず、死んだ方がまし、と願うほどになりました。

神様は、ヨナに、労せずに生えた「とうごま」を惜しむのなら、ましてや、この町の人惜しまずにいられようか、と答えられました。

神様は、すべての人を大切に思われています

3.アプラハムの契約は万人を救うための約束です

イスラエルの民は、アプラハムの契約にによって自分たちだけが救いを得る、と考えていました。
しかし、神様は、アプラハムの契約にによって、すべての人を救う、という計画をお持ちです。

4.人が神様のもとに来るのは宣教の言葉だけによるのではありません

ヨナはニネベの町で、ぶっきらぼうに「四十日を経たらニネベは滅びる」とだけ伝えたようです。
しかも、大きな町のすべてを歩いたのではなく、1日だけ宣教しました。

しかし、ニネベの町の人たちは、その言葉を聞いて、すべての人が神様のもとに来たのです。

ニネベの町の人たちはもともとイスラエルの神を信じていたわけではなく、異教を信じ偶像を拝んでいました。

ヨナは道具としてきっかけを与え、神様が、ニネベの町の人たちを導いたのです。

5.神様は、あなたがへりくだって、憎む者のためにも働き、敵をも愛する人になることを望んでおられます

神様は、ヨナをニネベの町に遣わされました。
ニネベは敵国アッスリアの首都であり、異教を信じる民でした。

ヨナは、ニネベの人たちが救われるのを良しとせず、自分の命を捨てるほど嫌がりました。

しかし、神様は、ヨナに、敵であっても愛するように、仕えるように命じられたのです。

あなたは憎む者のために働き、敵を愛することができますか。

神様は、あなたがへりくだって、憎む者のためにも働き、敵をも愛することを望んでおられます。

6.神様はあなたが自分の責任を果たせるように助けてくださいます

ヨナは与えられた責任を果たすのを嫌がり、逃げました。

しかし、神様は、ヨナをあきらめず、船から追い出し、魚で守り、
ヨナが責任を果たそうと決意するまで待っておられました。

人は自分の責任から逃れることはできません。

神様が人に責任を与えるのは、その人がその責任を果たせることをご存知で、その責任により、多くを学び、よりよい人になることができるようにするためです。

ヨナ書などからいくつかの聖句を抜粋

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ヨナの人となり
(列王記下14 章)
23)ユダの王ヨアシの子アマジヤの第十五年に、イスラエルの王ヨアシの子ヤラべアムがサマリヤで王となって四十一年の間、世を治めた。
24)彼は主の目の前に悪を行い、イスラエルに罪を犯させたネバテの子ヤラベアムの罪を離れなかった。
25)彼はハマテの入口からアラバの海まで、イスラエルの領域を回復した。イスラエルの神、主がガテヘペルのアミッタイの子である、そのしもべ預言者ヨナによって言われた言葉のとおりである。

(ヨナ書1章)
2)「立って、あの大きな町ニネベに行き、これに向かって呼ばわれ。彼らの悪がわたしの前に上ってきたからである」。
3)しかしヨナは主の前を離れてタルシシへのがれようと、立ってヨッパに下って行った。ところがちょうど、タルシシへ行く船があったので、船賃を払い、主の前を離れて、人々と共にタルシシへ行こうと船に乗った。

(ヨナ書4章)
※これはニネベの民が悔い改め、神の裁きを遠ざけたあと
1)ところがヨナはこれを非常に不快として、激しく怒り、
2)主に祈って言った、「主よ、わたしがなお国におりました時、この事を申したではありませんか。それでこそわたしは、急いでタルシシにのがれようとしたのです。なぜなら、わたしはあなたが恵み深い神、あわれみあり、怒ることおそく、いつくしみ豊かで、災を思いかえされることを、知っていたからです。
3)それで主よ、どうぞ今わたしの命をとってください。わたしにとっては、生きるよりも死ぬ方がましだからです」。

ヨナの宣教とニネベの救い
(ヨナ書3章)
3)そこでヨナは主の言葉に従い、立って、ニネベに行った。ニネベは非常に大きな町であって、これを行きめぐるには、三日を要するほどであった。
4)ヨナはその町にはいり、初め一日路を行きめぐって呼ばわり、「四十日を経たらニネベは滅びる」と言った。
5)そこでニネベの人々は神を信じ、断食をふれ、大きい者から小さい者まで荒布を着た。
6)このうわさがニネベの王に達すると、彼はその王座から立ち上がり、朝服を脱ぎ、荒布をまとい、灰の中に座した。
7)また王とその大臣の布告をもって、ニネベ中にふれさせて言った、「人も獣も牛も羊もみな、何をも味わってはならない。物を食い、水を飲んではならない。
8)人も獣も荒布をまとい、ひたすら神に呼ばわり、おのおのその悪い道およびその手にある強暴を離れよ。
9)あるいは神はみ心をかえ、その激しい怒りをやめて、われわれを滅ぼされないかもしれない。だれがそれを知るだろう」。
10)神は彼らのなすところ、その悪い道を離れたのを見られ、彼らの上に下そうと言われた災を思いかえして、これをおやめになった。

「とうごま」と「ニネベの人」の価値
(ヨナ書4章)
5)そこでヨナは町から出て、町の東の方に座し、そこに自分のために一つの小屋を造り、町のなりゆきを見きわめようと、その下の日陰にすわっていた。
6)時に主なる神は、ヨナを暑さの苦痛から救うために、とうごまを備えて、それを育て、ヨナの頭の上に日陰を設けた。ヨナはこのとうごまを非常に喜んだ。
7)ところが神は翌日の夜明けに虫を備えて、そのとうごまをかませられたので、それは枯れた。
8)やがて太陽が出たとき、神が暑い東風を備え、また太陽がヨナの頭を照したので、ヨナは弱りはて、死ぬことを願って言った、「生きるよりも死ぬ方がわたしにはましだ」。
9)しかし神はヨナに言われた、「とうごまのためにあなたの怒るのはよくない」。ヨナは言った、「わたしは怒りのあまり狂い死にそうです」。
10)主は言われた、「あなたは労せず、育てず、一夜に生じて、一夜に滅びたこのとうごまをさえ、惜しんでいる。
11)ましてわたしは十二万あまりの、右左をわきまえない人々と、あまたの家畜とのいるこの大きな町ニネベを、惜しまないでいられようか」。
ヨナが責任を果たすよう助け導く
(ヨナ書1章)
12)ヨナは彼らに言った、「わたしを取って海に投げ入れなさい。そうしたら海は、あなたがたのために静まるでしょう。わたしにはよくわかっています。この激しい暴風があなたがたに臨んだのは、わたしのせいです」。
15)そして彼らはヨナを取って海に投げ入れた。すると海の荒れるのがやんだ。
17)主は大いなる魚を備えて、ヨナをのませられた。ヨナは三日三夜その魚の腹の中にいた。

(ヨナ書2章)
6)わたしは地に下り、地の貫の木はいつもわたしの上にあった。しかしわが神、主よ、あなたはわが命を穴から救いあげられた。
7)わが魂がわたしのうちに弱っているとき、わたしは主をおぼえ、わたしの祈はあなたに至り、あなたの聖なる宮に達した。
8)むなしい偶像に心を寄せる者は、そのまことの忠節を捨てる。
9)しかしわたしは感謝の声をもって、あなたに犠牲をささげ、わたしの誓いをはたす。救は主にある」。

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わたしも最初に聖書を読んだとき、とても信じられない、こんなことありっこない、と思っていました。
それでも、その後、何度か聖書に出会う機会があり、読む機会があり、自分に当てはめて考えるようになりました。
そのうちのいくつかをここに示しました。

あなたも、この物語から、自分に役立つなにかをみつけていただければ幸いです。

あなたがたは、聖書の中に永遠の命があると思って調べているが、この聖書は、わたしについてあかしをするものである。
(ヨハネによる福音書5章39節)

聖書のこの書、この物語のどんな点でイエスキリストを見出しますか?
ここまで読んでくださったあなたへ
あなたは神様の子で、神様のみもとに永遠に住むことができる存在にです。
地上に来たのは、いろいろな経験により、あなたの能力が増し加わり、ほかの人を助けることができるようになるためです。

わたしもこれから成長していきたいので、あなたとともに歩んでいきたいと願っています。

神様はあなたを愛し、あなたの幸せを願っておられます。

ご質問があれば、下のほうにコメント欄があるのでそちらに書き込んでください。

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あなたがこの世に来たのは、神様の戒めに従って生きるため。
神に敵対する存在が真理と誤りを混ぜてあなたに伝えても、それに惑わされずに生きるために神様は道を示してくださいます、
そして、たとえ道を誤ったとしても、また戻ってくる方法があります。

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