こんにちはおおさむです。訪問ありがとうございます。
モルモン書のアルマ書55章は何を伝えているんだろうと思われているかもしれません。
モルモン書を学び始めてから40年以上が過ぎた私の考えを伝えます。お役にたてば幸いです。
モルモン書・アルマ書55章の要約と感想
ご自身でオンラインまたは書籍で読んでいただくようにお願いします。
アルマ書55章のオンライン版はここをクリック
※別タブ(画面)で開きます
モロナイの決断
ニーファイ人の司令長官モロナイは、レーマン人の王となったアモロンの手紙を読んで、アモロンが自分自身の欺瞞と正当な動機なくニーファイ人を攻めていることをよく承知しているのを知り、ますます怒った。
アモロンがニーファイ人を奴隷に奴隷にするというもくろみを捨てなければ、アモロンの兵を増やすことになる捕虜の交換をしない。
アモロンたちが和平を求めるまで彼らを攻める。
モロナイは、アマリキヤに殺された王の僕であった、レーマン人の子孫に自分の兵を少しつけて、捕虜を見張っている番兵のところに行かせ、ニーファイ人のところから葡萄酒を奪って逃げてきた、と言わせた。
その結果、番兵たちは、その葡萄酒が欲しくなり、ふんだんに飲み、全員が酔って寝てしまった。
その間にモロナイは武器の用意を整え、番兵が眠っている間に捕虜になっていたニーファイ人に武器を持たせ、自分の兵にレーマン人の軍を包囲させた。
その結果、レーマン人の兵は連隊長を含め全員が武器を捨て、ニーファイ人の捕虜となった。
モロナイは、捕虜としたレーマン人にギドの町の周囲の防備を堅固にする仕事をさせ、その後、バウンテフルの町へ送り、軍隊で守った。
モロナイは眠っているレーマン人の兵を殺すことはしなかった。
モロナイの願いは流血ではなく、平和であったので、レーマン人の兵が戦いを放棄したことはモロナイの願いでもあった。
※アマリキヤに殺された王の僕の顔を知っている者が番兵の中にいれば、王の僕は殺されたかもしれない。危険な役目であったが、ニーファイ人の仲間となり、アマリキヤたちの悪だくみをよく知っていたので、その役目を引き受けたのであろう。
※レーマン人の番兵たちは自分たちの務めよりも目先の欲を優先した。自分たちを恐れているニーファイ人が襲ってくることはない、と決めていたようである。連隊長を含め全員が葡萄酒に酔って眠ってしまったのである。
(1-26節)
ニーファイ人が優位になり始めた
レーマン人の何度かの陰謀にも関わらず、ニーファイ人の兵は捕らえた捕虜を守り、取り返した土地を守り通し、優位を保った。
ニーファイ人は再び勝利を収めるようになり、自分たちの権利と特権を取り戻し始めた。
レーマン人が包囲しようとしたが、そのたびにニーファイ人は彼らを捕虜とした。
レーマン人がニーファイ人に毒を飲まそうとしたり、酔わせて殺そうとしたときには、ニーファイ人の兵たちは神さまを思い起こし、用心して、まず、レーマン人の捕虜に飲ませたので、罠にはかからなかった。
※ニーファイ人の兵は目先の欲に負けないように、常に神さまの助けを求め、正しく自分の務めを果たせるように努力した。
(27-32節)
アルマ書62章
49)しかし彼らは,富と力と繁栄を得たにもかかわらず,高慢な目をもって高ぶることなく,主なる神を忘れることもなく,主の前に深くへりくだった。
50)まことに彼らは,主が自分たちのためにどれほど大いなることを行ってくださったかを忘れず,主が自分たちを死から,束縛から,牢から,あらゆる苦難から救い出してくださったこと,また敵の手からも救い出してくださったことを忘れなかった。
51)そして彼らは,主なる神に絶えず祈ったので,主は御言葉のとおりに彼らを祝福された。そのため,彼らはその地で力をつけ,栄えた。
モリアントンの町での戦いに備える
レーマン人に奪われたモリアントンの町を取り返すために、司令長官モロナイは様々な準備をしていた。
レーマン人がモリアントンの町の防備を堅固として、絶えず新たな軍隊と食料を運び込んでいたからである。
取り返すためには多大な労力が必要になることを知っていたので、知恵を働かせて準備する必要があったのだろう。
(33-35節)
おまけ
モロナイ
アモロンが全地を支配しようとする目的を捨てるまで戦いを続けることにする。
目前のことより、将来のことを考えて、レーマン人(アモロン)が平和を講うまで戦い続ける。
モロナイの策
レーマン人の番兵に葡萄酒を与える。
貪る者、食欲に負けるもの
番兵が眠っている間に虜となっているニーファイ人を救い出した。
酔っているレーマン人を殺すことは禁じた。
レーマン人を殺すことが目的ではない。
血を流すことを好むのではなく、助け救うことが目的である。
レーマン人
目を覚ますと、内側からも外側からも囲まれている。
武器を渡して命を助けてくれ、と嘆願する。
虜となる。
ニーファイ人の兵はレーマン人の兵の策にはかからない。
主を思うに速く、欲に負けなかった。