その中で、援兵や食糧を送れないのはゼラヘムラの地で謀反があったためであること、パホーランは追い出されたあと、自由を愛する者が多く集まって対峙したこと、同胞である謀反人を攻めてよいかどうか思い悩んでいたパホーランがモロナイの手紙により決意し、一緒に謀反人と戦うためにモロナイを呼び寄せたことが記されている。
こんにちはおおさむです。訪問ありがとうございます。
モルモン書のアルマ書61章は何を伝えているんだろうと思われているかもしれません。
モルモン書を学び始めてから40年以上が過ぎた私の考えを伝えます。お役にたてば幸いです。
モルモン書・アルマ書61章の要約と感想
ご自身でオンラインまたは書籍で読んでいただくようにお願いします。
アルマ書61章のオンライン版はここをクリック
※別タブ(画面)で開きます
大さばきつかさパホーランから司令長官モロナイへの返信
食糧と援兵を送れなかった理由
ゼラヘムラでパホーランと自由党員に反抗して多くの人が立ち上がった。
彼らはパホーランからさばきつかさの職を奪い取ろうとし、ゼラヘムラから追い出し、多くの甘言を用いて、多くの人の心を惑わしたので、食糧を差し止め、自由党の人々の勇気をくじいて兵を送れないようにした。
彼らはモロナイたち兵士の苦難を喜んでいる。
彼らはゼラヘムラの地を占領し、王を選び、その王はレーマン人と同盟を結び、ゼラヘムラの地を守り通して、レーマン人が残りの地を征服できるように助け、ニーファイ人がレーマン人に征服されれば、その王がレーマン人からニーファイ人を治める王に任命されると思っている。
(2-4、8節)
自分たちの欲を満たすために、自国の民や兵士が苦しむのを喜ぶ。
権力や富の誘惑がいかにおおきいか。
その誘惑に負けることが大きな影響を及ぼすことか。
パホーランは自由党の人たちを集める
パホーランはモロナイたち兵士の苦難を悲しんでいる。
パホーランはギデオンの地に逃れ、国中に布告を出した。
自国と自由を守るため、パホーランたちが受けた不当な仕打ちに報復するために、武器を持ってパホーランのもとに大勢が集まった。
謀反を起こした者たちは恐れて、パホーランたちを攻めようとしなかった。
それらを守るために立ち上がった人たち。
彼らの勇気で国を守ることができた。
(1,5-7節)
パホーランはモロナイの手紙を喜ぶ
手紙の中で、モロナイはパホーランをとがめたが、パホーランは怒っておらず、モロナイの心の広さを喜んでいる。
パホーランは民の権利と自由を守ることを第一に考え、神さまの与えてくださった自由を固く守っている。
パホーランは謀反を起こした同胞と戦うことが正当かどうか思い悩んでいた。
モロナイが、謀反を起こした人たちが悔い改めなければ彼らと戦うように主が命じられたと言った。
パホーランは謀反を起こした人たちを攻めると決めることができた。
レーマン人から攻められ、国の内部でも謀反がおき、最前線で戦う司令長官から責任を追及される。
四面楚歌のような状況でモロナイの誤解からのとがめに怒りもあきらめもなく、かえって、モロナイの手紙から自分の為すべきことを見出す。
そこには自由を守る同士としてのモロナイに対する信頼がある。
自分のプライドよりも、民や兵士のことを思い、全力で助けたいと願っている。素晴らしい為政者である。
(9、19-20節)
ヨハネによる福音書8章
31)イエスは自分を信じたユダヤ人たちに言われた、「もしわたしの言葉のうちにとどまっておるなら、あなたがたは、ほんとうにわたしの弟子なのである。
32)また真理を知るであろう。そして真理は、あなたがたに自由を得させるであろう」。
34)イエスは彼らに答えられた、「よくよくあなたがたに言っておく。すべて罪を犯す者は罪の奴隷である。
36)だから、もし子があなたがたに自由を得させるならば、あなたがたは、ほんとうに自由な者となるのである。
ニーファイ人の正義
血を流してでも悪に抵抗する。
レーマン人が彼らの国にとどまっているならば,わたしたちは彼らの血を流さない。
わたしたちの同胞が謀反を起こさず,わたしたちに対して剣を取らなければ,わたしたちは同胞の血を流さない。
神さまがそれを必要とされるか、神さまがそうするようにお命じになるならば,わたしたちは奴隷のくびきを受ける。
しかし、神さまは敵に服従するようにとはわたしたちに命じられず,神さまに頼るように,そうすればわたしたちは救われると言われる。
言葉で阻止できない謀反や離反のような悪は剣で阻止し,自由を保てるように,教会の大きな特権と,贖い主,神さまの大義を喜べるようにしよう。
攻めてこなければ戦わない。
謀反を起こしても剣を取らなければ戦わない。
ただし、敵に服従せよと神さまから命じられない限り、神さまに頼って敵と戦う。
(10-14節)
アルマ書43章
47)主はまた,「あなたがたは血を流してでも自分たちの家族を守りなさい」とも言われた。したがって,ニーファイ人は自分自身と家族,土地,国,権利,宗教を守るためにレーマン人と戦っていたのである。
パホーランからモロナイへの支援要請
大さばきつかさパホーランは司令長官モロナイに支援を要請した。
少数の兵を率いてすぐに来るように。
モロナイがこちらに行軍する間に,できるだけ兵を集めてくるように。
そして、パホーランとともに,自分たちの内にある信仰により,神の力をもって速やかに離反者たちを攻め、兵士たちに送る食糧をもっとたくさん手に入れるために,ゼラヘムラの町を占領しよう。この大きな罪悪を根絶しよう。
アルマ書61章
15)残りの兵はリーハイとテアンクムにその指揮を託し,国のその地方で神の御霊,すなわち彼らの内にある自由の精神に応じて戦いを指揮できるように,彼らに力を与えておいてください。
21)主にあってリーハイとテアンクムを必ず強めるようにしてください。恐れないように彼らに告げてください。神は彼らを救い,また神が自由な者にしてくださったその自由にしっかりと立つ人々もすべて救ってくださるからです。これでわたしは愛する兄弟モロナイにあてたわたしの手紙を結びます。
モロナイの手紙は誤解によってパホーランを責めてていたが、国を救うきっかけとなったのである。
互いの国の自由を思う気持ちを両者が理解していた。
(15-18,21節)
コリント人への第二の手紙3章
17)主は霊である。そして、主の霊のあるところには、自由がある。
まとめ
ニーフアイ人は、離反したニーフアイ人によって扇動されたレーマン人に攻められ、多くが殺され、多くの町を失っていた。
ニーフアイ人の中には、為政者に対して謀叛を起こし、敵が攻めてくるのを喜ぶ一団すらいた。
危うい状況から救うためには剣を使って改めさせるしかなかった。
おまけ
パホーランの返事
パホーランはモロナイたちが戦場で苦しんでいるのを悲しんでいる。
謀叛党が大勢いる
モロナイたちが苦しんでいることを喜ぶ
食料を差し止める
自由塔の人々の勇気を挫いて戦いに出ないようにしている。
パホーランを追い出してゼラヘムラ市を占領した。
パホーランはギデオンへ逃れる。
王を立てた。
レーマン人と同盟し、ニーファイ人がレーマン人に負けたら、ニーファイ人の王になれると考えている。
パホーランと自由党の人たち
民の権利と自由とを求めている。
断然悪事に反対する。
レーマン人が攻めて来なければ、殺さない。
血を流すことを好むのではない。
神の正義が要求するか、神の命令なら奴隷にもなる。
言葉で防げない謀叛、紛争など一切の悪事は剣の力で防ぐ
謀叛党を攻めようと決心する。
国のなかに兵を出すことについて悩んでいた。
モロナイの手紙により、意を決した。
神さまは、神さまから受けた自由を固く守って動かない全ての者を救いたもう。