モルモン書・アルマ書57章の要約と感想

モルモン書のアルマ書57章には、ヒラマンたちがアンテパラの町とクメナイの町を取り返したこと、捕らえた捕虜が非常に多いのと食糧が少ないので、捕虜をゼラヘムラに送ろうとしたこと、その翌日に捕虜を送り届ける役目を負った兵士たちが戻ってきたこと、それはちょうどレーマン人の大軍が押し寄せて危うく敗北しそうなときだったので大いに助かったことが記されている。

こんにちはおおさむです。訪問ありがとうございます。
モルモン書のアルマ書57章は何を伝えているんだろうと思われているかもしれません。
モルモン書を学び始めてから40年以上が過ぎた私の考えを伝えます。お役にたてば幸いです。

モルモン書のアルマ書57章には、「義を求めて正しく生きること」と「神様を信じる信仰を育てること」の大切さが示されています。人が存在するのは、神様の戒めに従って生きるためです。また、神様の戒めに従うためには、神様を信じる信仰を育てる必要があります。

モルモン書・アルマ書57章の要約と感想

モルモン書のアルマ書57章は掲載すると長くなるので以下には掲示していません。
ご自身でオンラインまたは書籍で読んでいただくようにお願いします。
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アンテパラの町を取り返す

ヒラマンはレーマン人の王のアモロンから、ニーファイ人が捕らえた捕虜とアンテパラの町の交換を申し出る手紙を受け取った。
ヒラマンは自分たちの軍隊にはアンテパラの町を取り返す力があるので,捕虜と町を交換するのは賢明ではない、捕虜同士を交換するときにのみ捕虜を引き渡す,と返信した。

アモロンは捕虜の交換をしたくなかったので、ヒラマンの申し出を拒絶した。

ヒラマンはたちはアンテパラの町を攻める準備を整えた。
アンテパラのレーマン人その町を去ってほかの町へ逃げて行ってそれらの町の防備を固めた。
アンテパラの町はヒラマンたちが取り返した。

※アンテパラにいた最強の軍隊も今や捕虜になっている。
※アンテパラを守り通すことは難しいと判断したレーマン人の王・アモロンは、アンテパラの町と捕虜の交換を言い出した。
※アモロンのずるがしこい申し出に対して、ヒラマンは冷静に判断し、レーマン人たちに町を放棄させた。

(1-5節)

クメナイの町を取り返す

アンテプスたちは食糧と6000人の援兵を受け,ヒラマンたちはアンモン人の息子たち60人を加えた。

アンテプスとヒラマンの兵は、クメナイの町を守るレーマン人と戦うために、夜にクメナイの町を包囲し、幾晩もその町の周囲で野営した。
アンテプスとヒラマンの兵は、剣を身に着けたまま眠り,見張りの兵を置き、レーマン人の襲撃に備え、実際に何度も襲撃されたときレーマン人を打ち負かした。
クメナイの町のレーマン人に届けるために食糧を運んできたレーマン人を捕らえ食糧を奪った。

クメナイの町を守るレーマン人は補給を断たれてもその町を守り通そうと決意していたが、何日も立たないうちに、レーマン人は救援を得られる望みを失い,クメナイの町をニーファイ人に明け渡した。

※クメナイの町も大きな戦闘をすることなく、取り返した。
※アンテプスとヒラマンの兵が強いことが知れ渡り、レーマン人は救援なしに勝てないと判断したのだろう。

捕虜をゼラヘムラの地に送る決断をする

捕らえたレーマン人の捕虜の数が甚だ多く、大勢で逃げ出し,石やこん棒や,そのほか手に入るものを何でも手に取って戦おうとしたので、アンテプスとヒラマンはレーマン人の捕虜を見張るのに全軍を用いるか,レーマン人の捕虜を処刑するかしかなかった。

レーマン人から奪った食糧があったにもかかわらず,食糧はアンテプスとヒラマンのの軍隊にも十分ではなかった。

捕虜たちをどうするかは非常に重大な問題となったが、ゼラヘムラの地へ送ることにした。
アンテプスとヒラマンは兵の一部を選んで捕虜を見張る任務を彼らに与え,ゼラヘムラの地へ下って行かせた。

※捕虜の数が多く、捕らえた後も攻撃してくるので、その場合は仕方なく向かってくる捕虜を殺した。
※ニーファイ人は、食糧も乏しくなり、レーマン人を殺したいわけではないので、捕虜を移動させることにしたようだ。

※ニーファイ人にも、援助が少なくなり、自分たちの食糧も足りないほどであった。
※最前線で戦う兵士が援助を受けられないなら、十分な働きができず、国を守ることができなくなる。
※最前線で戦う兵士を援助することは、政府の最重要の仕事である。

レーマン人との戦いに勝つ

翌日になって、捕虜に付けて送り出した兵たちがアンテプスとヒラマンのもとに戻ってきた。

それは、アモロンがレーマン人を支援するために,新たな食糧と大勢の兵を送ってきており、アンテプスとヒラマンたちはレーマン人に攻められている最中で、レーマン人に負かされようとしたときであった。

捕虜に付けて送り出した兵たちがちょうどよい時に戻ってきてレーマン人を食い止めた。

捕虜を送り届けるはずの兵が戻ってきたことと、2060人の勇士の働きで、クメナイの町を守り、レーマン人をマンタイの町へ追い返すことができた。

(17-18節,22節)

2060人の勇士

ヒラマンの2060人の兵は必死に戦い,レーマン人の前に確固として立ちはだかり,向かって来るすべての者を殺した。
ほかの兵たちがレーマン人の前から退却しようとしていたときに,2060人の兵は確固としており,ひるまなかった。
ヒラマンの2060人の兵はすべての号令に従ってそのとおりに行うように努めた。

アンテプスの兵は大きな損害を被り、1000人が殺されたが、2060人の勇士は、ひとり残らず傷をたくさん負い、200人が失血のために意識を失っていたが、ひとりも死んでいなかった。
ヒラマンは驚き、アンテプスとヒラマンの全軍が驚き、喜んだ。

これは神の奇跡を起こす力によったものであり、2060人の勇士は信じるように教えられたことを深く信じていたので,すなわち,公正な神がましますことと,疑わない者はだれでも神の驚くべき力によって守られるということを深く信じていたので,それが起こった。

彼らは若いながらも考えはしっかりしていて,絶えず神に頼っている。

※モーサヤ王の息子たちが守られたように、アンモンの民の息子たちも神さまによって守られている。
※どちらも、人の救いのために自分たちを犠牲にする覚悟があり、神さまの命令に従い、指導者に従い、苦難に耐えている。
神さまは彼らの命を守ることは御心に適うとされたのである。

(17-27節)

捕虜を送り届ける兵が戻ってきた理由

レーマン人を護送して行くように任命された軍隊の連隊長のギドたちが、捕虜を連れてゼラヘムラの地へ下って行く途中で,レーマン人の軍を見張るために遣わされていた密偵たちに出会い、密偵たちは「レーマン人の軍がクメナイの町へ向かって進んでいる。彼らはクメナイの町にいる者を襲い,わたしたちの民を滅ぼすつもりだ」と叫んだ。
捕虜たちは,密偵たちの叫び声を聞いて勇み立ち,一団となってギドたちの剣を目がけて走り寄って来たので,ギドたちは捕虜の大半を殺した。残りの者たちはギドたちを押し分けて逃げて行った。
ギドたちは逃げた捕虜たちに追いつけなかったので,クメナイの町へ向かって急いで進み,ちょうどよいときに到着して,町を守っていた同胞を助けることができた。

ギドはこのことを神さまの大いなる助け、と評した。ヒラマンも自分たちが滅びないように神さまが助けてくださった、として大きな喜びに満たされた。

※密偵が大声で敵の襲撃を告げたので、勇み立った捕虜を逃がした。通常であればこれは大失態・大失敗である。
※これを良いタイミングで帰ってきてくれた、神さまの助けである、と評したギドとヒラマン。
※何事にも神さまの御手を見ることができる。

(28-36節)

まとめ

捕虜の移送作戦失敗は兵士の危機を助けるための手段になった。

見方を変える。
よい結果を招くように考え方を変える。

神さまに従って全力で進めば、あとは神さまにおまかせして、結果をすべてよしと受け入れる。

苦しい時にも前向きになり、すべてのことに神さまの助けがあると信じる。

おまけ

20代のころに書いたメモ

アモロンは虜とアンテパラ市の交換を申し出る。
ヒラマンは断る。虜どうしの交換を申し出る。
アモロンは断る。

ヒラマンはアンテパラ市を攻める準備をする。
アンテパラ市の住民は逃げる。

六千人の援兵、ヒラマンの二千人の子に六十人の子が加わる。

アンテプスの兵
 クメナイ市を包囲し、食料を運ぶ道を断ち切ってクメナイ市を占領した。
 住民は希望を失って明け渡した。

虜の数が多く、時々戦った。
 ゼラヘムラへ送ることにする。ギドの兵がつれていく。
 レーマン人がアンテプスの兵を攻めて勝とうとするとき、ギドの兵が戻ってきた。
 二千六十人の子は退かずに戦い、一々の号令をみな正しく守って戦い、信じた通りに勝利を得た。
  心は堅固で絶えず神に頼る。

ふつう間者は大声で敵の来ることを言わない。
 この度は大声で言ったため、レーマン人の虜は勇んで暴れ騒いで、逃げた。
 ギドの兵は戻ってきた。
 アンテプスの兵は助けられた。
 神の守り。

ヒラマンはギドが虜を逃がしたことを怒らず、かえって神の守りと感謝している。

モルモン書・アルマ書57章からあなたは何を学びますか



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この物語からあなたは何を学びますか

ここまで読まれて、自分には関係のない話だ、何の役にたつんだ、と思われているかもしれませんね。

わたしも最初に聖書を読んだとき、とても信じられない、こんなことありっこない、と思っていました。
それでも、その後、何度か聖書に出会う機会があり、読む機会があり、自分に当てはめて考えるようになりました。
そのうちのいくつかをここに示しました。

あなたも、この物語から、自分に役立つなにかをみつけていただければ幸いです。

あなたがたは、聖書の中に永遠の命があると思って調べているが、この聖書は、わたしについてあかしをするものである。
(ヨハネによる福音書5章39節)

聖書のこの書、この物語のどんな点でイエスキリストを見出しますか?
ここまで読んでくださったあなたへ
あなたは神様の子で、神様のみもとに永遠に住むことができる存在にです。
地上に来たのは、いろいろな経験により、あなたの能力が増し加わり、ほかの人を助けることができるようになるためです。

わたしもこれから成長していきたいので、あなたとともに歩んでいきたいと願っています。

神様はあなたを愛し、あなたの幸せを願っておられます。

ご質問があれば、下のほうにコメント欄があるのでそちらに書き込んでください。

聖書のオンライン版は
https://www.churchofjesuschrist.org/study/scriptures?lang=jpn
または
https://www.wordproject.org/bibles/jp/index.htm
を参照してください。
あなたがこの世に来たのは、神様の戒めに従って生きるため。
神に敵対する存在が真理と誤りを混ぜてあなたに伝えても、それに惑わされずに生きるために神様は道を示してくださいます、
そして、たとえ道を誤ったとしても、また戻ってくる方法があります。

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