レーマン人の王も王妃もニーファイ人との戦争を避けたいと願っていた兵士たちもレーマン人の民もアマリキヤの策略に騙されたのである。
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モルモン書のアルマ書47章は何を伝えているんだろうと思われているかもしれません。
モルモン書を学び始めてから40年以上が過ぎた私の考えを伝えます。お役にたてば幸いです。
モルモン書・アルマ書47章の要約と感想
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レーマン人の王はアマリキヤに騙される
アマリキヤの望みは権力を得て、ニーファイ人を奴隷にすること。
アマリキヤと少数の仲間はニーファイの地に行き、レーマン人を扇動した。
レーマン人の王は、アマリキヤの策に乗り、すべての民に,ニーファイ人との戦いに出るためもう一度集まるようにという布告を出した。
民は王を気遣い、かつ、ニーファイ人と戦うことも恐れ、民の大半は王の命令に従おうとしない。
レーマン人の王は、自分の軍の中の命令に従順な者たちに対する指揮権をアマリキヤに与え,命令に従わない民に武器を取らせるようにアマリキヤに命じた。
※レーマン人の王は自分の欲を満たすことを優先し、自分の欲を満たすアマリキヤを信じてしまった。
※レーマン人の王は少し前にニーファイの民から離反したアマレカイ人やアミュロン人を信頼して民の指導者にしていた。
※イシマエルの子孫であるラモーナイ王やその父王がニーファイ人であるアンモンやアロンを信じたのとはどう違うのか。
(1-4節)
レホンタイはアマリキヤに騙される
ニーファイ人と戦わされることのないようにしようと固く決意していたので、王の命令に従おうとしない者たちはレホンタイを自分たちを治める王、指揮官に任命した。
彼らは武装し、アンテパスと呼ばれる山の頂上に集まっていた。
※彼らが武装するために集まったオナイダはかつてゾーラム人の町であった。
アマリキヤには、王の命令に従う気落ちも、王の命令に従おうとしない者たちと戦う気持ちもない。
アマリキヤはレーマン人の王を退位させ、自分が王位を手に入れるためのステップとして、レホンタイたちの歓心を買い、全軍の長になろうとしていた。
レホンタイは山を下りてアマリキヤと会談することは3度拒否していたが、アマリキヤが山に登り、衛兵を連れて下りてくるようにとの求めに応じた。
アマリキヤは、レホンタイの軍に自分が指揮権を与えられた軍を包囲させ、自分の軍をレホンタイの軍に引き渡した。
レホンタイはレーマン人の全軍の総指揮官となり、アマリキヤが出した条件に従って、アマリキヤを副指揮官に任命した。
アマリキヤは自分の部下を使ってレホンタイを毒殺し、自分がレーマン人の全軍の総指揮官となった。
アマリキヤは兵の心を見抜いたうえで、兵を戦わせることなく、策略を持って全軍の指揮権を手に入れた。
アマリキヤには民を思う気持ちはない。ただ、自分が権力を得ることと、ニーファイ人を滅ぼすか奴隷にすることのために策略を練り、実行している。
アマリキヤはアマリキヤによって権力を与えてもらえると信じている少数の腹心の部下がおり、彼らを使うことで秘密裏に策を行っている。
(5-19節)
アマリキヤは王を殺し、王位を得る
レーマン人の全軍の総指揮官となったアマリキヤは、全軍を率いてニーファイの地(レーマン人の居住地)へ向かった。
レーマン人の王は、アマリキヤがニーファイ人と戦うために大軍を集めたと思い、アマリキヤを迎えに出た。
アマリキヤは自分の部下を先に行かせ、部下を王の前にひれ伏させ、王が平和のしるしとして手を差し伸べた時に、アマリキヤの部下は王の心臓を突き刺して殺した。
レーマン人の王の僕たちはこの様子を見て逃げ出した。
アマリキヤの部下は「王の僕たちが王を殺した、来て確かめよ」と叫んだ。
アマリキヤは兵に命じて見に行かせ、自分が到着した時に「王を愛していた者は皆行って,王の僕たちを追いかけて殺せ」と言った。
王を愛していた者たちが王の僕を追いかけ、王の僕たちは怯えて、荒野に逃げ込み、アンモンの民に加わった。
アマリキヤは民の信用を得、ニーファイの町を占領し、王妃を信用させ、王妃の歓心を得るように努めて王妃を妻にし、レーマン人の王となった。
※王の僕たちは最初は何が起きたかがわからぬまま、ただ驚き、自分たちも殺されると思い、逃げていくうちに、何が起きたかを悟り、自分たちを守るためにアンモンの民のところに逃げた。アンモンの民はレーマン人にとって安心安全な避難場所となったいた。
※アマリキヤは人の気持ちを読み取ることに才能があり、その気持ちを利用して策略を練り、腹心の部下を近くに置き、疑いを持つ者を遠ざけた。
※通常の人の判断力では、アマリキヤのような策略家に騙されないようにするのは難しい。
(20-35節)
ニーファイの離反者たち
レーマン・レムエル・ノア王・アミュレク人・アマレカイ人・アマリキヤとその仲間、このあとのニーファイ人たち、滅びる前のニーファイ人たち
アルマ書47章
36)これらの離反者たちは,ニーファイ人と同じ教えと同じ知識を得ていた。また,同じように主について知る教えを受けていた。にもかかわらず,不思議な話であるが,離反後間もなく,レーマン人よりもかたくなで悔い改めない者,また彼らよりも野蛮で邪悪,残忍な者となってしまい,レーマン人の言い伝えを受け入れ,怠惰やあらゆる好色に身を任せ,主なる神をすっかり忘れてしまったのである。
(36節)
ヘブル人への手紙10章
26)もしわたしたちが、真理の知識を受けたのちにもなお、ことさらに罪を犯しつづけるなら、罪のためのいけにえは、もはやあり得ない。
27)ただ、さばきと、逆らう者たちを焼きつくす激しい火とを、恐れつつ待つことだけがある。
アルマ書24章
30)このことから明らかに分かるように,民は一度神の御霊に照らされ,義にかかわることに関して大いなる知識を得てから,その後,罪と背きに陥ると,前よりもいっそうかたくなになる。したがって彼らの状態は,これらのことをまったく知らない場合よりももっと悪くなるのである。
おまけ
アマリキヤ
レーマン人の王の所へ行き、煽動してニーファイ人を怒らせた。
レーマン人
王に逆らうことを恐れ、ニーファイ人と戦うことを恐れた。
多くの者は王に従わなかった。
アマリキヤ
軍の指揮権を得た。
王は不従順な者を連れてくるように命じた。
アマリキヤの望みは王になること。
狡賢く、欲深。
策によって自分の利益をえる。
望みをとげる。
自分の軍をレホンタイの軍に包囲させ、降伏して全軍の副司令長官となり、
毒によってレホンタイを殺し、全軍の司令長官となり、
王を殺し、その罪を王の臣下にかぶせ、市内を占領する。
后の疑いを晴らし、歓心を得、妻にして、王になる。
レーマン人
レーマン、レムエル、イシマエルの子孫(純粋レーマン人)と、
ニーファイ人から別れた者たち。
ニーファイ人の教育を受け、神を知る機会があったが
レーマン人に加わって、レーマン人よりも頑な民になり、
まったく神を忘れた。