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モルモン書のアルマ書17章は何を伝えているんだろうと思われているかもしれません。
モルモン書を学び始めてから40年以上が過ぎた私の考えを伝えます。お役にたてば幸いです。
モルモン書・アルマ書17章の要約と感想
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アンモンがレーマン人のラモーナイ王に気に入られたこと、王の家畜の群れを守るために大いなる力を示し、同僚たちの信頼を得たこと。
モーサヤ王の息子たち
かつて、息子アルマが父が大祭司として管理する神さまの教会を滅ぼそうと歩き回っていた時に、一緒に歩き回っていた人たちの中にモーサヤ王の息子たちがいた。
彼らは奇跡的に改心し、自分たちが与えた害を取り除こうと一生懸命に働き、息子アルマは、神さまの教会の大祭司になり、モーサヤ王の息子たちはレーマン人を改宗に導こうとして、自分たちで選んだ人たちとともに荒野へと旅立った。
モーサヤ王は彼らに王位を譲ろうと考えていたし、民も同じ思いを持っていたが、彼らは王位を受けることを辞退し、荒野で食べものを手に入れるために剣と槍、弓、矢、石投げをもって出かけた。
そして、彼らは14年ぶりにニーファイ人のもとに戻ってきた。
アルマとモーサヤ王の息子たちが14年ぶりに出会い、皆が神さまの教会の兄弟のままであったことを喜び合った。
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モーサヤの息子たちは
- 正しい理解力を備えていた。
- 神さまの言葉を知るために聖文を熱心に調べてきた。
- 真理を深く知るようになっていた。
- しばしば祈り、断食をした
- 預言の霊と啓示の霊を受けていた。
- 教えるときには、神さまの力と権能をもって教えた。
- 多くの人に真理を知らせるのに成功した
- 彼らの言葉の力により、多くの人が神さまの聖壇の前に導かれ、神さまの御名を呼び、神さまの前で自分たちの罪を告白した。
ので
また
ので
その結果、14年間レーマン人の中で神さまの言葉を教えて
モーサヤの息子たちは
- 多くの苦難に遭い、飢えや渇き、疲労、多くの霊的な労苦など、肉体的にも精神的にもひどく苦しんだ。
- 荒野の中を何日も旅をした
- 自分たちが神さまの御手に使われる者となり、レーマン人に真理を知らせ、レーマン人の先祖の言い伝えが正しくないことを知らせるために、救い主の御霊の一部を授けて自分たちに伴わせてくださり、とどめてくださることを願って大いに断食し、多いに祈った。
- 救い主は彼らに御霊を下し、慰めを得なさい、と言われた。
- 神さまは、モーサヤ王の息子たちとその仲間が長い苦しみと苦難の中で忍耐強くあれば、神さまは彼らを、神さまの手として使い、多くの人を救おう、と約束された。
彼らは、レーマン人のところへ行き、神さまの言葉を継げる勇気を得た。
※福音を伝えるためには、長い苦しみと苦難に耐える覚悟がいる。さまざまな苦しみに耐え、清められてから、成果をあげることができる。
※アモナイハでのアルマも同じように長い苦しみと苦難のあとで人々に悔い改めを伝えることができた。
(1-12節)
- 苦難のあとに神さまの御手に使われるものとなる
- ●アルマも苦難のあとに
(アルマ書8章)
10)それでも,アルマは精神を込めて熱心に働き,神に取りすがって熱烈に祈り,その町に住む人々に御霊を注いでくださるように,また,彼らに悔い改めのためのバプテスマを施させてくださるように願った。●父アルマも艱難のあとに
(モーサヤ23章)
10)にもかかわらず,わたしが多くの艱難を味わった後,主はわたしの嘆願を聞いて,わたしの祈りにこたえ,わたしを主の御手に使われる者にしてくださり,このように,あなたがたの多くに主の真理を知らせることができるようにしてくださった。●モーサヤの息子たちも
(アルマ書20章)
29)アンモンは,彼らに会うと非常に心を痛めた。見よ,彼らが裸であったうえに,丈夫な縄で縛られていたため,体の皮膚がすりむけていたからである。また,彼らは飢えと渇きとあらゆる苦難を受けて苦しんでいた。それでも,彼らはすべての苦しみに耐えていたのである。●神さまの御手に使われる
(アルマ書26章)
3)見よ,あなたがたに代わってわたしが答えよう。わたしたちの同胞のレーマン人は,かつて暗闇の中に,まことに最も暗い,深い淵の中にいた。しかし見よ,今は何と多くのレーマン人が神の驚くべき光を見るようになったことか。わたしたちがこの大いなる業を成し遂げるために,神の御手に使われる者とされたことは,わたしたちに与えられた祝福である。
- 神さまから慰めを得る
- (アルマ書26章)
27)そして,わたしたちが意気消沈して,まさに引き返そうとしたときに,見よ,主はわたしたちを慰め,『あなたがたの同胞であるレーマン人の中に行き,忍耐して苦難に耐えなさい。そうすれば,あなたがたに成功を得させよう』と言われた。
モーサヤ王の息子たちレーマン人の地に入る
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モーサヤ王の息子たちとその仲間は、
- レーマン人の地の境で、
- 救い主が、刈り入れのあとに再会させてくださると信頼して、
- 自分たちがこれからしようとしていることが偉大な事だと考えて
各々別れてレーマン人の地に入っていった。
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その時代のレーマン人は野蛮でかたくなで残忍であった。
- ニーファイ人を殺すことや略奪することを喜びにしていた。
- 富みに執着し、富を得るために殺人や略奪をしていた。
- 怠惰で、多くが偶像を礼拝し、先祖の言い伝えのために呪いを受けていた。
モーサヤ王の息子たちとその仲間たちはレーマン人を悔い改めさせることができる、レーマン人に贖いの計画を知らせることができると思って、レーマン人に福音を伝える業に着手した。
アンモンは、モーサヤ王の息子たちとその仲間たちの指導者であったので、ひとりひとりに必要なものを与え、各々の職に応じて祝福を授け、神さまの言葉を告げたのち、皆は別れて全地に旅立った。
※アンモンが各々に与えたものの中には、食料や聖文のほかに、身を守るための、剣、槍、弓、矢、石投げがあったのかもしれない。
※この後の記録で、アンモンは剣をふるって、敵の手を切り落としたとある。
(13-18節)
- 当時のレーマン人の状態
- (モーサヤ書10章)
12)彼らは野蛮で残忍で,血に飢えた民であって,先祖の言い伝えを信じていた。彼らが信じている言い伝えとは,彼らの先祖はそのまた先祖の罪悪のためにエルサレムの地から追い出されたこと,そして,荒れ野で同胞から不当な扱いを受け,また航海中にも不当に扱われたということである。
- レーマン人に与えられた約束
- (アルマ書9章)
16)それは,レーマン人に与えられている約束が多くあるからである。彼らを無知の状態にとどめたのは,彼らの先祖の言い伝えである。したがって,主は彼らを憐れみ,彼らがこの地に長く住めるようにされるであろう。
17)そして,彼らはある時期に,導かれて主の御言葉を信じ,自分たちの先祖の言い伝えが正しくないことを知るようになるであろう。そして,彼らの多くが救われるであろう。主は御名を呼ぶすべての人に憐れみを示されるからである。
アンモンはイシマエルの王に気に入られる
イシマエルの地は、レーマン人となったイシマエルの息子たちにちなんで名付けられた地。
アンモンはイシマエルの地に入ったところ、彼らの手におちたニーファイ人と同じように、捕えらえ縛られて、イシマエルの子孫であるラモーナイ王の前に連れていかれた。
レーマン人の王は、捕らえたニーファイ人を殺すか、束縛の実に置くか、牢にいれるか、追い出すか、思いのままに決めることができた。
ラモーナイ王はアンモンに、自分の民の中で暮らしたいか尋ねた。
アンモンは、しばらくここで暮らしたい、死ぬまでここに住むかもしれない、と答えた。
ラモーナイ王はアンモンのことを非常に気に入って、アンモンを縛っていた縄を解かせ、自分の娘の一人を妻にめとらせようとした。
アンモンは、王の娘をめとるのをことわり、王の僕になりたい、と申し出て許され、レーマン人の習わしに従って他の僕たちの中に加えられ、ラモーナイ王の家畜の群れを守ることになる。
(19-25節)
アンモンは仲間の信頼を得る
アンモンは3日間王に仕えたのち、ほかのレーマン人の僕たちとともに家畜の群れをセブスの泉へ水を飲ませに連れていくことになった。そこまで家畜の群れを追っていくのである。
途中で、別のレーマン人の一団が、アンモンと王の僕たちが連れた家畜の群れを追い散らしたので、家畜は方々に逃げ去った。
これまでに何度も同じ連中が群れを追い散らし、その群れを自分たちの者としていたのである。これが彼らの略奪の手口である。
王の僕たち、つまり、アンモンの同僚たちは、家畜の群れが散らされたので、王に殺されると思い、激しく泣き始めた。
ラモーナイ王は、以前に何度も、家畜の群れが散らされたことに怒り、僕たちを殺していたのである。
※王の羊を盗んだ者は罰を受けていない。盗まれた者、群れを守れない者が責任を取らされる、という理屈か。
王のために家畜を元通りにして、同僚の僕たちに、自分のうちにある力を示して信頼を得て、彼らにわたしの言葉を信じさせるようにしよう。
アンモンは、同僚たちに、元気を出して、群れを集め、水を飲ませましょう、そうすれば王はわたしたちを殺さないでしょう、と言って彼らをなだめたので、同僚たちはアンモンに従って大急ぎで走って、王の家畜を再びセブスの泉に集めた。
そこに、さきほど家畜を散らした男たちがまた家畜の群れを散らそうとして立っていたので、アンモンは同僚たちに群れが逃げ出さないように周りを囲むように告げて、自分は男たちと戦いに行った。
群れを散らした男たちの数は多かったので、アンモンを恐れなかった。
アンモンは石投げを使って、大いなる力で男たちの中に石を投げ入れ、6人を殺した。
男たちはアンモンの力に驚いたが、仲間が殺されたので怒り、アンモンを倒そうと心に決めた。
男たちは石を投げてもアンモンを撃てないことを知って、こん棒でアンモンを打とうとした。
アンモンはこん棒で打たれるのを防くために、こん棒を振り上げた者の腕を剣の刃で打って、彼らの腕を切り落とした。その数は少なくなかった。
アンモンは首謀者を剣で殺した。
男たちは驚いてアンモンの前から逃げた。
アンモンは彼らを追い払ったあと、家畜のところに引き返して、家畜の群れに水を飲ませ、ラモーナイ王の牧場に群れを連れ戻した。
アンモンの同僚たちは、アンモンを殺そうとした者たちの切り落とされた腕を自分たちの行ったことの証拠として王のもとへ持って行った。
※アンモンは同僚と一緒にうろたえることなく、冷静に、目的を果たすためには、次に何をすべきか、仲間に何をさせるのがよいか、判断し、淡々と行動に移し、誇ることなく、自分の務めを果たしている。
(26-39節)
- モーサヤ王の息子たちは神さまに守られる
- (モーサヤ書28章)
7)すると,主はモーサヤに言われた。「彼らを行かせなさい。多くの者が彼らの言葉を信じるからである。そして,彼らは永遠の命を得るであろう。また,わたしはあなたの息子たちをレーマン人の手から救い出そう。」
- アンモンの力の源
- (エテル書12章)
15)見よ,レーマン人の中であのように大きな奇跡を行ったのは,アンモンと彼の同僚たちの信仰であった。