こんにちはおおさむです。訪問ありがとうございます。
モルモン書のアルマ書43章は何を伝えているんだろうと思われているかもしれません。
モルモン書を学び始めてから40年以上が過ぎた私の考えを伝えます。お役にたてば幸いです。
モルモン書・アルマ書43章の要約と感想
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レーマン人はニーファイ人から離れたアマレカイ人にそそのかされ、ゾーラム人は自分たちに宣べられた神さまの教えが自分たちの慣習を損なうという理由で、ニーファイ人(アンモンの民)に怒りを示し、ニーファイ人を滅ぼすか奴隷にしようと武器を取った。
ニーファイ人は自分たちを守るため、自分たちの信仰の自由を守るために武器を取った。兵士の数ではレーマン人が圧倒しているがニーファイ人は善い動機に励まされ神さまの助けを受けて戦った。
ゾーラム人はレーマン人となり、ニーファイ人を攻めた
ゾーラム人にアルマたちが悔い改めを伝えた際に、貧しい人たちを中心に真実の教えに立ち返ったが、ゾーラム人の指導者たちは彼らを追い出し、彼らを受け入れたアンモンの民に怒りを示してレーマン人と交わり始め、レーマン人と扇動してアンモンの民に怒らせるようにした。
モルモン書のアルマ書35章には、「義を求めて正しく生きること」と「神様を信じる信仰を育てること」の大切さが示されています。人が存在するのは、神様の戒めに従って生きるためです。また、神様の戒めに従うためには、神様を信じる信仰を育てる必要があり[…]
ゾーラム人とレーマン人は、ゾーラム人の土地であるアンテオヌムの地に入って来た。
彼らの指揮長官はゼラヘムナという名の男であった。
ゼラヘムナは、レーマン人を支配する権力を得、さらに、ニーファイ人を奴隷にしようとしていた。
ゼラヘムナは、レーマン人にニーファイ人を憎ませ,レーマン人を服従させて自分の企てを果たすために、邪悪で,殺人を好む気質を持ったアマレカイ人とゾーラム人を連隊長として任命した。
その間に多くのレーマン人はアンモンたちが伝えた神さまの教えに改宗していた。
善を選ぶ人が増えるとき、悪の力も増し加わる。彼らは狡猾に仲間を増やし善に対して戦いを挑む。
(5-8節)
アルマ書31章
3)ゾーラム人は彼らがアンテオヌムと名付けた地に集まっていた。その地はゼラヘムラの地の東にあり,ほとんど海岸に接しており,ジェルションの地の南にあって,南方の荒れ野にも接していた。その南方の荒れ野にはレーマン人が大勢いた。
4)そこでニーファイ人は,ゾーラム人がレーマン人と行き来し,そのためにニーファイ人の側に大きな損害が出るのではないかとひどく恐れた。
ニーファイ人は自分たちを守るために戦うことにした
ニーファイ人の民はレーマン人が攻め寄せて来るのを見て,戦争の準備をし、ジェルションの地(もともとアンモンの民が住んでいた場所)に軍隊を集めた。
ニーファイ人の民は、自分たちの土地・家・妻子と自分たちの権利・特権、そして神さまを礼拝する自由を守るため、アンモンの民を守るため、にレーマン人と戦うことになった。
ニーファイ人の民は、指揮長官として25歳のモロナイを任命した。
指揮長官モロナイはその職を引退するまでほとんどの期間を戦場で過ごすことになった。
彼は神さまの教えを忠実に守り、血を流すことを好まず、戦争が終結し、二度と戦争が起きないようにしたいと願っていた。
モルモン書を抄録したモルモンは自分の息子にモロナイという名前をつけた。
(4,9-17節)
アルマ書43章
45)ニーファイ人はもっと良い動機に励まされていた。彼らは君主制のために戦ったのではなく,権力のためでもなく,自分たちの家と自由と,妻子と,自分たちのすべてのもののために,特に礼拝の儀式と教会のために戦っていた。
46)彼らは,神に義務を負っていると感じていたことを行っていたのである。主は彼らに,また彼らの先祖に,「あなたがたは最初の攻撃についても,二度目の攻撃についても,罪を犯していないかぎり,敵の手によって殺されるに任せてはならない」と言われたからである。
47)主はまた,「あなたがたは血を流してでも自分たちの家族を守りなさい」とも言われた。したがって,ニーファイ人は自分自身と家族,土地,国,権利,宗教を守るためにレーマン人と戦っていたのである。
アルマ書48章
14)ニーファイ人は,必要であれば血を流してでも敵に対して自衛するように教えられていた。さらに,自分から危害を加えないように,また敵に立ち向かうのでなければ,すなわち自分の命を守るためでなければ,決して剣を振り上げないようにとも教えられていた。
装備の違い
ゼラヘムナの軍隊は、剣と三日月刀,弓と矢,石と石投げを携えているだけで、ゾーラム人とアマレカイ人以外,腰に皮をまとっているほかは裸であった。
指揮長官モロナイはモロナイはニーファイ人の兵士に胸当てと腕盾と,頭部を防御する防具を装備させ、厚手の衣を着させ、剣と三日月刀やあらゆる武器で武装させていた。
ゼラヘムナの軍隊は、人数が多かったが、ニーファイ人の軍隊の武具を見て恐れた。
彼は自分の兵を守ることも自分の使命だと考えていた。
(18-20節)
アルマ書3章
5)一方,レーマン人は頭髪をそっており,腰に皮をまとい,よろいを着け,弓と矢,石と石投げなどを持っているほかは裸であった。
レーマン人はマンタイの地を目指す
ゼラヘムナの軍隊は、ニーファイ人の装備を見て恐れ、アンテオヌムを去って荒れ野へ向かった。
モロナイの軍隊には分からないように、はるかシドン川の源の近くを,荒れ野の中を遠回りして進み,マンタイの地に入ってその地を占領しようとした。
モロナイは、ゼラヘムナの軍隊が荒野に向かったときに、密偵を荒野に送り、ゼラヘムナの陣営をうかがわせた。
モロナイは、アルマに使者を送り、レーマン人を防ぐためにニーファイ人の軍隊はどこへ行けばよいか,主に尋ねてほしいと願った。
アルマは神さまに尋ね、ゼラヘムナの軍隊の向かった先を使者によってモロナイに伝えた。
モロナイはレーマン人が来てジェルションの町を占領することの無いようにそこにも軍隊の一部を残し、軍隊の残りを率いてマンタイの地へ進軍した。
彼の部下たちは指揮長官モロナイの思いをよく知っていたので、彼の指示に従った。
この時代、ニーファイ人の兵は自分たちを守るために自分から集まってきている。
現代の徴兵制のように強制的に集められたわけではない。
(21-26節)
シドン川での戦い
モロナイは、シドン川の西方の荒野の谷と東方に自分の軍隊を隠し、レーマン人の軍隊が来た時に分かるように、また、レーマン人がどの進路を取ろうとしているか探るために、方々に密偵を配置した。
レーマン人がシドン川を渡り始めた時に、リーハイに率いられた軍隊がレーマン人の背後を包囲し、両者の間で戦いが始まった。
ニーファイ人は防具のために死者は少なく、レーマン人は裸で激しい攻撃を受けたために多くの死者がいた。
レーマン人はシドン川の方へ逃げ、シドン川を渡った。リーハイの兵はレーマン人を追撃したがリーハイは軍隊を岸にとどめた。
モロナイと彼の軍隊がシドン川の対岸の谷でレーマン人を迎え撃った。
レーマン人は再び逃げてマンタイの地へ向かったが、そこでもモロナイの軍隊に出会い、この度は、連隊長や指揮官に励まされ、これまでにないほど非常に大きな力と勇気をもって龍のように戦った。
モロナイの兵たちは、レーマン人の勇猛ぶりと怒りを見ると,恐れをなして逃げ出そうとしたが、モロナイは兵士たちの思いを見抜き、戦いの目的(自由を保ち,奴隷の状態に陥る)を思い出させて、心を奮い立たせた。
アルマ書43章
49 そこで彼らは,レーマン人の方に向き直り,声を合わせて主なる神に,自由を保ち,奴隷の状態に陥るのを免れることができるように叫び求めた。
50 そして彼らは,力を得てレーマン人に立ち向かった。すると,彼らが主に自由を叫び求めると同時にレーマン人は彼らの前から逃げ始め,シドンの水際まで退いた。
敵を川の中にとどめ、自分たちは川に入ることなく、両岸から敵と戦った。
レーマン人が追い詰められて力を振り絞った際に、指揮長官モロナイはニーファイ人の兵たちが怯むのを見て取り、すぐに彼らを奮い立たせた。
ニーファイ人の兵士は神さまに叫び求め、力を得て、レーマン人を再び追い詰めることができた。
祈りの力。神さまの助け。
(27-50節)
モロナイは戦いを休止させた
レーマン人はニーファイ人よりも倍以上の人数であったが,追いやられて,シドン川の岸に一団となって集まった。
ニーファイ人の軍隊(モロナイの軍隊とリーハイの軍隊)はレーマン人を川の両側から包囲した。
ゼラヘムナとレーマン人の軍隊は自分たちがニーファイ人の軍隊に包囲されているのを知り恐れおののいた。
モロナイはレーマン人の軍隊が恐れているのを見て,血を流すのをやめるように兵に命じた。
(51-53節)
アルマ書48章
16)また,神は敵を防ぐためにどこへ行けばよいかを自分たちに知らせてくださり,そのとおりにすれば主は自分たちを救ってくださることも,彼らは信じていた。これはモロナイが信じていたことであり,彼は心の中でそのことに誇りを感じていた。すなわち,血を流すことではなく,善を行うこと,民を守ること,神の戒めを守ること,罪悪に立ち向かうことに誇りを感じていた。
まとめ
生涯を自国の自由と信仰を守り、平和のために捧げたモロナイ。
平和の誓いをした敵を放免し、自国の守りに力を尽くした。
それは神さまから命じられた務めでもあり、彼らの望みでもあった。
モロナイも兵も、神さまの導きを求め続け、正しいこと、自分にできることを全力で行った。
しかし、ニーファイ人の中の罪悪と離反者のために、レーマン人との戦いは長く続いた。