モーサヤ王は、不義な王による民の苦しみや義なる王が受ける重荷についても民に説明し、今後、民が受ける責任についても説明した。初めは王を望んでいた民も喜んでモーサヤ王の提案を受け入れた。
こんにちはおおさむです。訪問ありがとうございます。
モルモン書のモーサヤ書29章は何を伝えているんだろうと思われているかもしれません。
モルモン書を学び始めてから40年以上が過ぎた私の考えを伝えます。お役にたてば幸いです。
モルモン書・モーサヤ書29章の要約と感想
ご自身でオンラインまたは書籍で読んでいただくようにお願いします。
モーサヤ書29章のオンライン版はここをクリック
※別タブ(画面)で開きます
年表
モーサヤ書の記録(約40年間:87頁)が始まる
このころ、アルマは49歳。
モーサヤの息子たちは王位を受けることを望まない
古代イスラエルは族長制であったが、民が王を求めたため、王制になった。
それ以来、王の信仰の度合いが、イスラエルの状況を決めるようになった。
ゼニフの息子ノア王は神さまの教えから離れ、民に罪悪を犯させるようになった。
ノア王の罪悪によって民に悪事が広がり、結果として敵の奴隷となってしまった。
ノア王は法律を変え、従わないものに罰を与え、反抗するものを捕らえて殺すなど、あらゆる点で義の道から離れ去った。、
ノア王の民が救い出されたのは、彼らが神さまの前にへりくだり、熱心に求め、自分たちの罪を悔い改めたので、神さまの力が介在したからである。
救い主は人の子らの中で、ご自分の力を持って働き、救い主に頼る者に憐れみの御腕を伸ばされる。
また、モーサヤ王は、古代のヤレドの民の記録を翻訳したことで、王位への争いが民を滅ぼしたことを知る。
しかも、モーサヤ王の息子たちは、レーマン人のもとに福音をつたえることを優先し、父から王位を譲り受けることを望まなかった。
しかし、息子たちが心を翻して、王位を求めるかもしれない、そうすれば民の間に紛争が起きる。
(1-9節,13-18節,21-24節,35-36節))
モーサヤ王はさばきつかさによる統治を提案する
モーサヤ王は、王を求める民に対して、平和を保ち続けるための方法を提示した。
それは、民の声によって、神さまの戒めと自分たちの法に従ってこの民を裁く賢明な人々を「さばきつかさ」として任命する方法であった。
少数の人が間違うことはたびたびあるが、ほかの人が正すことができる。
多数の人が間違って神さまの戒めから離れてしまったときは、民が滅びる時である。
モーサヤ王は民に、王は民の罪悪の責任を負うことと、義を守る王が受けるあらゆる試練、苦難、民のために感じる苦しみ、民が王に訴える不平のすべてを説明した。
(10-12節、25-34節)
悔い改めてへりくだることで助けを受ける
ノア王の罪悪は民に悪い影響を与え、リムハイ王の時代になり、民は敵の奴隷になり、解放を求めた戦いにも負け続け、多くの苦しみを味わった。
民は心からへりくだり、悔い改め、神さまに救いを願い求めたので、救い主の憐れみの御腕から助けを受けるようになり、奴隷の状態から解放された。
(19-20節)
民は王を持つ望みを捨て、さばきつかさを選んだ
民はモーサヤ王の言葉が真実であると確信し、王を持とうとする望みを捨て、平等の機会を得ることを望み、すべての人が自分自身の罪の責任を喜んで追うことを言明した。
民はモーサヤ王を敬愛した。
民はさばきつかさを任命した。アルマの息子アルマは、最初の大さばきつかさに任命された。彼は教会の大祭司でもあった。
アルマの息子アルマは、正しい道を歩み、神さまの戒めを守って、義に適った裁きを行ったので、国中が平和であった。
(37-44節)
まとめ
王位を継ぐものが辞退したので、王は民を管理する務めの重さや、不義な王を持つことによる不利益、争いを民に伝え
ニーファイ以来の王政を自分の代でやめて、選挙により為政者を選ぶことを勧めた
法律を正しく守り執行するなら、民は栄え
民の大半が罪悪を求めるなら、滅びると勧告した
将来、その通りになる
おまけ
モーサヤ王は次の王を選ぶ時に、様々なことを考えて、王のない方が良い、と判断した。
後の問題を起こさないよう。
イテル経の物語、ノア王の物語、士師による統治の物語。
一人の悪王が人民を苦しめること。罪はこの王に帰する。31節
王のあること、法について、詳しく民に述べる。
先祖から伝わった法を変えたわけではない。
王に関する法を新たにして、政事を整えた。
民の少数が不正を求めることはよくあるので、多数に従うようにせよ。多数決
多数が不正を求めるときは、民は滅びる。神の裁き。
人類の歴史はこれを証明する。
個人の責任:悪を行うなら責めを負う。
王の責任 :悪を行い、又、人民が王の悪事により悪くなるなら、その責めは王が負う。
平等になる。:人は皆自分の責任を負うこと。
不正な王が罪を招くことを人民に伝えた。
民は喜んで受け入れた。自由を非常に喜んだ。限りなく王を敬った。
アルマ二世
大さばきつかさとなる。
すでに大祭司である。(父アルマによって)
教会のあらゆることを司る権限
主の道を歩み、主の命令を守り、義しい裁判をした。
国中に平和。
父アルマ、モーサヤの死。
王の治世時代の終わり。
さばきつかさ治世の始まり。
父アルマ
民の教会の創立者
これまで、祭司、教師は、王が任命した。??