旧約聖書・ハガイ書から学べる4つのこと:自分のなすべきことを考えよ

ハガイはバビロン捕囚から戻ったイスラエルの民に、神様に従うことの重要性を訴え、中断していた神殿建設を進めるように励ましました。
再建された神殿の外見はソロモンの神殿のように立派でなくても、神様に従う心が重要だと教えました。

こんにちはおおさむです。訪問ありがとうございます。

旧約聖書のハガイ書1章から2章は何を伝えているんだろうと思われているかもしれません。

聖書を学び始めてから40年以上が過ぎた私の考えを伝えます。お役にたてば幸いです。

聖書は時代順に並んでいません。
ハガイは、バビロン捕囚のあと、ペルシャのクロス王がユダヤ人にエルサレム帰還を許可し、神殿再建を命じたときに、帰還した民の中にいました。

神殿再建は、サマリヤの人たちからの妨害をうけたことと、帰還開始から6年後のクロス王の死により、ペルシャの支援を失ったことで、民は士気が低下し、作業を中断していました。

ハガイは、神殿が再建できない理由は、外部ではなく、民の内面にあると訴え、神様に従順になるように訴えました。

ハガイの言葉に、奮い立った民は、神殿を再建します。

しかし、その出来栄えが、ソロモンの神殿に比べるとみすぼらしかったので、民はまた意気消沈してしまいます。

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ハガイ書から学べる4つのことをご紹介します。

ハガイ書から学べる4つのこと:自分のなすべきことを考えよ

1.神様はあなたが自分のなすべき務めを考えるように望んでおられます
2.大切なのは外面美しさではなく、内面的な従順さです
3.悔い改めて心を清めることが大切です
4.将来、立派な神殿が建設され、栄光を受けた王が統治されます
旧約聖書のハガイ書1章から2章は掲載すると長くなるので以下には掲示していません。
ご自身でオンラインまたは書籍で読んでいただくようにお願いします。
聖書のオンライン版は
https://www.churchofjesuschrist.org/study/scriptures?lang=jpn
または
https://www.wordproject.org/bibles/jp/index.htm
を参照してください。
以下で引用符「」で示しているのは、参考聖句などです。

 

ひとつひとつ簡単に解説します。

1.神様はあなたが自分のなすべき務めを考えるように望んでおられます

エルサレムに帰還したユダヤ人は、多くの障害に士気を失ってしまいました。

そのため、自分たちの家を建てることや自分たちの必要を満たすことを優先し、神殿を再建する作業を中断してしまいました。

その後、作物はよく育たなくなり、困窮していきました。

ハガイは、様々な問題の原因は民の内面にあると訴えました。

この世の欲(自分の富や度を越した娯楽など)ではなく、神様を優先し、その訓戒に従うなら、神様の祝福を得て、神殿を再建でき、作物が豊かに実る、と約束しました。

神様は「あなた」が自分のなすべき務めを考え、困難があっても、神様にすすんで従うことを選ぶことを望んでおられます。
そうするときに、祝福を得ることができます。

これがハガイ書から学べることのひとつです。

2.大切なのは外面美しさではなく、内面的な従順さです

民の多くは、再建された神殿を見た時、ソロモンの神殿にくらべて小さくみすぼらしいことに失望しました。

ハガイは、大切なのは、外見ではなく、心を神様に従わせて、力を注いだことだと訴えました。

3.悔い改めて心を清めることが大切です

ハガイは、律法にある教えを用いて、悔い改めて心から神様に従うことで豊かな実りがあると約束しました。

死体にふれるとけがれる、とは、罪があるとけがれる、ということ。
その手で食物にふれると、それはけがれる。
罪があるまま、神殿再建に携わると、神殿がけがれる。

食べ物がけがれた後、清い衣服でふれたとしても、けがれたまま。
神殿が再建されても、けがれていれば、民の守りにはならない。

神殿の周りに、作物を植えても、神殿がけがれていれば、豊かに実らない。

悔い改めて聖くなり、聖い心で神殿再建に従事するなら、周囲の作物は豊かに実る

4.将来、立派な神殿が建設され、栄光を受けた王が統治されます

ハガイは、将来、立派な神殿が建設されることを予見しました。

また、ダビデ王の位に坐するものが栄光を得ることも予見しました。

ハガイ書からいくつかの聖句を抜粋

(操作方法)右側の「+」付近をクリックすると聖句が広がって出てきます。
そのあと、右側の「-」付近をクリックすると閉じます。

ハガイ、ゼルバベル、ヨシュアについて
(ハガイ書1章)
1)ダリヨス王の二年六月、その月の一日に、主の言葉が預言者ハガイによって、シャルテルの子、ユダの総督ゼルバベル、およびヨザダクの子、大祭司ヨシュアに臨んだ、
※シャルテルはダビデ王の子孫。ユダの総督とはユダの民の長。

(エズラ記5章)
1)さて預言者ハガイおよびイドの子ゼカリヤのふたりの預言者は、ユダとエルサレムにいるユダヤ人に向かって、彼らの上にいますイスラエルの神の名によって預言した。
2)そこでシャルテルの子ゼルバベルおよびヨザダクの子エシュアは立ちあがって、エルサレムにある神の宮を建て始めた。神の預言者たちも、彼らと共にいて彼らを助けた。

(エズラ記6章)
14)そしてユダヤ人の長老たちは、預言者ハガイおよびイドの子ゼカリヤの預言によって建て、これをなし遂げた。彼らはイスラエルの神の命令により、またクロス、ダリヨスおよびペルシャ王アルタシャスタの命によって、これを建て終った。

(ハガイ書2章)
21)「ユダの総督ゼルバベルに告げて言え、わたしは天と地を震う。
22)わたしは国々の王位を倒し、異邦の国々の力を滅ぼし、また戦車、およびこれに乗る者を倒す。馬およびこれに乗る者は、たがいにその仲間のつるぎによって倒れる。
23)万軍の主は言われる、シャルテルの子、わがしもべゼルバベルよ、主は言われる、その日、わたしはあなたを立て、あなたを印章のようにする。わたしはあなたを選んだからであると、万軍の主は言われる」。
※印章は、家の主人にとって大切なもの。その人をあらわすもの。

自分のなすべき務めを考える
(ハガイ書1章)
4)「主の家はこのように荒れはてているのに、あなたがたは、みずから板で張った家に住んでいる時であろうか。
5)それで今、万軍の主はこう言われる、あなたがたは自分のなすべきことをよく考えるがよい。
6)あなたがたは多くまいても、取入れは少なく、食べても、飽きることはない。飲んでも、満たされない。着ても、暖まらない。賃銀を得ても、これを破れた袋に入れているようなものである。
7)万軍の主はこう言われる、あなたがたは、自分のなすべきことを考えるがよい。
8)山に登り、木を持ってきて主の家を建てよ。そうすればわたしはこれを喜び、かつ栄光のうちに現れると主は言われる。9)あなたがたは多くを望んだが、見よ、それは少なかった。あなたがたが家に持ってきたとき、わたしはそれを吹き払った。これは何ゆえであるかと、万軍の主は言われる。これはわたしの家が荒れはてているのに、あなたがたは、おのおの自分の家の事だけに、忙しくしている。
10)それゆえ、あなたがたの上の天は露をさし止め、地はその産物をさし止めた。
※神の家を建てることをないがしろにしているためにこのようになっている、と。
民は悔い改めて神殿再建作業を再開
(ハガイ書1章)
12)そこで、シャルテルの子ゼルバベルとヨザダクの子、大祭司ヨシュアおよび残りのすべての民は、その神、主の声と、その神、主のつかわされた預言者ハガイの言葉とに聞きしたがい、そして民は、主の前に恐れかしこんだ。
13)時に、主の使者ハガイは主の命令により、民に告げて言った、「わたしはあなたがたと共にいると主は言われる」。
14)そして主は、シャルテルの子、ユダの総督ゼルバベルの心と、ヨザダクの子、大祭司ヨシュアの心、および残りのすべての民の心を、振り動かされたので、彼らは来て、その神、万軍の主の家の作業にとりかかった。

(ハガイ書2章)
4)主は言われる、ゼルバベルよ、勇気を出せ。ヨザダクの子、大祭司ヨシュアよ、勇気を出せ。主は言われる。この地のすべての民よ、勇気を出せ。働け。わたしはあなたがたと共にいると、万軍の主は言われる。

ソロモンの神殿との比較、神様がこの家に栄光を与える
(ハガイ書2章)
3)『あなたがた残りの者のうち、以前の栄光に輝く主の家を見た者はだれか。あなたがたは今、この状態をどう思うか。これはあなたがたの目には、無にひとしいではないか。
※「以前の栄光に輝く主の家」とはソロモン王が建てた神殿のこと

7)わたしはまた万国民を震う。万国民の財宝は、はいって来て、わたしは栄光をこの家に満たすと、万軍の主は言われる。

9)主の家の後の栄光は、前の栄光よりも大きいと、万軍の主は言われる。わたしはこの所に繁栄を与えると、万軍の主は言われる』」。

悔い改めて聖くなること
(ハガイ書2章)
12 『人がその衣服のすそで聖なる肉を運んで行き、そのすそがもし、パンまたはあつもの、または酒、または油、またはどんな食物にでもさわったなら、それらは聖なるものとなるか』と」。祭司たちは「ならない」と答えた。
13 ハガイはまた言った、「もし、死体によって汚れた人が、これらの一つにさわったなら、それは汚れるか」。祭司たちは「汚れる」と答えた。
14 そこで、ハガイは言った、「主は言われる、この民も、この国も、わたしの前では、そのようである。またその手のわざもそのようである。その所で彼らのささげるものは、汚れたものである。

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この物語からあなたは何を学びますか

ここまで読まれて、自分には関係のない話だ、何の役にたつんだ、と思われているかもしれませんね。

わたしも最初に聖書を読んだとき、とても信じられない、こんなことありっこない、と思っていました。
それでも、その後、何度か聖書に出会う機会があり、読む機会があり、自分に当てはめて考えるようになりました。
そのうちのいくつかをここに示しました。

あなたも、この物語から、自分に役立つなにかをみつけていただければ幸いです。

あなたがたは、聖書の中に永遠の命があると思って調べているが、この聖書は、わたしについてあかしをするものである。
(ヨハネによる福音書5章39節)

聖書のこの書、この物語のどんな点でイエスキリストを見出しますか?
ここまで読んでくださったあなたへ
あなたは神様の子で、神様のみもとに永遠に住むことができる存在にです。
地上に来たのは、いろいろな経験により、あなたの能力が増し加わり、ほかの人を助けることができるようになるためです。

わたしもこれから成長していきたいので、あなたとともに歩んでいきたいと願っています。

神様はあなたを愛し、あなたの幸せを願っておられます。

ご質問があれば、下のほうにコメント欄があるのでそちらに書き込んでください。

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あなたがこの世に来たのは、神様の戒めに従って生きるため。
神に敵対する存在が真理と誤りを混ぜてあなたに伝えても、それに惑わされずに生きるために神様は道を示してくださいます、
そして、たとえ道を誤ったとしても、また戻ってくる方法があります。

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