戦争のために、多くの苦難を受けた民が、この苦難は自分たちがまいた種の結果だと理解し、自分たちの義務を思い起こしたことと、
勤勉になった民が富を得て高慢になり、貧しい人たちや神さまに従う人たちを迫害するようになったこと、
謙遜で神さまに従う人たちは互いに助け合い、苦難に耐えたこと、
その状況に心を痛めたアルマが、大さばきつかさの職を辞して、神さまの教会の大祭司として民に悔い改めを告げることに専念するようになったこと
が記されている。
こんにちはおおさむです。訪問ありがとうございます。
モルモン書のアルマ書4章は何を伝えているんだろうと思われているかもしれません。
モルモン書を学び始めてから40年以上が過ぎた私の考えを伝えます。お役にたてば幸いです。
モルモン書・アルマ書4章の要約と感想
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さばきつかさの統治第6年~7年、8年~9年
戦争の結果
多くの民の死と家畜の群れと穀物畑を失ったことで、ニーファイ人に大きな苦難があった。
この苦難は、自分たちの悪事と忌まわしい行いのために神さまの裁きがくだったためであると考え、自分たちの義務を思い起こした。
神さまの教会に加わる人たちが増えた。
平和が保たれた。
(1-5節)
教会内で豊かな富のために高慢となる人が増えた
勤勉であるために多くの富を得る。⇒高価な衣服を身に着け、高慢な目をもって高ぶる。富や俗世のむなしいものに執着する。互いにあざけりあう。自分と異なる考えの人を迫害する。⇒教会の職に任じられた人には苦痛の種になる。
教会の人々の中に、ひどい争い(ねたみ、悪意、迫害、高慢)が起きる。⇒教会に属していない人の躓きになる。⇒教会の発展が鈍る。⇒教会員の悪事のために、信仰心の無い人たちが次々と悪事を行う。⇒滅びが近づく。
人々の中の大きな不平等、一部の高慢な人たちがほかの人をさげすみ、乏しい者や着る物のない者、飢えている者、渇いている者、病気の者、苦しんでいる者に背を向けた。
(6-12節)
謙遜な人々
ある人々はへりくだり、自分の持ち物を助けのいる人たちに分かち合い、あらゆる苦難に耐えていた。
彼らは、預言の霊が示すとおりに、将来来られる救い主を信じて待ち望んで、罪の赦しを保ち、救い主の御心と力と死の縄目からの解放により、死者の復活がもたらされることを考えて、大きな喜び御満たされていた。
アルマの決意
アルマは神さまに従う謙遜な人々が受けている苦難と、ほかの人たちが彼らに与える迫害と、あらゆる不平等を見て、非常に嘆いた。
救い主の御霊は、アルマから離れなかった。
アルマは、神さまの教会の長老たちの中から一人の賢明な人、ニーファイハを選び、民の声によって、大さばきつかさの職を譲った。
アルマは大祭司の職に専念し、ニーファイ人の中に出ていき、啓示と預言の霊に従って、人々に神さまの言葉を宣べ伝え、純粋な証で彼らを責めて、改心に導こうとした。
啓示と預言の霊に従って、人々に神さまの言葉を宣べ伝え、純粋な証で彼らを責めること以外に、かたくなになった人々に、義務を思い起こさせ、高慢と悪だくみと争いを取り除くことはできない。
まとめ
神さまの祝福を受けて豊かになる人々の多くは、富を多く持つようになって高ぶり、謙遜な人をないがしろにし、高ぶる者どうしで互いに争うようになる。
一方で、へりくだる人たちは神さまに頼って、互いに助け合い、苦しみに耐え、救い主によってもたらされるよろこびに目を向ける。
すべては自分の選び。
おまけ
ニーファイの民は戦いの災害のために、多く悩み苦しんだ。
自分たちの罪悪のため、と信じ、自分たちの義務を思い出して、全力を尽くして、教会の仕事に励んだ。
多くの改宗者がいた。
教会員は多くの富を得たので、高慢になった。
この世の富に執着し、互いに侮り合って、自分に同意せず、自分のに信じないものを信じない人を苦しめた。
アルマや教会の教師、祭司、長老たちは、心を痛めた。
慢心を起こし、傲慢になった者は弱いものを卑しみ、かえりみない。
教会の中の不和、妬み、争い、恨み、迫害、自慢
教会の拡張はひどく妨げられた。
悪い模範。罪悪が深くなる。
主の民は苦しんだ、が、他の人をできるだけ助けた。
キリストのためにあらゆる苦難を受けた。
キリストの購い、復活のことを思って、非常に喜んだ。
アルマは、この状態を見、悲しく思った。
民の投票によって、ニーファイハに大さばきつかさの職を譲った。
大祭司の職に専念した。
人々に神の道を伝え、平和と喜びを布こうとした。
神の方法に従って、民を改心させようとした。
予言と啓示の「みたま」により、純粋な証によって罪悪を責めるしかない。