- 船が完成し、その出来栄えがよいことをみて、レーマン・レムエルも神さまの前にへりくだった。
- しかし、船出して順風満帆であったことで、うかれてしまい、神さまをわすれてしまった。
- ニーファイが神さまの怒りを心配して忠告するが、兄たちはニーファイを縛り付け、助けようとする人を威嚇する。
- 何日もひどい嵐が起き、ついに、兄たちはその嵐が自分たちのせいであるとわかってニーファイを開放する。
ニーファイは兄たちを赦し、神さまに感謝の祈りをささげ、約束の地にたどり着く。
こんにちはおおさむです。訪問ありがとうございます。
モルモン書のニーファイ第一書18章は何を伝えているんだろうと思われているかもしれません。
モルモン書を学び始めてから40年以上が過ぎた私の考えを伝えます。お役にたてば幸いです。
モルモン書・ニーファイ第一書18章の要約と感想
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レーマン・レムエルも協力して船を造る
ニーファイの説得で心を変え、レーマン・レムエルも協力して船を造ることになった。
神さまは、ニーファイに船材の作り方を何度も教えてくださった。
それは人が学んだ方法ではなかった。
ニーファイはたびたび山の中で祈り、神さまはニーファイに大いなることを示された。
ついに船は完成し、兄たちはその船の出来栄えがよいのと、造りが非常に見事だったので、神さまの前にへりくだった。
(1-4節)
一行は船にのって約束の地へ向かう
船が完成すると、神さまの啓示がリーハイに降り、船に乗り込むように命じられた。
※全員に対する啓示はリーハイに降る。
そこで、あくる日に準備をおえて、荷物をもって、船にのりこみ、出発した。
※神さまの命令に従って、準備を怠らない。
しばらくは追い風に吹かれて進むことができた。
(5-8節)
兄たちはうかれて下品になってしまう
レーマン・レムエル・イシマエルの息子たち、その妻たちは、追い風に船が進んでいくのを見て、うかれてしまった。
自分たちをここまで導いた神さまの力を忘れてしまうほどうかれ、非常に下品になった。
ニーファイは、これまで同様に、兄たちの罪悪のために懲らしめを受け、海に沈んでしまうと恐れ、兄たちに忠告をした。
兄たちは、弟に支配されたくない、と言って、ニーファイを縛り、情け容赦のない方法でニーファイを扱った。
※兄たちは逆境だと不平を言い、順風満帆だと感謝を忘れてしまう。
※神さまは、罪びとの証拠とするために、罪びとが罪悪を犯すのをそのままにしておかれる。
※義人がすべての悪から守られてしまうと、悪人が悪を行うことや、悔い改める機会を失ってしまう。
そして、義人も信仰(忍耐)を育む機会も失ってしまう。
(9-11節)
レーマン・レムエルはひとの話に耳を傾けない
レーマン・レムエルは、リーハイの説得にも耳を傾けず、かえって、脅しの言葉を吐いた。
リーハイもサライヤも年も取り、子どもたちのためにひどく悲しい目にあっていたので、病の床について、死ぬほどであった。
(17-19節)
罪びとのために懲らしめを受ける
レーマン・レムエルがニーファイを縛って動けなくすると、神さまの祝福を失い、船を操ることもできなくなり、暴風雨が起きて、3日間ももと来た方向へ吹き戻された。
みなは、海に溺れてしまうと恐れたが、レーマン・レムエルはニーファイを解き放すことはしなかった。
4日目に暴風雨が非常に激しくなり、ようやく、レーマン・レムエルは自分たちの罪悪のために、神さまの裁きが自分たちに及んだと悟った。
レーマン・レムエルは自分たちが罪悪を悔い改めなければ、全員が滅びてしまうと気が付いたのである。
それでようやく、ニーファイを解き放した。
(12-15節、20節)
信じないように駆り立てる力
何度も神様の力を見ていながら
何度も心を頑なにする兄たち。
奇跡は人の心を変えない。
もしくは、
信じないように煽り立てる 力の強さが大きい。
(20-21節)
ニーファイはつぶやかずに神さまに感謝した
ニーファイを縛っていた縄は解かれたが、手首も足首もおおきくひどくはれ上がって、激しい痛みがあった。
それでも、ニーファイはつぶやかず、一日中、神さまを賛美し、神さまに祈りをささげた。
※この状況でも平静でいるニーファイ
そうすると、働きが止まっていた羅針盤が動き、暴風雨は収まり、穏やかに進むことができた。
※義人の祈り と 罪びとの悔い改め により滅びを免れる。
(15-16節、21節)
一行は約束の地にたどり着く
何日も航海して約束の地に着き、地を耕し種をまき始めた。
種はよく育ち、豊かな祝福を受けることになった。
荒野を旅して、その地に、人の役に立つ獣を見つけ、
あらゆるあらがねをみつけた。
※約束の地は実り豊かな地であった。
(22-25節)
おまけ
主の方法により船を作る。
人の作るものとは異なる。
出来がよいことに、兄たち遜る。
ニーファイは度々祈り、偉大なことを知る。
命ぜられて、準備をし、船に乗って約束の地に向けて出発した。
レーマン・レムエル
順風
心が浮かれて粗暴となる。
ニーファイの勧めを怒る。(弟に支配されたくない)
悪人たちの悪事を黙ってさせておく。主の御力を現して見せるため。
父母のとりなしにもののしりの言葉をはき、
家族の願いにも、心を和らげなかった。
艱難が起こる。
彼らを滅ぼすという主の力だけが、悔いる気持ちを起こさせることができた。
悔いる。
ニーファイは迫害にもじっと耐えて不平を言わない。
縄を解かれた後、感謝と賛美を行った。(手足は痛くても)
何も悪くない。兄たちの悪事のために苦しみを受けたのである。
約束の地に着き、祝福された土地であることを知る。