モルモン書・ニーファイ第一書18章の要約と感想

ニーファイ第一書18章には、人がすぐに神さまのことを忘れてしまうこと、義人(ニーファイたち)が、罪人(レーマン・レムエル)のゆえに、逆境を味わう、ということが記されています。

  • 船が完成し、その出来栄えがよいことをみて、レーマン・レムエルも神さまの前にへりくだった。
  • しかし、船出して順風満帆であったことで、うかれてしまい、神さまをわすれてしまった。
  • ニーファイが神さまの怒りを心配して忠告するが、兄たちはニーファイを縛り付け、助けようとする人を威嚇する。
  • 何日もひどい嵐が起き、ついに、兄たちはその嵐が自分たちのせいであるとわかってニーファイを開放する。

ニーファイは兄たちを赦し、神さまに感謝の祈りをささげ、約束の地にたどり着く。

こんにちはおおさむです。訪問ありがとうございます。
モルモン書のニーファイ第一書18章は何を伝えているんだろうと思われているかもしれません。
モルモン書を学び始めてから40年以上が過ぎた私の考えを伝えます。お役にたてば幸いです。

モルモン書のニーファイ第一書18章には、「義を求めて正しく生きること」と「神様を信じる信仰を育てること」の大切さが示されています。人が存在するのは、神様の戒めに従って生きるためです。また、神様の戒めに従うためには、神様を信じる信仰を育てる必要があります。

モルモン書・ニーファイ第一書18章の要約と感想

モルモン書のニーファイ第一書18章は掲載すると長くなるので以下には掲示していません。
ご自身でオンラインまたは書籍で読んでいただくようにお願いします。
ニーファイ第一書18章のオンライン版はここをクリック
※別タブ(画面)で開きます

レーマン・レムエルも協力して船を造る

ニーファイの説得で心を変え、レーマン・レムエルも協力して船を造ることになった。

神さまは、ニーファイに船材の作り方を何度も教えてくださった。
それは人が学んだ方法ではなかった。

ニーファイはたびたび山の中で祈り、神さまはニーファイに大いなることを示された。

ついに船は完成し、兄たちはその船の出来栄えがよいのと、造りが非常に見事だったので、神さまの前にへりくだった。
(1-4節)

一行は船にのって約束の地へ向かう

船が完成すると、神さまの啓示がリーハイに降り、船に乗り込むように命じられた。
※全員に対する啓示はリーハイに降る。

そこで、あくる日に準備をおえて、荷物をもって、船にのりこみ、出発した。
※神さまの命令に従って、準備を怠らない。

しばらくは追い風に吹かれて進むことができた。
(5-8節)

兄たちはうかれて下品になってしまう

レーマン・レムエル・イシマエルの息子たち、その妻たちは、追い風に船が進んでいくのを見て、うかれてしまった。

自分たちをここまで導いた神さまの力を忘れてしまうほどうかれ、非常に下品になった。

ニーファイは、これまで同様に、兄たちの罪悪のために懲らしめを受け、海に沈んでしまうと恐れ、兄たちに忠告をした。

兄たちは、弟に支配されたくない、と言って、ニーファイを縛り、情け容赦のない方法でニーファイを扱った。

※兄たちは逆境だと不平を言い、順風満帆だと感謝を忘れてしまう。
※神さまは、罪びとの証拠とするために、罪びとが罪悪を犯すのをそのままにしておかれる。

※義人がすべての悪から守られてしまうと、悪人が悪を行うことや、悔い改める機会を失ってしまう。
 そして、義人も信仰(忍耐)を育む機会も失ってしまう。

モーサヤ23章21-22節を見る

(9-11節)

レーマン・レムエルはひとの話に耳を傾けない

レーマン・レムエルは、リーハイの説得にも耳を傾けず、かえって、脅しの言葉を吐いた。

リーハイもサライヤも年も取り、子どもたちのためにひどく悲しい目にあっていたので、病の床について、死ぬほどであった。
(17-19節)

罪びとのために懲らしめを受ける

レーマン・レムエルがニーファイを縛って動けなくすると、神さまの祝福を失い、船を操ることもできなくなり、暴風雨が起きて、3日間ももと来た方向へ吹き戻された。

みなは、海に溺れてしまうと恐れたが、レーマン・レムエルはニーファイを解き放すことはしなかった。

4日目に暴風雨が非常に激しくなり、ようやく、レーマン・レムエルは自分たちの罪悪のために、神さまの裁きが自分たちに及んだと悟った。

レーマン・レムエルは自分たちが罪悪を悔い改めなければ、全員が滅びてしまうと気が付いたのである。

それでようやく、ニーファイを解き放した。
(12-15節、20節)

信じないように駆り立てる力

何度も神様の力を見ていながら
何度も心を頑なにする兄たち。

奇跡は人の心を変えない。

もしくは、

信じないように煽り立てる 力の強さが大きい。
(20-21節)

ニーファイはつぶやかずに神さまに感謝した

ニーファイを縛っていた縄は解かれたが、手首も足首もおおきくひどくはれ上がって、激しい痛みがあった。

それでも、ニーファイはつぶやかず、一日中、神さまを賛美し、神さまに祈りをささげた。
※この状況でも平静でいるニーファイ

そうすると、働きが止まっていた羅針盤が動き、暴風雨は収まり、穏やかに進むことができた。
※義人の祈り と 罪びとの悔い改め により滅びを免れる。

(15-16節、21節)

一行は約束の地にたどり着く

何日も航海して約束の地に着き、地を耕し種をまき始めた。
種はよく育ち、豊かな祝福を受けることになった。

荒野を旅して、その地に、人の役に立つ獣を見つけ、

あらゆるあらがねをみつけた。

※約束の地は実り豊かな地であった。
(22-25節)

おまけ

20代のころに書いたメモ

主の方法により船を作る。
 人の作るものとは異なる。
出来がよいことに、兄たち遜る。
ニーファイは度々祈り、偉大なことを知る。
命ぜられて、準備をし、船に乗って約束の地に向けて出発した。

レーマン・レムエル
 順風
  心が浮かれて粗暴となる。
 ニーファイの勧めを怒る。(弟に支配されたくない)
  悪人たちの悪事を黙ってさせておく。主の御力を現して見せるため。
  父母のとりなしにもののしりの言葉をはき、
  家族の願いにも、心を和らげなかった。
 艱難が起こる。
  彼らを滅ぼすという主の力だけが、悔いる気持ちを起こさせることができた。
 悔いる。

ニーファイは迫害にもじっと耐えて不平を言わない。
 縄を解かれた後、感謝と賛美を行った。(手足は痛くても)
 何も悪くない。兄たちの悪事のために苦しみを受けたのである。

約束の地に着き、祝福された土地であることを知る。

モルモン書・ニーファイ第一書18章からあなたは何を学びますか



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この物語からあなたは何を学びますか

ここまで読まれて、自分には関係のない話だ、何の役にたつんだ、と思われているかもしれませんね。

わたしも最初に聖書を読んだとき、とても信じられない、こんなことありっこない、と思っていました。
それでも、その後、何度か聖書に出会う機会があり、読む機会があり、自分に当てはめて考えるようになりました。
そのうちのいくつかをここに示しました。

あなたも、この物語から、自分に役立つなにかをみつけていただければ幸いです。

あなたがたは、聖書の中に永遠の命があると思って調べているが、この聖書は、わたしについてあかしをするものである。
(ヨハネによる福音書5章39節)

聖書のこの書、この物語のどんな点でイエスキリストを見出しますか?
ここまで読んでくださったあなたへ
あなたは神様の子で、神様のみもとに永遠に住むことができる存在にです。
地上に来たのは、いろいろな経験により、あなたの能力が増し加わり、ほかの人を助けることができるようになるためです。

わたしもこれから成長していきたいので、あなたとともに歩んでいきたいと願っています。

神様はあなたを愛し、あなたの幸せを願っておられます。

ご質問があれば、下のほうにコメント欄があるのでそちらに書き込んでください。

聖書のオンライン版は
https://www.churchofjesuschrist.org/study/scriptures?lang=jpn
または
https://www.wordproject.org/bibles/jp/index.htm
を参照してください。
あなたがこの世に来たのは、神様の戒めに従って生きるため。
神に敵対する存在が真理と誤りを混ぜてあなたに伝えても、それに惑わされずに生きるために神様は道を示してくださいます、
そして、たとえ道を誤ったとしても、また戻ってくる方法があります。

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