- 父リーハイは神さまの命令に忠実で従順でした。
- 長男レーマンと次男レムエルは反抗的で、父が自分で作り上げた幻のためにエルサレムを出ることになったと不平を言い、弟の話には聞き従いませんでした。
- 三男サムは弟ニーファイが御霊によって語るのを聞いて信じ、ニーファイは神さまの奥義を知りたいと願って神さまの訪れを受け、心が和らいで父の言葉をすべて信じました。
この態度の違いがその後も続き、子孫にも影響を与えていくことになりました。
こんにちはおおさむです。訪問ありがとうございます。
モルモン書のニーファイ第一書2章は何を伝えているんだろうと思われているかもしれません。
モルモン書を学び始めてから40年以上が過ぎた私の考えを伝えます。お役にたてば幸いです。
モルモン書・ニーファイ第一書2章の要約と感想
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リーハイは命を狙われる
リーハイは神さまに命じられたことを民に告げたので命を狙われるようになった。
リーハイを守るために、神さまが示された手段は、財産を全て残して、家族を連れて荒野に逃れることであった。
リーハイは命じられた通りに行った。
彼らは紅海の海辺に近い堺の地のあたりに下って行って、それから紅海に近い堺の地の荒野を3日間旅したので、かなり遠くまで旅して、レムエルの谷と名付けた地でしばらく定住していた。
この時にリーハイが連れて出たのは、妻サライヤと4人の息子たちである。
こんな遠いところから、息子たちは、2度もエルサレムに戻るように命じられたのである。
のち(2Ne5章4節)には、ニーファイがレーマンたちと別れるときに、姉妹たちが一緒に来たことが記されている。
この姉妹たちはどこから来たのか。
イシマエルの息子は結婚していた。誰と? リーハイの年長の娘、つまり、ニーファイの姉ではないだろうか。
(1-7節)
神さまの守りとは
何か強い力で守ってくれるわけではなく、自力で荒野に逃げることになるのだが、リーハイは荒野に逃れたことを感謝している。
確かに、リーハイの言う通り、約束の地に導かれるのだが、それは8年後であり、それまでに多くの苦難に遭うのである。
信仰のためしの後、祝福は訪れる。これは神さまのひとつの法則である。
(1-7節)
水の流れる川、谷、父の思い
「水に流れている川」(6節)とわざわざ書いているのは、荒野(砂漠)では水の流れない川が多くあるためだろう。
生きるための水を得るには水のそばにいることが重要である。
荒野(砂漠)では、確固としているのは川や谷である。山は風で動くから。
リーハイは、レーマン・レムエルに神さまへの信仰を強くしてほしいと願っている。
ことあるごとにその思いを2人に伝えている。
2人はリーハイがエルサレムが滅びると預言するのを信じてはいないし、
エルサレムの人たちは儀いと考えていたが、
父にいい伏せられている。
(6-14節)
ニーファイの態度、信仰
ニーファイは神さまの奥義を知りたいと強く望み、願ったので、御霊の助けを得て、父リーハイの言葉を全て信じた。
サムはニーファイの言葉を信じたが、レーマン・レムエルは耳を貸そうとはしなかった。
(16-18節)
信じよう、自分で知ろうとする か 耳を貸さないか 素直さ 謙遜さ が大切とよく言われる。
ニーファイが得た約束
ニーファイは兄たちのために熱心祈り、大きな約束を得る。
(19-24節)
神さまに従う→祝福を得る→約束の地
神さまに叛く→祝福を失う→断たれる
ニーファイは兄たちが神さまから断たれないように必死になって、兄たちが神さまの命令を守るように説得する。
兄たちはそれが嫌でニーファイを迫害する。
それでもニーファイは兄たちのために説得を続ける。
あらかじめ結果が示されたとしても、人には神さまの命令を守るために自分に出来ることを全てするように求められている。
これは条件である。
子孫が背くなら鞭となる
兄たちの子孫はニーフアイたちの子孫にとって鞭のようなものになる。
ニーフアイたちの子孫が神様から離れそうになったら。
リーハイが荒野に出てすぐに、将来どうなるかが示される。
そしてそれが現実になる。
(20節~)
おまけ
リーハイ夢のなかで妻子を連れて荒野へ行くように命じられる。
リーハイは主の命によく聞き従った。
これまでもよく戒めによく守った。-->証がある。-->
大きなチャレンジにも答えられる。主の命じた通りにした。
財産の悉くをエルサレムに残して出発した。
(1Ne3:25ラバンが欲しくて堪らなくなるほどの)
リーハイ・・エルサレムでの豊かな生活を全て捨てて行く先知らない荒野の旅に出た。
家族・・・・家長に従う。
レーマン、レムエル・・途中で不平を鳴らす。
父は二人に主の命に従うように勧めた。強制はしていない。
二人は、とりあえず、父に従っている。
二人は、父は幻に耽る人である、と言う。
これまでもリーハイは多くの示現を受けている。
二人にとってリーハイが受けた示現は「つまらぬ空想」に思える。(エルサレムが滅びる)
「神のお計らいを知らないから不平を鳴らした。」とニーファイは評している
予言者の言葉は、信じないものにとって、つまらぬ空想のように思える。
神のお計らいを知らないものにとっては、不平を鳴らすこととなる。
レーマンとレムエルは強制的に荒野へ連れてこられたわけではなく、
自分で父に同意して此処まできた。(INe17:22)
レーマン、レムエルが不平を鳴らすので、リーハイは「みたま」によって二人に語る。(親の情愛を込めて)
二人は父に従う。(知ろうとさえしないので、信じることができない)
ニーファイは(15歳位?)神の奥義を知りたいと思って、心から主に祈る。
主が訪れ、心をやわらげる。父の言葉をみな信じた。
自分で証を得た。
個人的な啓示を受ける必要がある。
ただ従うのではなく、従うことが正しい、という証を持つ。
これがないと世間の荒波のなかで迷うことになる。
サームはニーファイの言葉を信じた。(みたまによって)
レーマン、レムエルはニーファイの言葉を聞こうともしない。
ニーファイは二人のために祈る。
ニーファイは常に二人の兄が主に立ち返るように努力している。
(祈る、いさめる、すすめる)
レーマン、レムエルはほとんど常にニーファイに対して反抗的である。
兄二人もニーファイと同じように父についてきている
違いは、
父の言葉が正しいかどうかについて、
個人的な啓示を受けようとしたかどうか、にある。
その違いが、不平を言いながら従ったか、喜びを持って従ったか、という違いになる。
ニーファイは主により、支配者・教師として召される。
(兄弟たちの、であって、家族の、ではない。家族の支配者は父リーハイである。)
従順なら約束の地で栄える。
不従順なら支配される。(レーマン人は鞭のごときものとなる)
2Ne5:19
主と交わす約束には、従順という条件が付く。(一方的なものはない)
ニーファイは弟である。このことが兄たちのつまづきになる。
兄たちには生得権がある。彼らがどの様にそれを失うか。
ニーファイがどのように相応しさを証明するか。
ヤコブはエサウの弟、アベルはカインの弟、ダビデも末弟であった。
弟が召されるとき、兄はどう対応するか。
アロンはモーセの兄である。彼は、どうしたか。
ニーファイは主の訪れを受ける。主はニーファイに語る。
この時点で、ニーファイには、それほどの信仰がある。