モルモン書・ニーファイ第一書3章の要約と感想

ニーファイ第一書3章では、父リーハイが神さまから難しい課題を実行するように求められ、それを息子たちがどうするか、という話が記載されています。

  • その課題は達成するのは困難に思われ、命を失うことが予想されるものでした。
  • 父は率直に息子たちに語り、兄たちは難しいと不平を言い、ニーファイは神さまの命令であれば達成する方法があると知っている、と答えます。
  • 最初の失敗で兄たちはあきらめますが、ニーファイはやり遂げるまで帰らない、と言い、兄たちを説得します。
  • 二度目の失敗で父の財産を失い、命を危うくしたことで、兄たちは怒り、弟たちを棒で打ち叩きます。

そこに天使があらわれ次の指示を出します。ここでも兄弟たちの態度の違いが鮮明に出てきています。

こんにちはおおさむです。訪問ありがとうございます。
モルモン書のニーファイ第一書3章は何を伝えているんだろうと思われているかもしれません。
モルモン書を学び始めてから40年以上が過ぎた私の考えを伝えます。お役にたてば幸いです。

モルモン書のニーファイ第一書3章には、「義を求めて正しく生きること」と「神様を信じる信仰を育てること」の大切さが示されています。人が存在するのは、神様の戒めに従って生きるためです。また、神様の戒めに従うためには、神様を信じる信仰を育てる必要があります。

モルモン書・ニーファイ第一書3章の要約と感想

モルモン書のニーファイ第一書3章は掲載すると長くなるので以下には掲示していません。
ご自身でオンラインまたは書籍で読んでいただくようにお願いします。
ニーファイ第一書3章のオンライン版はここをクリック
※別タブ(画面)で開きます

神さまの命令には成し遂げるための方法が備えてある

リーハイの息子たちによって、ラバンの真鍮版を手に入れるように、との神さまの命令がリーハイに伝えられる。

リーハイはすぐに息子たちに伝えたようだが、兄たちは難しい、できそうにない、と不平をいった。

ニーファイは、神さまは方法(神さまの恵)を備えてくださる、と答えた。

リーハイは、ニーファイが「行く」と答えたことよりも、神さまから祝福を得ていることを知って喜んだ。
(1-8節)

不平は祝福を遠ざける

不平は神さまの恵み(祝福)を遠ざける。

リーハイは、ニーファイは不平を言わなかったから祝福(恵み)を受ける、と約束した。
(6節)

レーマンは自分の務めを果たした結果ラバンに殺されそうになる

兄たちのも揃ってラバンのところへ行き、

くじに当たったレーマンがひとりでラバンと交渉するも、

単に譲ってほしい、との申し出に、

ラバンは、奪い取るのと同じで盗賊だ、盗賊だからお前を殺す、と応じた。
(9-13節)

あきらめかけた兄たち、方法を見つけようとする弟

レーマンは逃げ、息子たちは悲嘆に暮れた。

兄たちは諦めて父の元に帰ろうとしたが、

ニーファイはやり遂げるまでは帰らない、との決意を示し、

父の財宝との交換を申し出る、という方法を提案した。

その際に、父がエルサレムを出る必要があったこと、記録が重要な理由を粘り強く説明した。
(14-21節)

ラバンに財宝を奪われる

2回目の交渉は4人でラバンの元に行き、
リーハイの財宝と真鍮版の交換を申し出た。

ラバンは財宝はほしい、真鍮版は渡さない、
そのために、4人を追いだして召し使いに殺すように命じた。

4人は逃げる他なかったので財宝はラバンのものになった。(強奪)
(21-26節)

財宝を失って怒り出す兄たち、天使に制止される

レーマン・レムエルは財宝を失ったことで弟たちに腹を立て、棒で打ち叩いた。

そこへ天使が現れて静止し、もう一度戻れば、ラバンに勝てる、と告げる。
(28-29節)

天使は何を助けてくれたか

この件で、天使が現れて助けてくれたのはここだけ。

兄たちの暴力を止めてくれて、もう一回行きなさい、と告げただけ。

命を守ってくださって、あとは全て兄弟たちに任せていた。

信仰とは、うまく行ったときよりも、うまくいかなかった時に、力を発揮するものなのだろう。

兄たちは天使を見ても信仰を働かせることができず、不平を言い続けていた。

この世の力だけを信じるようになっていたのだろう。
経験が豊かであれば経験に頼って判断するのは当然であるが
(31節)

兄たちと弟たちの違い

この世の尺度で考える兄たち
神さまの力を信じる弟たち

兄たちは失敗や損失を気にかけ
弟たちは神様に従うことを優先する

おまけ

20代のころに書いたメモ

リーハイは示現を受ける。
 息子たちがエルサレムに戻り、ラバンの真鍮版を持ってくるようにと、
 命じられる。-->リーハイは息子たちに話をした。
  リーハイ自身も簡単なことだとは思わなかったろうし、
  取引のことを考えると自分が行けば、とも思ったであろう。
  息子たちをラバンの元に送るのは、リーハイにとってもチャレンジであった。
  主を信じて、息子たちを託した。
 兄たちは難しいと不平を鳴らす。
  長い荒野の旅だし、ラバンがくれるかどうかわからないし、
  どうして、エルサレムを出る前に言ってくれなかったのか、とも思うし。
 兄たちの不平に対して、リーハイは主の命令であることを強調する。
  予言者の顔が近くにあると、主の命令が人の命令のように思えてくる。
 ニーファイは、主を信頼していると話す。
  この命令が主から来たことを確信している。
  不平を言わないので、祝福があると約束される。1Ne16:22
  ニーファイはすでに主の御声を聞くほどの信仰がある。
  リーハイはその事を知って喜ぶ。

4人の息子はエルサレムに戻る。
 1回目のトライ
  長子・レーマンにくじが当たる。
  レーマンはラバンの家に入ってお願いする。
  レーマンもすべきことはした。
  ラバンはくれない。レーマンを罵り、殺そうとする。
  1度目の失敗に兄たちは不平を鳴らして帰ろうとする。
 2回目のトライ
  ニーファイの説得
   「主の召し」を果たすことと「歴史」の大切なこと
    父が主の導きを受けていること。
    リーハイが主の導きで残してきた財宝を用いる。
  4人そろってラバンの家に行く。
  真鍮版はくれない。
  ラバンに財宝を奪われる。
  命も狙われる。
  兄二人はニーファイとサームを棒で叩く。
  ニーファイに反論はない。
  この時点でのニーファイの気持ちは、??
  通常なら、行き詰まりと、失望だが。
 3回目のトライ
  天使が現れて、ラバンを汝らに渡す、という約束とともに
  再びエルサレムへ行くように命じる。
  天使が真鍮版を取ってきた、わけではない。
  ニーファイ達を守るため、指示を与えるために天使が現れた。
  天使を見ても兄二人の不平は続く。
   天使を見ても信仰が無ければ証を持てない。(ルカ16:31)
  天使は、兄たちの罪悪のために弟が選ばれて支配者にされた、と告げる。
   ニーファイは、生得権を奪ったわけではない。
   自分から、支配者になったと宣言したわけでもない。
    レーマンとレムエルは自分たちの罪悪のために生得権を失い、
    ニーファイは信仰と行いによって、相応しさを証明した。
    レーマンとレムエルは、天使によってはっきりと告げられている。

モルモン書・ニーファイ第一書3章からあなたは何を学びますか



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ここまで読まれて、自分には関係のない話だ、何の役にたつんだ、と思われているかもしれませんね。

わたしも最初に聖書を読んだとき、とても信じられない、こんなことありっこない、と思っていました。
それでも、その後、何度か聖書に出会う機会があり、読む機会があり、自分に当てはめて考えるようになりました。
そのうちのいくつかをここに示しました。

あなたも、この物語から、自分に役立つなにかをみつけていただければ幸いです。

あなたがたは、聖書の中に永遠の命があると思って調べているが、この聖書は、わたしについてあかしをするものである。
(ヨハネによる福音書5章39節)

聖書のこの書、この物語のどんな点でイエスキリストを見出しますか?
ここまで読んでくださったあなたへ
あなたは神様の子で、神様のみもとに永遠に住むことができる存在にです。
地上に来たのは、いろいろな経験により、あなたの能力が増し加わり、ほかの人を助けることができるようになるためです。

わたしもこれから成長していきたいので、あなたとともに歩んでいきたいと願っています。

神様はあなたを愛し、あなたの幸せを願っておられます。

ご質問があれば、下のほうにコメント欄があるのでそちらに書き込んでください。

聖書のオンライン版は
https://www.churchofjesuschrist.org/study/scriptures?lang=jpn
または
https://www.wordproject.org/bibles/jp/index.htm
を参照してください。
あなたがこの世に来たのは、神様の戒めに従って生きるため。
神に敵対する存在が真理と誤りを混ぜてあなたに伝えても、それに惑わされずに生きるために神様は道を示してくださいます、
そして、たとえ道を誤ったとしても、また戻ってくる方法があります。

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