- その課題は達成するのは困難に思われ、命を失うことが予想されるものでした。
- 父は率直に息子たちに語り、兄たちは難しいと不平を言い、ニーファイは神さまの命令であれば達成する方法があると知っている、と答えます。
- 最初の失敗で兄たちはあきらめますが、ニーファイはやり遂げるまで帰らない、と言い、兄たちを説得します。
- 二度目の失敗で父の財産を失い、命を危うくしたことで、兄たちは怒り、弟たちを棒で打ち叩きます。
そこに天使があらわれ次の指示を出します。ここでも兄弟たちの態度の違いが鮮明に出てきています。
こんにちはおおさむです。訪問ありがとうございます。
モルモン書のニーファイ第一書3章は何を伝えているんだろうと思われているかもしれません。
モルモン書を学び始めてから40年以上が過ぎた私の考えを伝えます。お役にたてば幸いです。
モルモン書・ニーファイ第一書3章の要約と感想
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神さまの命令には成し遂げるための方法が備えてある
リーハイの息子たちによって、ラバンの真鍮版を手に入れるように、との神さまの命令がリーハイに伝えられる。
リーハイはすぐに息子たちに伝えたようだが、兄たちは難しい、できそうにない、と不平をいった。
ニーファイは、神さまは方法(神さまの恵)を備えてくださる、と答えた。
リーハイは、ニーファイが「行く」と答えたことよりも、神さまから祝福を得ていることを知って喜んだ。
(1-8節)
不平は祝福を遠ざける
不平は神さまの恵み(祝福)を遠ざける。
リーハイは、ニーファイは不平を言わなかったから祝福(恵み)を受ける、と約束した。
(6節)
レーマンは自分の務めを果たした結果ラバンに殺されそうになる
兄たちのも揃ってラバンのところへ行き、
くじに当たったレーマンがひとりでラバンと交渉するも、
単に譲ってほしい、との申し出に、
ラバンは、奪い取るのと同じで盗賊だ、盗賊だからお前を殺す、と応じた。
(9-13節)
あきらめかけた兄たち、方法を見つけようとする弟
レーマンは逃げ、息子たちは悲嘆に暮れた。
兄たちは諦めて父の元に帰ろうとしたが、
ニーファイはやり遂げるまでは帰らない、との決意を示し、
父の財宝との交換を申し出る、という方法を提案した。
その際に、父がエルサレムを出る必要があったこと、記録が重要な理由を粘り強く説明した。
(14-21節)
ラバンに財宝を奪われる
2回目の交渉は4人でラバンの元に行き、
リーハイの財宝と真鍮版の交換を申し出た。
ラバンは財宝はほしい、真鍮版は渡さない、
そのために、4人を追いだして召し使いに殺すように命じた。
4人は逃げる他なかったので財宝はラバンのものになった。(強奪)
(21-26節)
財宝を失って怒り出す兄たち、天使に制止される
レーマン・レムエルは財宝を失ったことで弟たちに腹を立て、棒で打ち叩いた。
そこへ天使が現れて静止し、もう一度戻れば、ラバンに勝てる、と告げる。
(28-29節)
天使は何を助けてくれたか
この件で、天使が現れて助けてくれたのはここだけ。
兄たちの暴力を止めてくれて、もう一回行きなさい、と告げただけ。
命を守ってくださって、あとは全て兄弟たちに任せていた。
信仰とは、うまく行ったときよりも、うまくいかなかった時に、力を発揮するものなのだろう。
兄たちは天使を見ても信仰を働かせることができず、不平を言い続けていた。
この世の力だけを信じるようになっていたのだろう。
経験が豊かであれば経験に頼って判断するのは当然であるが
(31節)
兄たちと弟たちの違い
この世の尺度で考える兄たち
神さまの力を信じる弟たち
兄たちは失敗や損失を気にかけ
弟たちは神様に従うことを優先する
おまけ
リーハイは示現を受ける。
息子たちがエルサレムに戻り、ラバンの真鍮版を持ってくるようにと、
命じられる。-->リーハイは息子たちに話をした。
リーハイ自身も簡単なことだとは思わなかったろうし、
取引のことを考えると自分が行けば、とも思ったであろう。
息子たちをラバンの元に送るのは、リーハイにとってもチャレンジであった。
主を信じて、息子たちを託した。
兄たちは難しいと不平を鳴らす。
長い荒野の旅だし、ラバンがくれるかどうかわからないし、
どうして、エルサレムを出る前に言ってくれなかったのか、とも思うし。
兄たちの不平に対して、リーハイは主の命令であることを強調する。
予言者の顔が近くにあると、主の命令が人の命令のように思えてくる。
ニーファイは、主を信頼していると話す。
この命令が主から来たことを確信している。
不平を言わないので、祝福があると約束される。1Ne16:22
ニーファイはすでに主の御声を聞くほどの信仰がある。
リーハイはその事を知って喜ぶ。
4人の息子はエルサレムに戻る。
1回目のトライ
長子・レーマンにくじが当たる。
レーマンはラバンの家に入ってお願いする。
レーマンもすべきことはした。
ラバンはくれない。レーマンを罵り、殺そうとする。
1度目の失敗に兄たちは不平を鳴らして帰ろうとする。
2回目のトライ
ニーファイの説得
「主の召し」を果たすことと「歴史」の大切なこと
父が主の導きを受けていること。
リーハイが主の導きで残してきた財宝を用いる。
4人そろってラバンの家に行く。
真鍮版はくれない。
ラバンに財宝を奪われる。
命も狙われる。
兄二人はニーファイとサームを棒で叩く。
ニーファイに反論はない。
この時点でのニーファイの気持ちは、??
通常なら、行き詰まりと、失望だが。
3回目のトライ
天使が現れて、ラバンを汝らに渡す、という約束とともに
再びエルサレムへ行くように命じる。
天使が真鍮版を取ってきた、わけではない。
ニーファイ達を守るため、指示を与えるために天使が現れた。
天使を見ても兄二人の不平は続く。
天使を見ても信仰が無ければ証を持てない。(ルカ16:31)
天使は、兄たちの罪悪のために弟が選ばれて支配者にされた、と告げる。
ニーファイは、生得権を奪ったわけではない。
自分から、支配者になったと宣言したわけでもない。
レーマンとレムエルは自分たちの罪悪のために生得権を失い、
ニーファイは信仰と行いによって、相応しさを証明した。
レーマンとレムエルは、天使によってはっきりと告げられている。