権力と富を奪おうと暗殺を行う秘密結社が生まれたことも記されている。
こんにちはおおさむです。訪問ありがとうございます。
モルモン書のヒラマン書1章は何を伝えているんだろうと思われているかもしれません。
モルモン書を学び始めてから40年以上が過ぎた私の考えを伝えます。お役にたてば幸いです。
モルモン書・ヒラマン書1章の要約と感想
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パポーランの息子たちの争い
大さばきつかさパホーランが死んで、パホーランの息子たちが次のさばきつかさ・民を治める総督の地位を争った。
パホーランには多くの息子がいたが、争ったのは3人。
この3人が民を3つの集団に分裂させた。
パホーラン(2世)が民の声(選挙)で選ばれた。
パクメナイは民の声に同意した。(受け入れた)
パアンカイと彼が総督になることを願った一部の者は非常に怒り、パアンカイはその人たちにへつらって謀反を起こさせようとした。
パアンカイが謀反を実行しようとしたときに捕えられ、民の声によって死刑を宣告された。
パアンカイの仲間はパアンカイが死刑を宣告されたことを怒り、キシクメンによってパホーラン(2世)を殺した。
キシクメンは仲間のもとに逃げ、永遠の造り主にかけて、キシクメンの殺人を誰にも話さないとの誓いを仲間にさせた。
キシクメンも仲間も見つからないように民の中に混ざっていたが、見つかった者は死刑を宣告された。
パクメナイは民の声によって、パホーラン(2世)の跡を継ぐことになった。
謀反を起こすものは誰でも(前総督の息子であっても、現総督の兄弟であっても)処刑される。
このとき、パアンカイに死刑を宣告したのは兄弟のパホーラン(2世)。
パホーラン(2世)はさばきつかさの席に着いているときにパアンカイの仲間に殺された。
パアンカイの仲間はこのことを秘密にするように誓いあった。
父パホーランの息子がニーファイ人の中に秘密結社を生み出した。
(1-13節)
アルマ書62章
9)・・・国家に反抗して戦おうとした者たちは皆,だれであろうと処刑された。
10)このように,国の安全のためにこの法律を厳しく執行することが必要になった。そして,人々の自由を阻んでいることが明らかになった者はだれであろうと,法律によって速やかに処刑された。
レーマン人がニーファイ人を攻める
おびただしい数のレーマン人が、コリアンタマーに率いられ、武装してニーファイ人と戦うためにゼラヘムラに進軍する。
コリアンタマーはゼラヘムラの子孫で、ニーファイ人からの離反者。
レーマン人の王ツバロス(ニーファイ人からの離反者であるアモロン王の息子)は、コリアンタマーが強く、深い知識があるのでニーファイ人に勝って支配できると考え、レーマン人を扇動してニーファイ人に怒らせた。
ニーファイ人は、政府内に多くの争いと問題があった。
司令長官モロナイハはニーファイ人の兵を恐れて、レーマン人は中央部には攻めて来ないと思って、ゼラヘムラの地の見張りの兵を十分に置かなかった。
これまでのように周辺の町を攻撃してくると思い、辺境に強い軍隊を置いていた。
レーマン人はモロナイハの想定通りには恐れておらず、コリアンタマーは、ニーファイ人が軍隊を集める暇がないほど、非常に速く進軍してゼラヘムラを攻め、ニーファイ人の首都ゼラヘムラを占領した。
大さばきつかさパクメナイは町の城壁のところまで逃れたが、コリアンタマーに討たれて死んだ。
※ニーファイ人の中に権力や富を欲しがり、達せられなくて、不和を起こし、ニーファイ人から離反するものは、レーマン人のもとへ行き、ニーファイ人を攻めようとする。同じことが何度も繰り返される。
※司令長官モロナイハは油断したのか、ゼラヘムラの地に十分な兵を置かなかった。
※大さばきつかさパホーランを守る兵も少なかった。政府も怠慢だったのか、想定外だったか、パホーラン(2世)が暗殺されたばかりであるので護衛は強くしておく必要があったはず。
(14-21節、26-27節)
ニーファイ人の勝利となる
コリアンタマーは、ゼラヘムラ、ニーファイ人の全地で最も堅固な砦の占領を終えたので、奮い立ってニーファイ人の全地に向かって出ていった。
コリアンタマーは、ニーファイ人の最強の軍隊は国の中央部、ゼラヘムラにいると思っていたので、ニーファイ人の主力を打ち破ったと思い、兵が集まる暇がないようにバウンテフルに向かって急いで進軍した。
モロナイハの強い軍隊は周辺にいたので、レーマン人の軍隊がバウンテフルに達する前に進路を断つようにリーハイと軍を派遣した。
モロナイハも、退却中のレーマン人の退路を断って攻撃した。
その戦いで多くの者が殺され、コリアンタマーも殺された。
コリアンタマーの軍は中央にいたので、周りから取り囲まれて攻められ、退却ができなかった。
コリアンタマーの死後、レーマン人はニーファイ人に降伏し、モロナイハはゼラヘムラの町を取り返し、捕虜になったレーマン人を安らかに国外に出した。
※モロナイハの防備は、最初は首都と総督を失うこととなったが、結果としては、敵の大軍を包囲し滅ぼすことになった。
※コリアンタマーの死後、レーマン人は多くの犠牲をだす戦争を続ける価値を見出すことができず、すぐに降伏した。
※捕虜のレーマン人を安らかに開放するのは、父モロナイと同じである。彼らに罪はなく、むしろニーファイ人の離反者の犠牲者である。
(22-34節)
おまけ
パポーランの三人の息子たちが裁判職を争う。
パポーラン(2世)
民の投票により、裁判職を得る。
パアンカイ
背く。死刑になる。
パアンカイにつくもの怒る。
キシクメンがパポーラン(2世)を殺す。(秘密の誓い)
パクメナイ
国民の多数に従う。
パポーラン(2世)の死後を継ぐ
ツバロス(レーマン人の王)
ニーファイ人に背いて来た。
コリアンタマー(ゼラヘムラの民)によってニーファイ人に勝ちたいと思い。
レーマン人を怒らせ、よく武装した兵を付けて出兵させた。
コリアンタマーはゼラヘムラを攻めた。
ニーファイ人の政府内部の不和、怠惰によって、ゼラヘムラの地に兵を置かなかった。
簡単に占領した。(パクナイは死んだ)
国の中央部を急いで進軍した。
(主力は中央にいると思い、兵を集める間をなくすように)
ニーファイ人に多くの死者を出した。
モロナイハには利益となる。
国の周りに軍隊を置いていたので周りから囲んだ。
残酷な戦いとなったが、ついにニーファイ人が勝った。
ゼラヘムラを取り返し、虜としたレーマン人を荒野へ逃がした。
リーハイ
モロナイと同時代の人
モロナイハにも忠実に仕えた
人に、そして職に忠実である。