レーマン人の義が増し、秘密結社を一掃し、神さまの助けを得たことが記されている。
秘密結社の起こりと土台についても記載。
こんにちはおおさむです。訪問ありがとうございます。
モルモン書のヒラマン書6章は何を伝えているんだろうと思われているかもしれません。
モルモン書を学び始めてから40年以上が過ぎた私の考えを伝えます。お役にたてば幸いです。
モルモン書・ヒラマン書6章の要約と感想
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レーマン人の義が勝る
レーマン人の大半が義人となっており、確固としてゆるぎない信仰を抱いていた。
ニーファイ人の信仰を持つ人たちと交流し喜びを得た。
ゼラヘムラへ行き、改宗した次第をニーファイ人に告げ、悔い改めを勧めた。
多くのレーマン人が北方の地へ行った。
(1,4,6,7節)
ニーファイ人は多くはかたくなになり、悔い改めをせず、非常に邪悪になった。
神の言葉と宣教と預言を少しも受け入れなかった。
教会の人々はレーマン人の改宗を喜んだ。交流し喜びを得た。
レーマン人の伝道により、多くの人が神さまと小羊に謙遜に従う者となった。
(2,3,4,5節)
ローマ人への手紙1章
28)そして、彼らは神を認めることを正しいとしなかったので、神は彼らを正しからぬ思いにわたし、なすべからざる事をなすに任せられた。
29)すなわち、彼らは、あらゆる不義と悪と貪欲と悪意とにあふれ、ねたみと殺意と争いと詐欺と悪念とに満ち、また、ざん言する者、
30)そしる者、神を憎む者、不遜な者、高慢な者、大言壮語する者、悪事をたくらむ者、親に逆らう者となり、
31)無知、不誠実、無情、無慈悲な者となっている。
32)彼らは、こうした事を行う者どもが死に価するという神の定めをよく知りながら、自らそれを行うばかりではなく、それを行う者どもを是認さえしている。
ニーファイとリーハイが北方の地へ行く
ニーファイとリーハイも民に教えを説くために北方の地へ行った。
※この働きは成果が少なかった。
(6節)
ヒラマン7章
1)見よ,ニーファイ人の民のさばきつかさの統治第六十九年に,ヒラマンの息子であるニーファイは,北方の地からゼラヘムラの地に帰って来た。
2)彼は北方の地にいる人々の中を巡って,彼らに神の言葉を宣べ伝え,また多くのことを彼らに預言した。
3)ところが,彼らがその御言葉をまったく受け入れなかったので,彼は彼らの中にとどまっていることができず,生まれ故郷に帰って来たのであった。
平穏な日々
南の地はリーハイ、北の地はミュレクと呼ばれた。
※イスラエルでは、南王国がユダ、北王国がヨセフであった。
全地が平和・平穏であったので、ニーファイ人もレーマン人も行きたいところへ行くことができ、自由に交流し、思うままに売買して利益を得た。
北でも南でも豊かに穀物を栽培し、加工するための技量の優れた職人がいたので、レーマン人もニーファイ人も非常に豊かになり、多くの金銀貴い金属を持っていた。
民は増え、力をつけ、多くの大小の家畜の群れ,多くの肥えた若い家畜を飼育した。
女たちは骨折って働き、あらゆる織物を作った。
大きな喜びがあり、多くの宣教が行われ、将来起きることの預言が述べられた。
(7-14節)
秘密結社がはびこるようになる
ニーファイからさばきつかさの職を受け継いだセゾーラムと、同じ職を任じられた彼の息子が殺された。
神さまの祝福を豊かに受け、平和になり、多くの富を得たために、富みに執着するようになり、互いに相手の上に立てるように,利益を得ようと求め始め、暗殺や強盗や略奪をして利益を得始めた。
ニーファイ人の中にもガデアントンの団に属する者が大勢おり、レーマン人の中の悪い者たちの中に多くの者がいた。
セゾーラムたちを殺したのはガデアントン団の人たちであったが、見つからなかった。
レーマン人はあらゆる手段で、自分たちの中の強盗団を滅ぼそうとした。
ニーファイ人の大半はサタンにひどく心をあおり立てられ,それらの強盗の団に加わった。
ヒラマン書6章
31)さて見よ,彼は,すでにニーファイ人の心を大いに支配しており,そのために,彼らは非常に邪悪になっていた。彼らの大半はすでに義の道を離れており,神の戒めを足の下に踏みつけ,自分勝手な道に向かい,自分のために金と銀で偶像を造っていた。
32)そして,これらの罪悪はすべて,わずかな年数で彼らに起こった。しかもそのほとんどは,ニーファイの民のさばきつかさの統治第六十七年に彼らに起こったのであった。
(15-21、31-32節)
第三ニーファイ9章
9)・・全地のどんな悪事も及ばない彼らの罪と悪事のゆえに,また彼らの暗殺と秘密結社のゆえに,わたしは火で焼かせた。わたしの民の平和を破り,国の政府を滅ぼしたのは彼らである。したがって,わたしは彼らを焼かせ,わたしの前から彼らを滅ぼして,預言者たちと聖徒たちの血が,もはや彼らについてわたしに訴えることのないようにした。
ニーファイ第一書19章
7)ある人々が肉体にも霊にも大いに価値があると思うことを,ほかの人々が何とも思わないで足の下に踏みつけることがある。まことに,イスラエルのまことの神ですら人々は足の下に踏みつける。足の下に踏みつけると言ったが,言い換えれば,彼らは神を取るに足りない者とし,その勧めの声に聞き従わないということである。
アルマ書46章
8)以上のことから,人の子らが主なる神を忘れるのがどれほど早く,また罪悪を行うことや悪しき者に惑わされることがどれほど早いかが分かる。
秘密結社。ガデアントン団
ガデアントン団:秘密結社、ガデアントンの強盗および殺人者と呼ばれた。
どのような困難な状態に置かれても,自分たちの殺人や略奪や盗みのために苦しみを受けることのないように,互いに保護し,守り合うという誓約と誓いを交わした。
仲間を識別し、どのような悪事を働いても,仲間から害を受けることのないようにするための、秘密の合図と秘密の言葉があった。
国の法律にも神の律法にも背いて人を殺し,略奪し,盗み,みだらな行いをし,あらゆる悪事を行うことができた。
団に所属している者が、自分たちの行いを世の人々に漏らしたら,国の法律によらず、自分たちが決めた邪悪な掟によって裁かれることになっていた。
これらの秘密の誓いの言葉と誓約は、アルマが息子に,民を滅亡に至らせる手段とならないように、世の人々に公にしてはならないと命じたものである。
秘密の誓いの言葉と誓約は,禁断の実を食べるようにわたしたちの始祖をそそのかした者によって,ガデアントンの心に植え付けられた。
その者は,弟のアベルを殺しても,世の人々には分からないと,カインとはかりごとを巡らした。
その者は,そのとき以来,カインおよび彼に従う者たちとはかりごとを巡らしてきた。
その者は,十分に高い塔を建てて天に達することができるようにしようという思いを,民の心に与えた。
その者は、その塔からこの地に来た人々を惑わし,闇の業と忌まわしい行いを地の全面に広め,民を完全に滅ぼし,永遠の地獄に引きずり落としてしまった。
その者は、闇の業と暗殺の業を続けようという思いをガデアントンの心に与えた。
その者は、人類の始まりから現在に至るまで,それを続けてきた。
その者こそ、あらゆる罪の根源である。
その者は、人の子らの心を支配できるかぎり代々闇の業と暗殺の業を続け,カインと彼に従う者たちのはかりごとと,誓いの言葉と,誓約と,恐ろしい悪事の策を伝えている。
(21-30節)
モルモン書のアルマ書37章には、「義を求めて正しく生きること」と「神様を信じる信仰を育てること」の大切さが示されています。人が存在するのは、神様の戒めに従って生きるためです。また、神様の戒めに従うためには、神様を信じる信仰を育てる必要があり[…]
アルマ書5章
40)わたしはあなたがたに言う。善いものは何であろうと神から出,悪いものは何であろうと悪魔から出るからである。
41)したがって,人がもし善い行いをするならば,その人は良い羊飼いの声を聴き,良い羊飼いに従う。しかし,悪い行いをする者はだれであろうと,悪魔の子になる。悪魔の声を聴き,悪魔に従うからである。
ニーファイ人が滅亡へと向かう
ニーファイ人は不信仰に陥り,ますます罪悪と忌まわしい行いを募らせ,主の御霊が彼らから去り始め、義人の深い悲しみと嘆きを誘った。
ニーファイ人は,強盗団を盛り上げ、支援しため,強盗団はニーファイ人の地の全体に広がり,義人の大半を惑わし、義人たちも強盗団の行うことを信頼し,奪ったものの分け前をもらうようになり,暗殺を共にし,秘密結社に加わるようになった。
強盗団は政府のすべての管理権を手に入れ,貧しい者と柔和な者と神に謙遜に従う者を足の下に踏みつけ,打ち,裂き,また彼らを無視した。
ニーファイ人が恐ろしい状態にあり,永遠の滅びの機が熟してきた。
レーマン人は,神をますます深く知るようになり、神の掟と戒めを守り,神の前を真理にかなってまっすぐに歩み始めた。
レーマン人が主の言葉を容易に喜んで信じたので,主が彼らに主の御霊を注ぎ始められた。
レーマン人は,ガデアントンの強盗団を捜し,強盗団の中のひときわ悪い者たちの中で神の言葉を宣べ伝えたので,この強盗団はレーマン人の中から完全に絶えた。
(33-41節)
モーサヤ書2章
36)さて,わたしの同胞よ,わたしはあなたがたに言う。あなたがたがこれらのことをすべて知った後,また教えられた後,もしもそれに背いてすでに告げられていることに反した行いをし,主の御霊から身を引いて,祝福と繁栄と守りを得るための知恵の道に導く御霊を自分の内に宿さないようにするならば,
37)わたしはあなたがたに言うが,このようにする者は,公然と神に背く者であって,悪霊に従うことを望み,あらゆる義の敵となる。したがって,主は清くない宮には住まわれないので,このような者の内には決して宿られない。
詩篇109
16)これは彼がいつくしみを施すことを思わず、かえって貧しい者、乏しい者を責め、心の痛める者を殺そうとしたからです。
教義と聖約56章
16)あなたがた,金持ちで自分の持ち物を貧しい者に与えようとしない者は,災いである。あなたがたの富はあなたがたを腐敗させるからである。そして,刑罰と裁きと憤りの日におけるあなたがたの悲しみは,このようである。すなわち,「刈り入れの時は過ぎ,夏は終わった。しかし,わたしは救われていない」と。
まとめ
豊かであっても人のものを盗む人がいる。
人は富んでも貧しくても、戦争でも平和でも、自己本位になり、神さまから離れてしまう人がいる。
敵はたえず、人が神さまから離れるように誘惑し、人は欲のために誘惑に屈する。
いつの時代も、どの世代も。
レーマン人は悔い改め、ニーフアイ人は頑なになる。このことから学べることは何だろう。
おまけ
ニーファイ人
多くの者が神の道から逸れる。
教会員はレーマン人の改宗を喜ぶ。
レーマン人
信仰についてニーファイ人に伝える。
全地に平和が満ちて自由に行き来ができた。
栄えた。
セゾーラムが暗殺される。
セゾーラムの息子も暗殺される。
ガデアントン強盗団
国民
富に執着しはじめる。
利益を貪る。
罪悪を犯す。
ニーファイ人
大部分がガデアントン団に入る。
サタンが民の心を煽動したので。サタンはあらゆる罪悪の源である。
悪くなる。
信仰を失う。罪を犯す。
みたまを失う。
ガデアントン団が大きくなり義人の大部分が入る。
レーマン人
ガデアントン団をできるかぎり滅ぼそうとした。
良くなる。
信仰を固くし戒めを守る。
みたまを得る。
神の道を宣べ伝えたことにより、ガデアントン団を滅ぼす。
ニーファイ人、レーマン人
血統ではなく、どこに住んでいるか、によって区別するようになった。
混じり合っていた。