こんにちはおおさむです。訪問ありがとうございます。
モルモン書のヒラマン書5章は何を伝えているんだろうと思われているかもしれません。
モルモン書を学び始めてから40年以上が過ぎた私の考えを伝えます。お役にたてば幸いです。
モルモン書・ヒラマン書5章の要約と感想
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ヒラマンの息子が福音を述べ伝えることに余生を捧げた
ヒラマンの息子ニーファイはさばきつかさ職をセゾーラムに譲り、弟のリーハイとともに、福音を述べ伝えることに余生を捧げた。
※高祖父アルマと同じことをした。
ニーファイ人の法律と政体が民の声によって定められたが、悪を選んだものの数が多かったので法律が改悪され、滅亡の危機が訪れようとしていた。
ニーファイとリーハイは父ヒラマンの言葉を思い出して、民の中に出ていき、神さまの言葉を伝えた。
バウンテフルの町、ギドの町、ミュレクの町、町から町へ巡って教え、南方の地のニーファイ人を巡り終えた。
その後、ゼラヘムラの地へ行き、レーマン人の中に入っていった。
※この時、ニーファイ人の首都であるゼラヘムラは、レーマン人に占領されていた。
(1-4、14-16節)
モーサヤ書29章
25)したがって,あなたがたは,わたしたちの先祖から与えられた法に従って裁かれるように,この民の声によってさばきつかさを選びなさい。先祖によって与えられた法は正しいものであって,主の御手によって先祖に授けられたものである。
26)さて,民の声が正しいことに反する事柄を望むのはまれであるが,民の少数が正しくないことを求めるのは度々あることである。したがって,あなたがたは民の声によって職務を果たすように留意し,それをあなたがたの法とすべきである。
27)そして,もしも民の声が罪悪を選ぶ時が来れば,それは神の裁きがあなたがたに下る時であり,神がこれまでこの地に報いを下してこられたように,あなたがたにひどい滅亡を及ぼされる時である。
アルマ書10章
19)まことに,我々の最後の王モーサヤが王位を譲ろうとしたときに言ったことは,適切であった。モーサヤ王が王位を譲る相手がだれもいなかったので,この民は,民自身の声によって治められることになった。そのときに,もしこの民の声が罪悪を選ぶ時が来れば,すなわちこの民が戒めに背く時が来れば,民の滅亡の機が熟しているとモーサヤ王が言ったが,実にそのとおりであった。
モルモン書のアルマ書4章には、「義を求めて正しく生きること」と「神様を信じる信仰を育てること」の大切さが示されています。人が存在するのは、神様の戒めに従って生きるためです。また、神様の戒めに従うためには、神様を信じる信仰を育てる必要がありま[…]
ヒラマンの教え
アルマ1⇒アルマ2⇒ヒラマン1⇒ヒラマン2⇒ニーファイ、リーハイ
ヒラマンの息子ヒラマンが、その息子二人に教えたこと。
ヒラマンは息子たちに自分たちの名前から先祖と先祖の行いを思い起こし、彼らの善い行いがどのように伝えられているかをわかるように名前をつけた。
ヒラマンは、先祖と同じように良いことを行ってほしいと願った。
誇るためではなく、永遠の宝を天に蓄えるため、永遠の命を持てるようにするために。
ベニヤミン王が語ったように、将来来られるイエスキリストの贖いによってのみ、人は救われる。
アミュレクがゼーズロムに語ったように、罪のあるままではなく、罪から贖うために来られる。
救い主は、人が悔い改めるときに、その人を罪から贖う力を天父から授けれている。
救い主は、人を救うために、悔い改めの条件を人に伝える。そのために天使を遣わされる。
悔い改めは、人を救い主のもとに導く。
贖い主は、神さまの御子であり、キリストである。
贖い主(岩)のうえに基を築かなければならない。
そうすれば、悪魔が大風を,旋風の中に悪魔の矢を送るときにも,悪魔の雹と大嵐が人を打つときにも,不幸と無窮の苦悩の淵に引きずり落とす力はない。
その岩は堅固であり、その基の上に築くなら倒れることはない。
そのほかにも多くのことを教えた。
※ノア王の祭司であったアルマの4代目の子孫が5代目の子孫に教えたこと。
※これまでのニーファイ人の預言者が教えた内容をすべて教えたのであろう。
(5-13節)
第三ニーファイ13章
19)あなたがたは自分のために,虫が食い,さびがつき,また,盗人らが押し入って盗み出すような地上に,宝を蓄えてはならない。
20)むしろ自分のため,虫も食わず,さびもつかず,また,盗人らが押し入って盗み出すこともない天に,宝を蓄えなさい。
21)あなたの宝のある所には,心もあるからである。
教義と聖約14章
7)わたしの戒めを守り,最後まで堪え忍ぶならば,あなたは永遠の命を得るであろう。この賜物は,神のあらゆる賜物の中で最も大いなるものである。
25)雨が降り,洪水が押し寄せ,風が吹いてその家に打ちつけたが,それは倒れなかった。岩を土台としていたからである。
ゼラヘムラの地で福音を伝える
ニーファイとリーハイは、ゼラヘムラの地で、大きな力で福音を説いた。
ニーファイとリーハイは、ニーファイ人の離反者に教えを説き、彼らを説き破り、彼らは罪を告白し、悔い改めのバプテスマを受け、ニーファイ人に与えた不当な仕打ちを償うためにすぐにニーファイ人のもとに帰った。
ニーファイとリーハイは、神さまから語る力と権能を与えられ、語るべきことを示されていたので、レーマン人にも教えを説き、驚かせ、確信を抱かせた。
ゼラヘムラとその周辺で、8000人のレーマン人が悔い改めのバプテスマを受け、先祖の言い伝えが正しくないことを確信した。
※謝罪と償いをすることから、離反者たちは心から、謙遜になり、悔い改めたことがわかる。
※8000人のレーマン人が悔い改め、先祖の言い伝えを捨てた。これはモーサヤ王の息子たち、アンモンたちの伝道にも並ぶ出来事である。
(17-19節)
教義と聖約100章
8)わたしはあなたがたにこの約束を与える。すなわち,あなたがたがこれを行うならば,聖霊が注がれて,あなたがたの述べるすべてのことを証するであろう。
レーマン人への伝道
ニーファイとリーハイは、ニーファイの地(レーマン人の居住地)へ行ったところ、レーマン人の軍隊に捕えられ、牢に入れられ、食べ物も与えられず幾日も過ごした。
その後、2人を殺そうとして、人々が入ってきた。
その時、ニーファイとリーハイは火のようなものに包まれていた。
人々は、驚き恐れて、物が言えなくなったかのようになり、2人に手をかけようとしなかった。
ニーファイとリーハイは、人々の様子を見、自分たちが日の柱に包み込まれていながら焼かれないので勇気を得た。
ニーファイとリーハイは進み出て、人々に、恐れなくてよいこと、神さまがこれらを示されたこと、自分たちを殺すことができないことを伝えた。
その後、牢の壁が崩れ落ちるほどに、大地が揺れた。
牢の中には、レーマン人とニーファイの離反者がいた。
彼らは暗黒の霧に覆われ、非常な恐怖に襲われた。
彼らは2度、暗黒の霧の上から語る声を聞いた。
「悔い改めよ,悔い改めよ。よきおとずれを告げ知らせるためにあなたがたのもとに遣わした僕たちを,二度と滅ぼそうとしてはならない。」
ヒラマン書5章
30)さて,彼らはこの声を聞いたが,見よ,それは雷のような声ではなく,大きな騒々しい音でもなく,見よ,まるでささやきのような,まったく優しい静かな声であり,それでいて心の底までも貫いた。
31)その声は優しかったにもかかわらず,見よ,大地は激しく揺れ動き,まさに地に崩れ落ちるほどに牢の壁は再び揺れた。見よ,彼らを覆っていた暗黒の雲は消え去らなかった。33)それから三度目の声が聞こえ,人に言い表せない驚くべき言葉を彼らに告げた。そして,またもや壁が揺れ,大地がまさに引き裂けるほどに揺れ動いた。
(20-33節)
出エジプト記3
2 ときに主の使は、しばの中の炎のうちに彼に現れた。彼が見ると、しばは火に燃えているのに、そのしばはなくならなかった。
列王紀上19章
12)地震の後に火があったが、火の中にも主はおられなかった。火の後に静かな細い声が聞えた。
教義と聖約85章
6)まことに,万物を貫き通してささやき,それが現れるときにわたしの骨をしばしば震わせる静かな細い声は,次のように告げられる。
レーマン人の奇跡的な改宗
レーマン人は暗黒の霧に覆われて逃げることができず、恐怖に打たれて動けなかった。
その人たちの中に、神の教会に属していたが離反した者、アミナダブがおり、振り返ってニーファイとリーハイを見たところ、2人の顔は天使のように輝いており、天におられる方に語りかけている様子であった。
アミナダブが大勢の者に振り向いてみるように叫んだので、そこにいたレーマン人たちに振り返る力が与えられ、振り返ってみて、その光景についてアミナダブに尋ねた。
アミナダブは二人は天使たちと話している、と言い、彼らを覆う暗黒の雲が離れ去るために、悔い改めてアルマ・アミュレク・ゼーズロムが教えたキリストを信じる信仰を持てるまで、先ほど聞こえた声に向かって叫び求めるように促した。
※ゾーラム人の貧しい人たちは悔い改めて神さまの教会に戻ってきた。それは3世代前のことである。
※アミナダブはその教えを受けていたが、離反したのである。
※その場にいたアミナダブがレーマン人を導き、備えさせる。
※神さまの備え。不思議な方法で人を救う。
そこにいたレーマン人たちはアミナダブが教えたように、暗黒の雲が消え去るまで叫び求めた。
暗黒の雲が消え去り、ニーファイとリーハイを中心にして、ひとり残らず火の柱に包まれていた。
火は彼らを損なうことなく、牢の壁に燃えつくこともなく、彼らは栄光に満ちた喜びに満たされた。
神さまの聖なる御霊が天から降り、彼らの心に入ったので、彼らは火で満たされたようになり、驚くべき言葉を語ることができた。
彼らはささやくような快い声を聞いた。
ヒラマン書5章
47)「平安があるように。あなたがたは世の初めからいる,わたしの心から愛する者を信じているので,あなたがたに平安があるように。」
彼らは声の出どこを探すように仰ぎ見ると、天が開き、天使たちが降ってきて、彼らを教え導いた。
そこにいたおよそ300人がこれらのことを見聞きし、不思議に思うことなく、疑うことなく、出ていって民に教えるように命じられ、そのようにした。
彼らの得た証拠が偉大であったので、レーマン人の大半がそれらのことを確信し、武器と憎悪と先祖の言い伝えを捨て、ニーファイ人の所有地をニーファイ人に返した。
※レーマン人は占領していた地域をニーファイ人に返した。
※神さまの力により、ニーファイ人は所有地を取り戻す。
※ニーファイ人は戦わずして領土を取り返したのである。
※武力によらず、福音によって。
(34-51節)
使徒行伝2章
37)人々はこれを聞いて、強く心を刺され、ペテロやほかの使徒たちに、「兄弟たちよ、わたしたちは、どうしたらよいのでしょうか」と言った。
38)すると、ペテロが答えた、「悔い改めなさい。そして、あなたがたひとりびとりが罪のゆるしを得るために、イエス・キリストの名によって、バプテスマを受けなさい。そうすれば、あなたがたは聖霊の賜物を受けるであろう。
39)この約束は、われらの主なる神の召しにあずかるすべての者、すなわちあなたがたと、あなたがたの子らと、遠くの者一同とに、与えられているものである」。
第三ニーファイ19章
14)見よ,彼らは火のようなものに包まれた。それは天から降って来たものである。群衆はそれを見て証した。また,天使たちが天から降って来て,彼らに仕えた。
エテル書12章
14)見よ,レーマン人に変化を生じさせて,彼らに火と聖霊によるバプテスマを受けさせたのは,ニーファイとリーハイの信仰であった。
アルマ書31章
5)ところで,御言葉を説き教えることは民に正しいことを行わせるのに大きな効果があり,まことにそれは,剣やそのほか,これまで民に起こったどのようなことよりも民の心に力強い影響を及ぼしたので,アルマはこの度も神の言葉の力を使うのが望ましいと思った。
まとめ
父から子への忠告
1.キリストの贖いによって人は救いを得る
2.キリストは世の人を罪から贖うために世に来られる
3.キリストの贖いには人が悔い改めるという条件がついている
4.キリストの土台に立つとき悪魔の誘惑から守られ、終わりまで幸福な状態に居続けることができる
不思議に思うことなく、疑うことなく
→確信と信仰を持って、ということ
争いを鎮めるのは武力ではなく福音
人ができることを行ったのちに
おまけ
ニーファイ、リーハイは裁判職を譲って神の道を宣べ伝えることに専念する。
民を心から愛している。
民は、国法を正しく行うと滅びるほど、悪くなっていた。
ヒラマンが二人の息子に語った言葉
二人の息子は忘れずに守った。
ニーファイ、リーハイと名付けた理由
名を思うたびに先祖を思う。
永遠の生命を得るために善を行う。
ベンジャミンの言葉、イエスキリストの降臨
アミュレクがゼーズロムに語った言葉、キリストを基とすることを忘れるな。
二人の伝道
全国を歩き、レーマン人にも鴨の道を伝えた。
謀叛人を説き破って、悔い改めさせ、バプテスマを施した。
ニーファイ人の所へ戻って加えた害を償うために働いた。
権能と威勢と言葉とを与えられ、力を以てレーマン人に伝えた。
レーマン人の中で84人のバプテスマがあった。
ニーファイ・リーハイの地で捕らえられ牢に入れられた。
食物も与えられずに何日も過ごした。
人々が殺そうとして牢に入ったとき、二人は火のようなものに取り囲まれていた。
人々は恐れた。
二人は勇気を得て、大胆に語る。
人々は黒雲に包まれ天からの声が三度聞こえた。地が震えた。
(キリストが来られた時と同じ)静かな声が心のなかにしみ込む。
アビナダブ
教会員であったが、この時、レーマン人に混ざっていた。
ニーファイ、リーハイの姿を見て、人々に悔い改めを勧める。
(アルマ、アミュレク、ゼーズロムの教えたキリストを信ぜよ)
この三人はゾーラム人に教えを伝えた。アルマ31:6
真理の言葉は後になっても生きつづける。
三百人の人々に聖霊がくだる。
口に現せない喜び、暖まる心持ち
主の恵み、導きを得て、(主の御業、御力)
主の命により、伝道を始める。