こんにちはおおさむです。訪問ありがとうございます。
モルモン書のニーファイ第二書17章は何を伝えているんだろうと思われているかもしれません。
モルモン書を学び始めてから40年以上が過ぎた私の考えを伝えます。お役にたてば幸いです。
モルモン書・ニーファイ第二書17章の要約と感想
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ユダ王国のアハズ王が神さまの癒しの言葉と預言を信じず、神さまに頼ることを捨てて、人の力(アッスリヤの王)に頼ることを選んだために、ユダ王国の民が苦しむことになる。ニーファイにとっては過去の出来事である。これを伝える目的は同じことが繰り返し起きることの警告と末の日の救いを伝えることにある。
時代背景、国名と指導者名
スリヤと北イスラエル王国は、ユダの王ヨタム(アハズの前の王)の治世に同盟を結び、ユダ王国に戦争を仕掛けたが、勝てなかった。
アハズ王の治世のとき、スリアと北イスラエル王国が、同盟に都合のよい王を立てようと画策し、ユダ王国を攻めた。ユダ王国は滅亡の危機に陥り、アハズ王は恐れた。
(歴代誌下28章)
6)すなわちレマリヤの子ペカはユダで一日のうちに十二万人を殺した。皆勇士であった。これは彼らがその先祖の神、主を捨てたためである。
7)その時、エフライムの勇士ジクリという者が王の子マアセヤ、宮内大臣アズリカムおよび王に次ぐ人エルカナを殺した。
8)イスラエルの人々はついにその兄弟のうちから婦人ならびに男子、女子など二十万人を捕虜にし、また多くのぶんどり物をとり、そのぶんどり物をサマリヤに持って行った。
モルモン書・ニーファイ第二書16章の要約と感想
(あ)ユダ王国、南イスラエル王国、エルサレム(首都)、ユダ、ダビデの家
(い)ウジヤ王→ヨタム王→アハズ王(親子孫の関係)
(あ)スリヤ ダマスコ(首都)
(い)レヂン王
(あ)イスラエル、北イスラエル王国、サマリヤ(首都)、エフライム
(い)レマリヤの子であるペカ王
シャル・ヤシュブとは、ヘブライ語で「残りの者は帰る」という意味
タビエルの子とは、ユダ王国が、スリヤと北イスラエルの同盟に加わるよう都合のよい人物だったことは間違いない。
(わたしはダビエルが誰か特定できていない)
インマヌエルとは、ヘブライ語で「神はわたしたちとともにおられる」という意味
アハズ王は神さまに頼ることを拒否した
神さまは、イザヤに命じて、シャル・ヤシュブとともにアハズ王のところへ行き、スリヤと北イスラエルを恐れるアハズ王に預言の言葉を伝えさせた。
それは、スリヤと北イスラエルが連合して、ユダ王国を攻めてくるが、恐れるには及ばす、彼らの目論見は破られる、北イスラエルは65年以内に崩壊する、というものであった。
神さまは、アハズに、人の力に頼らず、神さまを信じて頼るように伝えた。
そして、神さまの力が及ぶという約束が成就することのしるしを求めるように伝えたが、アハズ王は神さまに頼り、しるしを求めることを拒否した。
アハズ王の偽善的な信仰と神さまに頼らないことは、神さまを煩わすことになった。
アハズ王は、信仰により神さまに頼ることではなく、自分の知識や他国の王の力に頼ろうと、代価を支払った。
(1-13節)
- 預言者(神さまの言葉)を信じることで救われる
- (歴代誌下20章)
20)彼らは朝早く起きてテコアの野に出て行った。その出て行くとき、ヨシャパテは立って言った、「ユダの人々およびエルサレムの民よ、わたしに聞きなさい。あなたがたの神、主を信じなさい。そうすればあなたがたは堅く立つことができる。主の預言者を信じなさい。そうすればあなたがたは成功するでしょう」。(ニーファイ第二書18章)
4)それは,見よ,この子がまだ「お父さん,お母さん」と呼ぶことを知らないうちに,ダマスコの富とサマリヤの分捕り品が,アッスリヤの王のもとに運び去られるからである。』
- 歴代誌下に記されたアハズ王の態度と結果
- (歴代誌下28章)
1)その父ダビデとは違って、主の良しと見られることを行わず、
2)イスラエルの王たちの道に歩み、またもろもろのバアルのために鋳た像を造り、
3)ベンヒンノムの谷で香をたき、その子らを火に焼いて供え物とするなど、主がイスラエルの人々の前から追い払われた異邦人の憎むべき行いにならい、
4)また高き所の上、丘の上、すべての青木の下で犠牲をささげ、香をたいた。
5)それゆえ、その神、主は彼をスリヤの王の手に渡されたので、スリヤびとは彼を撃ち破り、その民を多く捕虜として、ダマスコに引いて行った。彼はまたイスラエルの王の手にも渡されたので、イスラエルの王も彼を撃ち破って大いに殺した。
23)すなわち、彼は自分を撃ったダマスコの神々に、犠牲をささげて言った、「スリヤの王たちの神々はその王たちを助けるから、わたしもそれに犠牲をささげよう。そうすれば彼らはわたしを助けるであろう」と。しかし、彼らはかえってアハズとイスラエル全国とを倒す者となった。
神さまが与えたしるし
おとめが身ごもって男の子を生む。
その子はバターと蜂蜜を食べて、悪を退け、善を選ぶことを知るようになる。
その子が幼少のころに、スリヤと北イスラエルはアッスリアに攻められ、王はその地を捨て去る。
そのしるしは、多くの女性にとって喜びとなった。滅亡の恐怖がもうすぐなくなるということだからだ。
(14-16節)
- BC735 アハズ王の即位(ユダ王国)
- BC732 アッスリアがスリアと北イスラエルを攻める
- BC730 アッスリアが北イスラエルの民を捕囚とし始める
- BC726 アッスリアがサマリアを包囲
- BC722 サマリア陥落 北イスラエルに殺されずに残っていた民は逃亡する
北王国にいた10支族は行方知れず(散乱)となった。
もうひとつのインマヌエルの預言は、父なる神さまの御子が、人を死と罪から救うために来られることであった。
これはマリアの子、イエスの誕生によって成就した。
アッスリアがユダ王国攻める
アハズ王がイザヤが伝えた神さまの言葉を信じなかったので、預言の通り、ユダ王国に災いが訪れた。
エジプトの果ての地にいるアブ、アッスリアの地にいる蜂、がユダ王国を攻め、苦しめた。
※今の国や地域ではどこの国・地域に相当するか
戦いにより、牛の数は減り、作物も減るが、それ以上に人の数が減り、残った人たちは十分に食べることができるようになる。
(17-25節)
神さまの救いの力
強国に攻められ、危うい状況であっても、神さまを信じ頼るなら救い出そうと約束してくださった。
その言葉を信じなかったために、神さまよりも人の力にたよったために、神さまへの信仰をなくし、他国の偶像崇拝に陥ったために、ユダの人々はおおきな苦しみを味わうことになった。
しかし、「残りの者は帰る」という名前の通り、北イスラエルに捕らえられた民は解放されてユダ王国に戻ってきた。
失われた10支族も、末日において、悔い改めて、神さまのもとに帰ってくる。
物理的にも霊的にも残りの者が救われて戻ってくるのである。
- 残りの者は帰る
- (歴代誌下28章)
9)その時そこに名をオデデという主の預言者があって、サマリヤに帰って来た軍勢の前に進み出て言った、「見よ、あなたがたの先祖の神、主はユダを怒って、これをあなたがたの手に渡されたが、あなたがたは天に達するほどの怒りをもってこれを殺した。
10)そればかりでなく、あなたがたは今、ユダとエルサレムの人々を従わせて、自分の男女の奴隷にしようと思っている。しかしあなたがた自身もまた、あなたがたの神、主に罪を犯しているではないか。
11)いまわたしに聞き、あなたがたがその兄弟のうちから捕えて来た捕虜を放ち帰らせなさい。主の激しい怒りがあなたがたの上に臨んでいるからです」。
12)そこでエフライムびとのおもなる人々、すなわちヨハナンの子アザリヤ、メシレモテの子ベレキヤ、シャルムの子ヒゼキヤ、ハデライの子アマサらもまた、戦争から帰った者どもに向かって立ちあがり、
13)彼らに言った、「捕虜をここに引き入れてはならない。あなたがたはわたしどもに主に対するとがを得させて、さらにわれわれの罪とがを増し加えようとしている。われわれのとがは大きく、激しい怒りがイスラエルの上に臨んでいるからです」。
14)そこで兵卒どもがその捕虜とぶんどり物をつかさたちと全会衆の前に捨てておいたので、
15)前に名をあげた人々が立って捕虜を受け取り、ぶんどり物のうちから衣服をとって、裸の者に着せ、また、くつをはかせ、食い飲みさせ、油を注ぎなどし、その弱い者を皆ろばに乗せ、こうして彼らをしゅろの町エリコに連れて行って、その兄弟たちに渡し、そしてサマリヤに帰って来た。
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