こんにちはおおさむです。訪問ありがとうございます。
モルモン書のアルマ書14章は何を伝えているんだろうと思われているかもしれません。
モルモン書を学び始めてから40年以上が過ぎた私の考えを伝えます。お役にたてば幸いです。
モルモン書・アルマ書14章の要約と感想
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アルマとアミュレクは神さまの力を受けて牢を出、アモナイハの民は彼らを恐れて逃げた。
多くの人がアルマとアミュレクの言葉を信じる
アルマとアミュレクが語り終えた後、多くの人がアルマとアミュレクの言葉を信じ、悔い改めて、聖文を調べ始めた。
- 大半の人は、アルマとアミュレクがゼーズロムにあからさまに語ったのと、彼らの悪事をはっきりと証言したのでので、二人に怒りを抱き、殺してしまいたいと思い、ひそかに殺してしまおうとした。
- 大半の人は、アミュレクが自分たちに偽りを言い、自分たちの法律と法律家とさばきつかさを罵ったと言った。
- 大半の人は、アルマとアミュレクを捕らえ、縄で縛って、アモナイハの大さばきつかさの前に連れていった。
- そこで、ゼーズロムがアルマとアミュレクを訴えようと民の前に語ったことを用いて、二人のことを訴える証言した。
- ゼーズロムは、自分が2人を訴えようとして語った虚言によって、アモナイハの民の思いがくらまされていることを知り、自分の罪を自覚して、地獄の苦しみに包まれ始めた。
- ゼーズロムは、自分に罪があり、2人には神さまの御前に染みがないと言い、2人の弁護を始めた。
- 大半の人は、ゼーズロムを悪魔につかれたと言って罵り、唾を吐きかけ、彼と、アルマとアミュレクの言葉を信じた人たちを全員追い出し、追っ手を出して石を投げつけさせた。
- 大半の人は、アルマとアミュレクの言葉を信じた人たちの妻子たちで、神さまの言葉を信じるように教えられた者たちを火の中に投げ込み、聖文も焼き捨てた。
- 大半の人は、アルマとアミュレクを引き出して、火で焼かれている人たちの死ぬ様子を見せた。
レーマン人との戦いで殺された人たちや、アビナダイをのぞいて、同国人のこれまで一緒に暮らしてきた人たちから火あぶりにされた民はモルモン書では初めてである。
非常に大きな迫害である。
(1-9節)
火あぶりを見ていたアルマとアミュレクの反応
- アミュレクは火で焼かれている女や子どもたちの苦しみを見て、自分も苦痛に感じ、アルマに神さまの力で炎から救い出したいと願った。
- アルマは、御霊が手を伸べてはならないと制している。神さまは、この焼かれている人たちを栄光のうちにみもとに受け入れられる。心のかたくなな人たちの罪悪を黙認しておられるのは、罪のない者たちの血が証拠となり、神さまの罰が公正なものとなるため、と答える。
- アミュレクは、自分たちも火あぶりにされるのではないかと言う。
- アルマは、神さまの御心に委ねます。しかし、自分たちの務めを終えていないので、火あぶりにされることはない、と答える。
(10-13節)
- アミュレクの家族・親族・友人
- (アルマ書8章)
22)・・アルマは,アミュレクとその家族を祝福し,・・。(アルマ書10章)
4)(アミュレクの言葉),わたしを知っているすべての人の中では少なからず信望を得ている者であり,まことに見よ,わたしには多くの親族と友人がいる。わたしはまた勤勉に働いて大きな富も得た。(アルマ書15章)
16)さて,アミュレクはかつて自分の友であった者たちから拒まれ,また自分の父親や親族からも拒まれたので,アモナイハの地にある自分の金,銀,貴重な品々をすべて神の言葉のために捨てた。
アモナイハの大さばきつかさたちの迫害
アモナイハの大さばきつかさはニーホルの教団に属する。
ニーホルの教え(ニーホル自身は死ぬ前に否定したが)
モルモン書のアルマ書1章には、「義を求めて正しく生きること」と「神様を信じる信仰を育てること」の大切さが示されています。人が存在するのは、神様の戒めに従って生きるためです。また、神様の戒めに従うためには、神様を信じる信仰を育てる必要がありま[…]
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アモナイハの大さばきつかさは、縛られたままのアルマとアミュレクの前に立ち、手で2人の頬を打って言う。
- この火あぶりを見ても、アモナイハの民に火と硫黄の池に投げ込まれると説くのか。
- おまえたち(アルマとアミュレク)には火に投げ込まれた者たちを救い出す力もない。
- おまえたち(アルマとアミュレク)の神さまも、彼らを救わなかった。
- もう一度、2人(アルマとアミュレク)の頬を打つ。
- おまえたち(アルマとアミュレク)は何と弁解するのか、
- アルマとアミュレクは何も答えず。
- 3日後に、ニーホルの教団に属する多くの法律家、さばきつかさ、祭司、教師が牢の中に来て、アルマとアミュレクに多くの質問をする。
- アルマとアミュレクは何も答えず。
- アモナイハの大さばきつかさが「なぜ答えないのか、お前たち(アルマとアミュレク)を炎の中に投げ込ませる力があるのを知らないのか、と言い、答えるように命じた。
- アルマとアミュレクは何も答えず。
- ほかの多くの者も2人(アルマとアミュレク)の頬を打って、
- 「おまえたちはまた立ってこの民を裁き,我々の法律を非難するつもりか。おまえたちにそのような大きな力があるならば,なぜ自分自身を救わないのか。」
- 歯ぎしりをし、唾を吐きかけながら
- 「我々は罰の定めを受けるとき,どのような有様なのか」と言った。
アモナイハの大さばきつかさはもう一度2人を打ち、牢に入れさせた。
その翌日、ニーホルの教団に属する多くの法律家、さばきつかさ、祭司、教師が来て、アモナイハの大さばきつかさが2人(アルマとアミュレク)の頬を打つ。
ニーホルの教団に属する多くの法律家、さばきつかさ、祭司、教師たちは、幾日もの間、2人をあざけり、飢えさせるために食物を与えず、渇かせるために水も飲ませず、着物をはぎ取って裸にし、丈夫な縄で縛って牢に閉じ込めていた。
悪魔が救い主を誘惑した言葉と同じである。「もしあなたが神の子であるなら・・」。救い主は「主なるあなたの神を試みてはならない」とお答えになりました。悪魔はあらゆる試みを尽くしましたが、救い主は悪魔の試みには動じませんでした。(ルカによる福音書4:3-13参照)
奇跡とは、信仰を示したのちに現れるもの、信仰を強めるために与えられるものです。悔い改めにつながらない奇跡は、それを見る人の罪の重さを増すだけです。
(14-22節)
アルマとアミュレクが解放される
ニーホルの教団に属する多くの法律家、さばきつかさ、祭司、教師たちが、2人(アルマとアミュレク)のところに来て、大さばきつかさが2人(アルマとアミュレク)の頬を打ち、「もしおまえたちに神の力があるのであれば,この縄から自分自身を解き放て。そうすれば,おまえたちの言葉のとおりに主がこの民を滅ぼすということを,我々は信じよう」と言った。
ほかの者たちも同じことを言いながら2人(アルマとアミュレク)の頬を打ち、最後の者が終えたとき、神様の力がアルマとアミュレクに下り、アルマとアミュレクは立ち上がった。
人々はそれを見、滅ぼされるのではないかという恐怖に襲われて逃げ始めたが、恐れが大きかったので地に倒れ,牢の外に逃げ出せなかった。地が激しく揺れ動き,牢の壁が二つに裂けて崩れ落ち、アルマとアミュレクを打った大さばきつかさと法律家、祭司、教師たちは崩れ落ちた壁に打たれて死んでしまった。
アルマとアミュレクは主から力を授けられていたので傷も追わずに牢を出た。
牢の中にいた者は、アルマとアミュレクを除いてことごとく死んだ。
二人はすぐに町に入って行った。
大きな物音を聞いた民がそのわけを知ろうと走って来て、アルマとアミュレクが牢から出て来たの見、牢の壁が地に崩れているのを見て、恐怖に襲われ,アルマとアミュレクの前から逃げた。
※アルマとアミュレクが解放された日付(さばきつかさの統治10年10月12日)が明らかにされている。
(23-29節)
まとめ
善人が悪人から迫害を受けるままにされる時、
神さまは2つのことをされる。
ひとつは、迫害される者をみもとに引き寄せる。
もうひとつは、悪人が神さまの裁きは公正であると認めざるをえなくするための証拠とする。
決して見捨てられたわけではない。
すべてはよしとなる。