イエス・キリスト、神さまの御子、世の救い主、贖い主が世に生まれることの預言を含む。
アッスリアが高ぶる北イスラエル王国を滅ぼす。ユダ王国はヒゼキヤ王が神さまの教えに従ったのでアッスリアからの攻撃に打ち勝つ。
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モルモン書のニーファイ第二書19章は何を伝えているんだろうと思われているかもしれません。
モルモン書を学び始めてから40年以上が過ぎた私の考えを伝えます。お役にたてば幸いです。
モルモン書・ニーファイ第二書19章の要約と感想
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光は闇を打ち砕く
初めは、北イスラエル王国のゼブルンやナフタリを苦しめられた。
その後、ヨルダンの向こうの紅海の道沿いの、異邦人の住むガリラヤを苦しめられた。
それよりも多くの闇の苦しみがあった。
アッスリアが北イスラエル王国とユダ王国を攻めた。
義邪悪な人が北イスラエル王国とユダ王国を治めた。
神さまの教えに反して、民が偶像を拝んでいたから。
しかし、
大きな光、つまり、
ヒゼキヤ王が、アッスリアと対抗して勝ち、
ヒゼキヤ王は、イザヤたち預言者の力を借り、祭司たちに命じて、神殿を清め、神さまの教えに立ち返り、
ヒゼキヤ王は、偶像を廃した。
そのことで、民の重荷(重荷のくびき、肩の棒、虐げるものの鞭)は取り去られ、民は増え、大いに喜んだ。
これらのことは、戦士の戦いで起こったのではなく、偶像の焼き払いと民の改心によって起こった。
(1-5章)
- ヒゼキヤの業績
- (列王記下18章)
3)ヒゼキヤはすべて先祖ダビデがおこなったように主の目にかなう事を行い、
4)高き所を除き、石柱をこわし、アシラ像を切り倒し、モーセの造った青銅のへびを打ち砕いた。イスラエルの人々はこの時までそのへびに向かって香をたいていたからである。人々はこれをネホシタンと呼んだ。
5)ヒゼキヤはイスラエルの神、主に信頼した。そのために彼のあとにも彼の先にも、ユダのすべての王のうちに彼に及ぶ者はなかった。
6)すなわち彼は固く主に従って離れることなく、主がモーセに命じられた命令を守った。
7)主が彼と共におられたので、すべて彼が出て戦うところで功をあらわした。彼はアッスリヤの王にそむいて、彼に仕えなかった。
ヒゼキヤ王も救い主のひな形の一人
神さまは、様々なところで、救い主のひな形を示されている。
ヒゼキヤ王も救い主のひな形である。
ヒゼキヤ王は、民が陥っていた偶像崇拝を廃し、神さまへの礼拝にもどるように整えた。
神殿の扉をあけて清め、神さまを信頼して、政治を行った。
それによって、民を罪の中から救い出し、神さまのもとへ戻るように助けた。
救い主が世に来られた後、福音書の著者はそのことを示している。
- 救い主の予型
- (ホセア書12章)
10)わたしは預言者たちに語った。幻を多く示したのはわたしである。わたしは預言者たちによってたとえを語った。(ニーファイ第二書11章)
4)世の初めから神が人に与えてこられたすべてのものは,キリストの予型である。
- 光は救い主を示す
- (マタイによる福音書4章)
12)さて、イエスはヨハネが捕えられたと聞いて、ガリラヤへ退かれた。
13)そしてナザレを去り、ゼブルンとナフタリとの地方にある海べの町カペナウムに行って住まわれた。
14)これは預言者イザヤによって言われた言が、成就するためである。
15)「ゼブルンの地、ナフタリの地、海に沿う地方、ヨルダンの向こうの地、異邦人のガリラヤ、
16)暗黒の中に住んでいる民は大いなる光を見、死の地、死の陰に住んでいる人々に、光がのぼった」。
救い主の誕生が預言される
イザヤはここで、人類のために、救い主が生まれることを預言している。
主権はこの方がもたれる。
この方は、
- Wonderful(驚き、霊妙 →国語辞書を参照)
- Counselor(助言者)
- The Mighty God(力ある神さま)
- The Everlasting Father(永遠の父)
- The Prince of Peace(平和の君)
と呼ばれる。
この方は
- ダビデの王座につき(イスラエルの王となり)
- この方、神さまの御子、万軍の主、の熱意によって、
- その国において、この方の主権と平和は限りなく増し加わり、
- その国は、とこしえに、公平と公正によって整えられる
(6-7節)
- 救い主によって罪の赦しがもたらされる
- 使徒行伝10章
43)預言者たちもみな、イエスを信じる者はことごとく、その名によって罪のゆるしが受けられると、あかしをしています」。
北王国の指導者は警告を聞き入れない
アッスリアは
スリアと北イスラエルを攻め、BC733までにスリアの首都(ダマスコ)や町々を廃墟にした。
北イスラエル王国ではサマリア以外をアッスリアに加え、民を移送した。
その後、北イスラエル王国の王ペガを滅ぼし、ホセアを王とた。
BC723までにイスラエルは倒され、BC721にサマリヤは陥落した。
神さまは預言者を通して、神さまに立ち返るように、繰り返し述べ伝え、悔い改める機会を与えてこられた。
神さまは、ヤコブの子孫に警告を与え続けてこられ、北イスラエル王国にも預言者を送られた。
そのような状況の中にあって、北イスラエルの指導者(エフライム族や首都サマリヤに住む人たち)は、高ぶり、心におごって、滅ぼされても、自力でより良いものに立て直す、と豪語している。
(8-10節)
- スリアの滅び
- (列王記下16章)
9)アッスリヤの王は彼の願いを聞きいれた。すなわちアッスリヤの王はダマスコに攻め上って、これを取り、その民をキルに捕え移し、またレヂンを殺した。
- 北イスラエルの滅び
- (列王記下15章)
29)イスラエルの王ペカの世に、アッスリヤの王テグラテピレセルが来て、イヨン、アベル・ベテマアカ、ヤノア、ケデシ、ハゾル、ギレアデ、ガリラヤ、ナフタリの全地を取り、人々をアッスリヤへ捕え移した。
30)時にエラの子ホセアは徒党を結んで、レマリヤの子ペカに敵し、彼を撃ち殺し、彼に代って王となった。これはウジヤの子ヨタムの第二十年であった。
神さまが北イスラエルに与えた警告とその結果
アッスリアが北イスラエルと連合するスリア(レジン王)を攻める。
アッスリアが北イスラエルを攻め、首都サマリアを取り、人々は遠いところに移される。
それでも北イスラエルの指導者と偽りを教える預言者は、罪を悔い改めず、神さまに頼らず、偶像を拝み続けた。
彼らは民を誤った方向に導き、滅びへを向かわせた。
そのため、神さまは、北イスラエルの指導者と偽りを教える預言者を取り除かれた。
北イスラエルの指導者と民は偶像を拝み、神さまに頼らず、戒めを守っていないのに、イスラエルの神の民である、という偽善心を持っていた。
罪を犯し、愚かな自分の知恵に頼って愚かなことを語っていた。
そのために、神さまは、北イスラエルの民を救い出す人がいないようにされた。
飢え渇き、仲間内で争うようになる。
それでも神さまの怒りは終わることはない。
(11-21節)
- 北イスラエルが滅ぼされる
- (列王記下17章)
6 ホセアの第九年になって、アッスリヤの王はついにサマリヤを取り、イスラエルの人々をアッスリヤに捕えていって、ハラと、ゴザンの川ハボルのほとりと、メデアの町々においた。
18 それゆえ、主は大いにイスラエルを怒り、彼らをみ前から除かれたので、ユダの部族のほか残った者はなかった。
- 神さまは段階をおいて警告を与えられた
- (アモス4章)
6)「わたしはまた、あなたがたのすべての町で/あなたがたの歯を清くし、あなたがたのすべての所でパンを乏しくした。それでも、あなたがたはわたしに帰らなかった」と/主は言われる。
7)「わたしはまた、刈入れまでなお三月あるのに/雨をとどめて、あなたがたの上にくださず、この町には雨を降らし、かの町には雨を降らさず、この畑は雨をえ、かの畑は雨をえないで枯れた。
8)そこで二つ三つの町が/一つの町によろめいて行って、水を飲んでも、飽くことができなかった。それでも、あなたがたはわたしに帰らなかった」と/主は言われる。
9)「わたしは立ち枯れと腐り穂とをもって/あなたがたを撃ち、あなたがたの園と、ぶどう畑とを荒した。いちじくの木とオリブの木とは、いなごが食った。それでも、あなたがたはわたしに帰らなかった」と/主は言われる。
10)「わたしはエジプトにしたように/あなたがたのうちに疫病を送り、つるぎをもってあなたがたの若者を殺し、あなたがたの馬を奪い去り、あなたがたの宿営の臭気を上らせて、あなたがたの鼻をつかせた。それでも、あなたがたはわたしに帰らなかった」と/主は言われる。
11)「わたしはあなたがたのうちの町を/神がソドムとゴモラを滅ぼされた時のように/滅ぼしたので、あなたがたは炎の中から取り出された/燃えさしのようであった。それでも、あなたがたはわたしに帰らなかった」と/主は言われる。
12)「それゆえイスラエルよ、わたしはこのようにあなたに行う。わたしはこれを行うゆえ、イスラエルよ、あなたの神に会う備えをせよ」。
- 北イスラエルの罪
- (ミカ書7章)
2)神を敬う人は地に絶え、人のうちに正しい者はない。みな血を流そうと待ち伏せし、おのおの網をもってその兄弟を捕える。
3)両手は悪い事をしようと努めてやまない。つかさと裁判官はまいないを求め、大いなる人はその心の悪い欲望を言いあらわし、こうして彼らはその悪を仕組む。
4)彼らの最もよい者もいばらのごとく、最も正しい者もいばらのいけがきのようだ。彼らの見張びとの日、すなわち彼らの刑罰の日が来る。いまや彼らの混乱が近い。
5)あなたがたは隣り人を信じてはならない。友人をたのんではならない。あなたのふところに寝る者にも、あなたの口の戸を守れ。
6)むすこは父をいやしめ、娘はその母にそむき、嫁はそのしゅうとめにそむく。人の敵はその家の者である。