人が存在するのは、神様の戒めに従って生きるためです。
また、神様の戒めに従うためには、神様を信じる信仰を育てる必要があります
こんにちはおおさむです。訪問ありがとうございます。
旧約聖書の出エジプト記1章から15章にイスラエルの民がエジプトを脱出する物語があります。
この物語は何を伝えているんだろうと思われているかもしれません。
聖書を学び始めてから40年以上が過ぎた私の考えを伝えます。お役にたてば幸いです。
神様の助けをえて、その地で増えますが、
400年たち、新しい王はイスラエルの民が増えるのを恐れ
彼らを奴隷として過酷な労働につかせるようになり、
生まれた男子を殺すように命じました。
神様の助けにより、モーセは王家で成長し、
やがて、エジプトからイスラエルを脱出させる導き手となります。
イスラエルの民がエジプトを脱出する物語から学べる5つのことをご紹介します。
イスラエルの民がエジプトを脱出する物語から学べる5つのこと(出エジプト記1章から15章)
2.どんな人も神様の業をとどめることはできません
3.目の前の状況ではなく将来への希望をもって行動することで祝福にたどり着きます
4.神様は約束を守られます
5.将来、救い主が来られて民を救うことを覚えて、準備をしておくことが必要です
6.おまけ
ご自身でオンラインまたは書籍で読んでいただくようにお願いします。
聖書のオンライン版は
https://www.churchofjesuschrist.org/study/scriptures?lang=jpn
または
https://www.wordproject.org/bibles/jp/index.htm
を参照してください。
以下で引用符「」で示しているのは、上記で示した範囲以外の聖句などです。
他の聖典などでどのように解説されているかを示すために載せています。
ひとつひとつ簡単に解説します。
1.神様は「あなた」が自分の弱さではなく、自分の使命に目を向けるように望んでおられます
モーセは神様から、イスラエルを導くように召されたときに、責任の大きさに圧倒され、自分の力のなさ、特に、話す力がないことを訴えます。
しかし、モーセはその召しを受け入れ、命がけで、エジプトのパロに会いに行き、イスラエルの民を導きました。
モーセは神様の前にへりくだったので、神様の力を得ることができました。
モーセは自分の力を誇らず、神様の力に頼ったのです。
3)モーセはその人となり柔和なこと、地上のすべての人にまさっていた。
民数記12章3節
これが出エジプト記のイスラエルの民がエジプトを脱出する物語から学べることのひとつです。
2.どんな人も神様の業をとどめることはできません
当時のエジプトの王は強大な権力を持っていました。
その力を用いて、イスラエルの民を苦しめました。約束の地に戻ることを妨げようとしました。
王は、神様がアブラハムと交わした約束を知っていたので、イスラエルが逃亡する、もしくは、他の国と連合してエジプトに敵対すると恐れていたのでしょう。
しかし、神様はアブラハムに約束された通り、イスラエルの民を約束の地に導きます。
神様の業を妨げようとしたパロは大きな被害を受けました。
13)時に主はアブラムに言われた、「あなたはよく心にとめておきなさい。あなたの子孫は他の国に旅びととなって、その人々に仕え、その人々は彼らを四百年の間、悩ますでしょう。
14)しかし、わたしは彼らが仕えたその国民をさばきます。その後かれらは多くの財産を携えて出て来るでしょう。
16)四代目になって彼らはここに帰って来るでしょう。アモリびとの悪がまだ満ちないからです」。
(創世記15章13節、14節、16節)
23)信仰によって、モーセの生れたとき、両親は、三か月のあいだ彼を隠した。それは、彼らが子供のうるわしいのを見たからである。彼らはまた、王の命令をも恐れなかった。
24)信仰によって、モーセは、成人したとき、パロの娘の子と言われることを拒み、
25)罪のはかない歓楽にふけるよりは、むしろ神の民と共に虐待されることを選び、
26)キリストのゆえに受けるそしりを、エジプトの宝にまさる富と考えた。それは、彼が報いを望み見ていたからである。
27)信仰によって、彼は王の憤りをも恐れず、エジプトを立ち去った。彼は、見えないかたを見ているようにして、忍びとおした。
28)信仰によって、滅ぼす者が、長子らに手を下すことのないように、彼は過越を行い血を塗った。
29)信仰によって、人々は紅海をかわいた土地をとおるように渡ったが、同じことを企てたエジプト人はおぼれ死んだ。
(ヘブル人への手紙11章23節~29節)
3.目の前の状況ではなく将来への希望をもって行動することで祝福にたどり着きます
当初、イスラエルの民はモーセを受け入れませんでした。
モーセとアロンが王にエジプトを出ていくことを認めるように願い出ると、イスラエルの苦役は重くなり、そのために、イスラエルはモーセに不平を言い、彼らを信じませんでした。
それはパロの目論見でした。
それでも、モーセとアロンは神様の命令に従い、何度もパロに会いに行きます。
パロは何度も約束を覆し、エジプトに災いをもたらします。
その際に、ゴセンのイスラエルの民は守られました。
イスラエルの民がエジプトを出るときには、エジプトの民から自分たちの労働の代価を受け取りました。
※それでも、民は苦難にあうとモーセに対して不平を言いました。その結果は別のところで記載します。
4.神様は約束を守られます
神様はアプラハムに子どもがいないときに、アプラハムに約束の地を子孫に与え、子孫は海の砂のように増えると約束されました。
その約束はイサク、ヤコブ(イスラエル)に引き継がれました。
ヤコブ(イスラエル)の家族がエジプトに来た時は全員で70人でした。
その数ではほかの人とともに約束の地に住むことはできても、独立した国を持つことはできません。
400年間エジプトにいたことで、イスラエルの民は徒歩の男子(兵役につける男性)だけで60万人を超える民に成長しました。
また、エジプトにおいてもゴセンの地にわけて住まい、エジプト人から区別されていたこと、苦役を負わされたことで、イスラエルの民としてまとまりを保つことができました。
そうして、イスラエルの民(アブラハム・イサク・ヤコブの子孫)は約束の地に入る備えができたのです。
26 ヤコブと共にエジプトへ行ったすべての者、すなわち彼の身から出た者はヤコブの子らの妻をのぞいて、合わせて六十六人であった。
27 エジプトでヨセフに生れた子がふたりあった。エジプトへ行ったヤコブの家の者は合わせて七十人であった
(創世記46章26節~27節)
5.将来、救い主が来られて民を救うことを覚えて、準備をしておくことが必要です
出エジプト記12章にある「過ぎ越し」は象徴として何を示しているのでしょうか。
イスラエルをエジプトから救い出したように、将来、救い主が来られて民を救う。
そのことを覚えておいて、準備をしておくように、ということを示しています。
過ぎ越しの手順はおおむね以下の通りです。
- 小羊は傷のないもので、一歳の雄でなければならない
※完全な犠牲、一歳の雄=働き盛り
⇒ 罪のない方が働き盛りに犠牲になる - その血を取り、家の入口の二つの柱と、かもいに塗らなければならない
※小羊の血によってその家の人は救われる
⇒ キリスト贖いによって救われる - 火に焼いて、その頭を足と内臓と共に食べなければならない
※火できよめる。そのままを受け入れる ⇒ 私たちもきよめられ、キリストを受け入れる
54)わたしの肉を食べ、わたしの血を飲む者には、永遠の命があり、わたしはその人を終りの日によみがえらせるであろう。
(ヨハネ6:54) - 種入れぬパンを食べなければならない
- 家からパン種を取り除かなければならない
⇒誤った教えや、不浄なものを取り除く
6)そこでイエスは言われた、「パリサイ人とサドカイ人とのパン種を、よくよく警戒せよ」。
12)そのとき彼らは、イエスが警戒せよと言われたのは、パン種のことではなく、パリサイ人とサドカイ人との教のことであると悟った。
(マタイによる福音書16章:6節と12節)7)新しい粉のかたまりになるために、古いパン種を取り除きなさい。あなたがたは、事実パン種のない者なのだから。わたしたちの過越の小羊であるキリストは、すでにほふられたのだ。
8)ゆえに、わたしたちは、古いパン種や、また悪意と邪悪とのパン種を用いずに、パン種のはいっていない純粋で真実なパンをもって、祭をしようではないか。
(コリントへの第一の手紙5章7節8節) - 第一日に聖会を、また第七日に聖会を開かなければならない。これらの日には、なんの仕事もしてはならない。
6.おまけ
新約聖書 使徒行伝 の中で、ステパノがアブラハムの物語から出エジプトに至る物語の要約をしています。
(操作方法)右下の「+」をクリックすると聖句が広がって出てきます。
そのあと、右下の「-」をクリックすると閉じます。
- ステパノが語るアブラハムの物語から出エジプトに至る物語の要約
- 2)そこで、ステパノが言った、/「兄弟たち、父たちよ、お聞き下さい。わたしたちの父祖アブラハムが、カランに住む前、まだメソポタミヤにいたとき、栄光の神が彼に現れて
3)仰せになった、『あなたの土地と親族から離れて、あなたにさし示す地に行きなさい』。
4)そこで、アブラハムはカルデヤ人の地を出て、カランに住んだ。そして、彼の父が死んだのち、神は彼をそこから、今あなたがたの住んでいるこの地に移住させたが、
5)そこでは、遺産となるものは何一つ、一歩の幅の土地すらも、与えられなかった。ただ、その地を所領として授けようとの約束を、彼と、そして彼にはまだ子がなかったのに、その子孫とに与えられたのである。
6)神はこう仰せになった、『彼の子孫は他国に身を寄せるであろう。そして、そこで四百年のあいだ、奴隷にされて虐待を受けるであろう』。
7)それから、さらに仰せになった、『彼らを奴隷にする国民を、わたしはさばくであろう。その後、彼らはそこからのがれ出て、この場所でわたしを礼拝するであろう』。
8)そして、神はアブラハムに、割礼の契約をお与えになった。こうして、彼はイサクの父となり、これに八日目に割礼を施し、それから、イサクはヤコブの父となり、ヤコブは十二人の族長たちの父となった。
9)族長たちは、ヨセフをねたんで、エジプトに売りとばした。しかし、神は彼と共にいまして、
10)あらゆる苦難から彼を救い出し、エジプト王パロの前で恵みを与え、知恵をあらわさせた。そこで、パロは彼を宰相の任につかせ、エジプトならびに王家全体の支配に当らせた。
11)時に、エジプトとカナンとの全土にわたって、ききんが起り、大きな苦難が襲ってきて、わたしたちの先祖たちは、食物が得られなくなった。
12)ヤコブは、エジプトには食糧があると聞いて、初めに先祖たちをつかわしたが、
13)二回目の時に、ヨセフが兄弟たちに、自分の身の上を打ち明けたので、彼の親族関係がパロに知れてきた。
14)ヨセフは使をやって、父ヤコブと七十五人にのぼる親族一同とを招いた。
15)こうして、ヤコブはエジプトに下り、彼自身も先祖たちもそこで死に、
16)それから彼らは、シケムに移されて、かねてアブラハムがいくらかの金を出してこの地のハモルの子らから買っておいた墓に、葬られた。
17)神がアブラハムに対して立てられた約束の時期が近づくにつれ、民はふえてエジプト全土にひろがった。
18)やがて、ヨセフのことを知らない別な王が、エジプトに起った。
19)この王は、わたしたちの同族に対し策略をめぐらして、先祖たちを虐待し、その幼な子らを生かしておかないように捨てさせた。
20)モーセが生れたのは、ちょうどこのころのことである。彼はまれに見る美しい子であった。三か月の間は、父の家で育てられたが、
21)そののち捨てられたのを、パロの娘が拾いあげて、自分の子として育てた。
22)モーセはエジプト人のあらゆる学問を教え込まれ、言葉にもわざにも、力があった。
23)四十歳になった時、モーセは自分の兄弟であるイスラエル人たちのために尽すことを、思い立った。
24)ところが、そのひとりがいじめられているのを見て、これをかばい、虐待されているその人のために、相手のエジプト人を撃って仕返しをした。
25)彼は、自分の手によって神が兄弟たちを救って下さることを、みんなが悟るものと思っていたが、実際はそれを悟らなかったのである。
26)翌日モーセは、彼らが争い合っているところに現れ、仲裁しようとして言った、『まて、君たちは兄弟同志ではないか。どうして互に傷つけ合っているのか』。
27)すると、仲間をいじめていた者が、モーセを突き飛ばして言った、『だれが、君をわれわれの支配者や裁判人にしたのか。
28)君は、きのう、エジプト人を殺したように、わたしも殺そうと思っているのか』。
29)モーセは、この言葉を聞いて逃げ、ミデアンの地に身を寄せ、そこで男の子ふたりをもうけた。
30)四十年たった時、シナイ山の荒野において、御使が柴の燃える炎の中でモーセに現れた。
31)彼はこの光景を見て不思議に思い、それを見きわめるために近寄ったところ、主の声が聞えてきた、
32)『わたしは、あなたの先祖たちの神、アブラハム、イサク、ヤコブの神である』。モーセは恐れおののいて、もうそれを見る勇気もなくなった。
33)すると、主が彼に言われた、『あなたの足から、くつを脱ぎなさい。あなたの立っているこの場所は、聖なる地である。
34)わたしは、エジプトにいるわたしの民が虐待されている有様を確かに見とどけ、その苦悩のうめき声を聞いたので、彼らを救い出すために下ってきたのである。さあ、今あなたをエジプトにつかわそう』。
35)こうして、『だれが、君を支配者や裁判人にしたのか』と言って排斥されたこのモーセを、神は、柴の中で彼に現れた御使の手によって、支配者、解放者として、おつかわしになったのである。
36)この人が、人々を導き出して、エジプトの地においても、紅海においても、また四十年のあいだ荒野においても、奇跡としるしとを行ったのである。
37)この人が、イスラエル人たちに、『神はわたしをお立てになったように、あなたがたの兄弟たちの中から、ひとりの預言者をお立てになるであろう』と言ったモーセである。
38)この人が、シナイ山で、彼に語りかけた御使や先祖たちと共に、荒野における集会にいて、生ける御言葉を授かり、それをあなたがたに伝えたのである。
(使徒行伝7章2節~38節)
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