旧約聖書・ホセア書から学べる5つのこと:神様は罪を犯したものをも立ち返るように助けてくださいます

ホセア書には、神様への信仰を失ったイスラエルに対する神様の愛に満ちた罰と哀れみが記されています。
将来、神様がイスラエルに祝福を回復することも記されています。

人が存在するのは、神様の戒めに従って生きるためです。
また、神様の戒めに従うためには、神様を信じる信仰を育てる必要があります。

こんにちはおおさむです。訪問ありがとうございます。

旧約聖書のホセア書1章から14章は何を伝えているんだろうと思われているかもしれません。

聖書を学び始めてから40年以上が過ぎた私の考えを伝えます。お役にたてば幸いです。

聖書は時代順に並んでいません。
ホセアは列王記下14章に書かれている「イスラエル(北王国)の王ヨアシの子ヤラベアム」の時代、南王国のイザヤとほぼ同時代に北王国に住んでいました。

  • ソロモン王の後、イスラエル王国が南北に二つに分裂しました。
  • イスラエル(北王国)では、偶像礼拝が行われ、神様への信仰が、異国の神々への信仰に置き換わっていきました。
  • ホセアは、異国の神々を祀り、イスラエルの神をないがしろにする王(イスラエルの王ヨアシの子ヤラベアム)の時代を生きました。
  • イスラエルの民に対して、罪悪を警告し、勧告し、将来に起きる災いと、遠い将来に祝福が回復されることを伝えました。

ホセア書から学べる5つのことをご紹介します。

ホセア書から学べる5つのこと:神様は罪を起こしたものをも立ち返るように助けてくださいます

1.神様は「あなた」がたとえ神様から離れてもずっと待っていてくださいます
2.個人的な経験で神様を知る必要があります
3.むなしいものを追い求めると、むなしいものを得ます
4.神様に頼ることを優先しましょう
5.イスラエルは将来、神様の哀れみにより救われます

旧約聖書の
ホセア書1章から14章
は掲載すると長くなるので以下には掲示していません。
ご自身でオンラインまたは書籍で読んでいただくようにお願いします。
聖書のオンライン版は
https://www.churchofjesuschrist.org/study/scriptures?lang=jpn
または
https://www.wordproject.org/bibles/jp/index.htm
を参照してください。
以下で引用符「」で示しているのは、参考聖句などです。

ひとつひとつ簡単に解説します。

1.神様は「あなた」がたとえ神様から離れてもずっと待っていてくださいます

ホセア書には、忠実で献身的な夫と、放縦で不貞な妻の話が記されています。

夫は妻に対してあらゆる良いことを行いますが、
妻は不貞を働き、夫に背を向けて、ほかの恋人のもとに行ってしまいます。

夫は妻に罰を与えますが、そのあと、妻との約束を思い起こし、
妻を憐れんで、再び妻を迎え、かつて妻に与えた祝福を回復する、
という話です。

夫は神様、妻はイスラエルを示しています。

神様の愛、憐れみは人には想像できないくらい深く高く大きいです。

これがホセア書から学べることのひとつです。

2.個人的な経験で神様を知る必要があります

イスラエルの民は、神様の訓戒(戒め)を形式的に守るようになり、体験に基づかず、心からの信仰心を失っていきました。

イスラエルの民は、個人的な経験による知識がなく、信仰が移ろいやすくなっていました

言葉や形式的な行いの上では神様に従うことをしましたが、偶像を拝むことをやめず、貧しい人をないがしろにしていました。

改心とは心を変えることです。そのためには、個人的な経験で神様を知る必要があります。

3.むなしいものを追い求めると、むなしいものを得ます

イスラエルの民、特に指導者は、神様の訓戒(戒め)を捨てて、この世の富を追い求めました。
そのため、イスラエルの神様への信仰を失っていきました。
イスラエルの神様への信仰を失ったため、本来得られたはずの豊かな祝福を得ることができなくなりました。

4.神様に頼ることを優先しましょう

イスラエルの民、特に指導者は、隣国との戦いの際に、軍事力の強い国(ここではアッスリアとエジプト)に頼ることを覚え、神様に頼ることをないがしろにしました。

その結果、神様からの導きを失い、軍事力の強い国に侮られ、滅ぼされ、民は捕囚されるることになりました。

5.イスラエルは将来、神様の哀れみにより救われます

イスラエルは民と指導者の罪のために神様から罰をうけ、苦しみを負います。
その後、神様は、アプラハムとの契約をはたすため、
イスラエルに哀れみを施し、悔い改めを促して、イスラエルの罪を赦し、
イスラエルに与えた祝福を回復します。

私たちも同様に、たとえ今は神様から離れているとしても、
悔い改めることで神様のゆるしを得て、神様の救いを得ることができます。

ホセア書からいくつかの聖句を抜粋

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ホセア書の時代背景
(ホセア書1章)
1)ユダヤの王ウジヤ、ヨタム、アハズ、ヒゼキヤの世、イスラエルの王ヨアシの子ヤラベアムの世に、ベエリの子ホセアに臨んだ主の言葉

(列王記下14章)
23)ユダの王ヨアシの子アマジヤの第十五年に、イスラエルの王ヨアシの子ヤラべアムがサマリヤで王となって四十一年の間、世を治めた。
24)彼は主の目の前に悪を行い、イスラエルに罪を犯させたネバテの子ヤラベアムの罪を離れなかった。
25)彼はハマテの入口からアラバの海まで、イスラエルの領域を回復した。イスラエルの神、主がガテヘペルのアミッタイの子である、そのしもべ預言者ヨナによって言われた言葉のとおりである。
26)主はイスラエルの悩みの非常に激しいのを見られた。そこにはつながれた者も、自由な者もいなくなり、またイスラエルを助ける者もいなかった。

忠実な夫と不貞の妻の物語
(ホセア書2章)
14)それゆえ、見よ、わたしは彼女をいざなって、荒野に導いて行き、ねんごろに彼女に語ろう。
15)その所でわたしは彼女にそのぶどう畑を与え、アコルの谷を望みの門として与える。その所で彼女は若かった日のように、エジプトの国からのぼって来た時のように、答えるであろう。

体験による知識もなく、移ろいやすい信仰心
(ホセア書4章)
6)わたしの民は知識がないために滅ぼされる。あなたは知識を捨てたゆえに、わたしもあなたを捨てて、わたしの祭司としない。あなたはあなたの神の律法を忘れたゆえに、わたしもまたあなたの子らを忘れる。

(ホセア書5章)
10)ユダの君たちは境を移す者のようになった。わたしはわが怒りを水のように彼らの上に注ぐ。
(注釈)境を移す=土地の境界線を自分の都合のよいように変える=貧しい人を虐げることになる

(ホセア書6章)
1)「さあ、わたしたちは主に帰ろう。主はわたしたちをかき裂かれたが、またいやし、わたしたちを打たれたが、また包んでくださるからだ。
4)エフライムよ、わたしはあなたに何をしようか。ユダよ、わたしはあなたに何をしようか。あなたがたの愛はあしたの雲のごとく、また、たちまち消える露のようなものである。
6)わたしはいつくしみを喜び、犠牲を喜ばない。燔祭よりもむしろ神を知ることを喜ぶ。

(ホセア書14章)
9)知恵のある者はだれか。その人にこれらのことを悟らせよ。悟りある者はだれか。その人にこれらのことを知らせよ。主の道は直く、正しき者はこれを歩む。しかし罪びとはこれにつまずく。

イスラエルはむなしいものを追い求めました
(ホセア書5章)
11)エフライムは甘んじて、むなしいものに従って歩んだゆえ、さばきを受けて、しえたげられ、打ちひしがれる。

(ホセア書8章)
7)彼らは風をまいて、つむじ風を刈り取る。立っている穀物は穂を持たず、また実らない。たとい実っても、他国人がこれを食い尽す。

(ホセア書10章)
13)あなたがたは悪を耕し、不義を刈りおさめ、偽りの実を食べた。これはあなたがたが自分の戦車を頼み、勇士の多いことを頼んだためである。

神様の力に頼らず、軍事力に頼ったので滅ぼされました
(聖句の章)

(ホセア書11章)
1)わたしはイスラエルの幼い時、これを愛した。わたしはわが子をエジプトから呼び出した。
2)わたしが呼ばわるにしたがって、彼らはいよいよわたしから遠ざかり、もろもろのバアルに犠牲をささげ、刻んだ像に香をたいた。
3)わたしはエフライムに歩むことを教え、彼らをわたしの腕にいだいた。しかし彼らはわたしにいやされた事を/知らなかった。
4)わたしはあわれみの綱、すなわち愛のひもで彼らを導いた。わたしは彼らに対しては、あごから、くびきをはずす者のようになり、かがんで彼らに食物を与えた。
5)彼らはエジプトの地に帰り、アッスリヤびとが彼らの王となる。彼らがわたしに帰ることを拒んだからである。
6)つるぎは、そのもろもろの町にあれ狂い、その門の貫の木を砕き、その城の中に彼らを滅ぼす。
7)わが民はわたしからそむき去ろうとしている。それゆえ、彼らはくびきをかけられ、これを除きうる者はひとりもいない。

(ホセア書12章)
1)エフライムはひねもす風を牧し、東風を追い、偽りと暴虐とを増し加え、アッスリヤと取引をなし、油をエジプトに送った。

(ホセア書13章)
9)イスラエルよ、わたしはあなたを滅ぼす。だれがあなたを助けることができよう。

(ホセア書3章)
4)イスラエルの子らは多くの日の間、王なく、君なく、犠牲なく、柱なく、エポデおよびテラピムもなく過ごす。
5)そしてその後イスラエルの子らは帰って来て、その神、主と、その王ダビデとをたずね求め、終りの日におののいて、主とその恵みに向かって来る。

神様の哀れみによりイスラエルは救いを得る
(ホセア書11章)
8)エフライムよ、どうして、あなたを捨てることができようか。イスラエルよ、どうしてあなたを渡すことができようか。どうしてあなたをアデマのように/することができようか。どうしてあなたをゼボイムのように/扱うことができようか。わたしの心は、わたしのうちに変り、わたしのあわれみは、ことごとくもえ起っている。
9)わたしはわたしの激しい怒りをあらわさない。わたしは再びエフライムを滅ぼさない。わたしは神であって、人ではなく、あなたのうちにいる聖なる者だからである。わたしは滅ぼすために臨むことをしない。
10)彼らは主に従って歩む。主はししのほえるように声を出される。主が声を出されると、子らはおののきつつ西から来る。
11)彼らはエジプトから鳥のように、アッスリヤの地から、はとのように急いで来る。わたしは彼らをその家に帰らせると/主は言われる。
12)エフライムは偽りをもって、わたしを囲み、イスラエルの家は欺きをもって、わたしを囲んだ。しかしユダはなお神に知られ、聖なる者に向かって真実である。

(ホセア書14章)
4)わたしは彼らのそむきをいやし、喜んでこれを愛する。わたしの怒りは彼らを離れ去ったからである。
5)わたしはイスラエルに対しては露のようになる。彼はゆりのように花咲き、ポプラのように根を張り、
6)その枝は茂りひろがり、その麗しさはオリブの木のように、そのかんばしさはレバノンのようになる。
7)彼らは帰って来て、わが陰に住み、園のように栄え、ぶどうの木のように花咲き、そのかんばしさはレバノンの酒のようになる。
8)エフライムよ、わたしは偶像となんの係わりがあろうか。あなたに答え、あなたを顧みる者はわたしである。わたしは緑のいとすぎのようだ。あなたはわたしから実を得る。

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この物語からあなたは何を学びますか

ここまで読まれて、自分には関係のない話だ、何の役にたつんだ、と思われているかもしれませんね。

わたしも最初に聖書を読んだとき、とても信じられない、こんなことありっこない、と思っていました。
それでも、その後、何度か聖書に出会う機会があり、読む機会があり、自分に当てはめて考えるようになりました。
そのうちのいくつかをここに示しました。

あなたも、この物語から、自分に役立つなにかをみつけていただければ幸いです。

あなたがたは、聖書の中に永遠の命があると思って調べているが、この聖書は、わたしについてあかしをするものである。
(ヨハネによる福音書5章39節)

聖書のこの書、この物語のどんな点でイエスキリストを見出しますか?
ここまで読んでくださったあなたへ
あなたは神様の子で、神様のみもとに永遠に住むことができる存在にです。
地上に来たのは、いろいろな経験により、あなたの能力が増し加わり、ほかの人を助けることができるようになるためです。

わたしもこれから成長していきたいので、あなたとともに歩んでいきたいと願っています。

神様はあなたを愛し、あなたの幸せを願っておられます。

ご質問があれば、下のほうにコメント欄があるのでそちらに書き込んでください。

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あなたがこの世に来たのは、神様の戒めに従って生きるため。
神に敵対する存在が真理と誤りを混ぜてあなたに伝えても、それに惑わされずに生きるために神様は道を示してくださいます、
そして、たとえ道を誤ったとしても、また戻ってくる方法があります。

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