旧約聖書・ダニエル書から学べる7つのこと:どのような状況にあっても神様の訓戒に従う者は祝福を得る

ダニエル書には、戦勝国の捕虜になった敗戦国の王家の子どもが、戦勝国の王につかえつつも、かつ、様々な苦難を受けても、神様の戒めを優先し続けたために、神様から祝福を受けたことが記されています。

また、ほかの預言書と同様に将来についての啓示や、神様の戒め(訓戒)に従う時に救いを得ること、戒めに従うとは形式を守ることではなく、心を神様に近づけることであることが記されています。

人が存在するのは、神様の戒めに従って生きるためです。
また、神様の戒めに従うためには、神様を信じる信仰を育てる必要があります。

こんにちはおおさむです。訪問ありがとうございます。

旧約聖書のダニエル書1章から12章は何を伝えているんだろうと思われているかもしれません。

聖書を学び始めてから40年以上が過ぎた私の考えを伝えます。お役にたてば幸いです。

ダニエルは王家の血筋に生まれ、第一回バビロン捕囚の際に、バビロニアに連れてこられ、王のそばで教育を施された若者のひとりです。
エゼキエルと同じ時代を生きました。
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ダニエルの物語から学べる7つのことをご紹介します。

ダニエルから学べる7つのこと:どのような状況にあっても神様の訓戒に従う者は祝福を得る

1.どのような状況にあっても神様の訓戒に従う者は祝福を得ます
2.自分の周りの人の幸福を願うときに祝福はあります
3.自分の思い通りにならなくても神様を信じる強さを持ちましょう
4.自分の力を誇るとき、神様の懲らしめを受けます
5.神様を愚弄すると滅ぼされる
6.ダニエルは敵の手から守られました
7.将来についての預言

旧約聖書のダニエル書1章から12章は掲載すると長くなるので以下には掲示していません。
ご自身でオンラインまたは書籍で読んでいただくようにお願いします。
聖書のオンライン版は
https://www.churchofjesuschrist.org/study/scriptures?lang=jpn
または
https://www.wordproject.org/bibles/jp/index.htm
を参照してください。
以下で引用符「」で示しているのは、上記で示した範囲以外の聖句などです。
他の聖典などでどのように解説されているかを示すために載せています。

ひとつひとつ簡単に解説します。

1.どのような状況にあっても神様の訓戒に従う者は祝福を得ます

ユダ王国に住む王家の血筋をもつ者の中にダニエル、ハナニヤ、ミシャエル、アザリヤがいました。
彼らはバビロンに連れていかれ、ネブカデネザル王のもとで英才教育を受けることになりました。
敗戦国から連れてこられたこの4人は、戦勝国の絶大な権力を持つ王に仕え、従ってはいましたが、
自分たちが信じる神様の訓戒(戒め)に反することはしませんでした。
そのために、数々の苦難に遭いますが、神様は彼らを守り、祝福しました。

(ダニエル書1章、3章、6章参照)

神様は「あなた」がどんな時も神様の訓戒に従うことを望んでおられます。
それはあなたが祝福を得るためです。
これがダニエル書から学べることのひとつです。

2.自分の周りの人の幸福を願うときに祝福はあります

ネブカデネザル王の決めた食事には、神様の訓戒に反するものがあったので、4人は食べることを拒否しました。
しかし、給仕役の家令は責任を問われることを恐れました。

そこで、4人(ダニエル、ハナニヤ、ミシャエル、アザリヤ)は10日間試してみることを提案しました。
それであれば、と家令は提案を受け入れました。
(ダニエル書1章参照)

ネブカデネザル王の夢を解き明かすときも、自分のライバル関係にある知識人たちを守ってほしいと王に伝えました。
(ダニエル書2章参照)

自分のことだけではなく、周りの人、時にはライバル視してくる人たちに対しても、
他の人のことを思いやる気持ちをもつことで、神様からの祝福を得るようになります。

3.自分の思い通りにならなくても神様を信じる強さを持ちましょう

ネブカデネザル王が建てた金の像を拝め、さもなくば、火に焼かれる、という命令が出されたとき、

シャデラク、メシャクおよびアベデネゴは像を拝まなかったので、
王は彼らを尋問し、従わないと知って大いに怒り、火の中に投げ込めと命じました。

そのとき彼らは信仰を守り通し、たとえ火の中で死んだとしても私たちは王の像を拝みません、

神様に従えば、神様に守られると信じているし、

たとえそうでなくても、神様の訓戒に従います

とはっきり答えました。
(ダニエル書3章参照)

(参考)王妃エステルもユダの民が滅ぼされそうになったときに、命をかけて民を守りました。

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4.自分の力を誇るとき、神様の懲らしめを受けます

ネブカデネザル王は夢を見て、その解き明かしをダニエルに求めた時、
ダニエルはそれが良い夢ではない(王によくない)ことを悟り、

王に対して罪を離れ、虐げているひとを哀れみ、貧しい人を助けるように勧めました。

しかし、王は自分の力を高ぶり、栄華を誇ったため、神様の懲らしめを受けました。

その後、王は自分のしたことを悔いて、神様に赦されました
(ダニエル書4章参照)

5.神様を愚弄すると滅ぼされる

ベルシャザル王がイスラエルの神を愚弄し、エルサレムの神殿から奪った金銀の器で酒を飲んだため、
神様は警告を与え、ダニエルを通して悔い改めるように伝えました。

王は聞き入れなかったため、その日のうちに、敵に滅ぼされました。、
(ダニエル書5章参照)

6.ダニエルは敵の手から守られました

ダニエルがペルシャのダリヨス王に仕えたとき、

王に次ぐ高い位についたことを快く思わない人たちが策を練り、
ダニエルを殺そうとしました。

王様は彼らに騙され、神に祈るものはライオンの檻の中に入れることに同意しました。

彼らはダニエルが神に祈るので、王の命令通り、ライオンの檻の中に入れなければならないと訴えました。

王様はダニエルを助けようと画策しましたが、一度だした命令を変更することはできませんでした。

ダニエルはライオンの檻に入れられましたが、神様の手により守られました。

騙されたことに怒った王様は、ダニエルを殺そうと画策した人たちとその家族をライオンの檻に入れました。
(ダニエル書6章参照)

7.将来についての預言

ネブカデネザル王の夢の解き明かしとして、

バビロニアの次にペルシャ、その次にマケドニア(ギリシャ)、ローマ、分裂後に、
10の国々が起こること、を告げました。

王は自分の夢の解き明かしを聞いて、大変喜びましたが、ダニエルは栄光を神様に返しました。

また10の国の中に神様の民を苦しめるものが出ること、互いの間に多くの戦争や苦難があること、

キリストをかしらとする天の王国が建てられ、ミカエルがその悪の民・王、人の建てた邪悪な国を滅ぼすこと、

また、末の日には隠れた知識が明らかになり、神様の再降臨を迎える準備をすることを預言しました。
(ダニエル書2章、7章以降参照)

ダニエル書からいくつかの聖句を抜粋

(操作方法)右側の「+」付近をクリックすると聖句が広がって出てきます。
そのあと、右側の「-」付近をクリックすると閉じます。

王の食事を断る(ダニエル1章)
3)時に王は宦官の長アシペナズに、イスラエルの人々の中から、王の血統の者と、貴族たる者数人とを、連れて来るように命じた。
4)すなわち身に傷がなく、容姿が美しく、すべての知恵にさとく、知識があって、思慮深く、王の宮に仕えるに足る若者を連れてこさせ、これにカルデヤびとの文学と言語とを学ばせようとした。
5)そして王は王の食べる食物と、王の飲む酒の中から、日々の分を彼らに与えて、三年のあいだ彼らを養い育て、その後、彼らをして王の前に、はべらせようとした。
6)彼らのうちに、ユダの部族のダニエル、ハナニヤ、ミシャエル、アザリヤがあった。

8)ダニエルは王の食物と、王の飲む酒とをもって、自分を汚すまいと、心に思い定めたので、自分を汚させることのないように、宦官の長に求めた。
9)神はダニエルをして、宦官の長の前に、恵みとあわれみとを得させられたので、
10)宦官の長はダニエルに言った、「わが主なる王は、あなたがたの食べ物と、飲み物とを定められたので、わたしはあなたがたの健康の状態が、同年輩の若者たちよりも悪いと、王が見られることを恐れるのです。そうすればあなたがたのために、わたしのこうべが、王の前に危くなるでしょう」。
11)そこでダニエルは宦官の長がダニエル、ハナニヤ、ミシャエルおよびアザリヤの上に立てた家令に言った、
12)「どうぞ、しもべらを十日の間ためしてください。わたしたちにただ野菜を与えて食べさせ、水を飲ませ、
13)そしてわたしたちの顔色と、王の食物を食べる若者の顔色とをくらべて見て、あなたの見るところにしたがって、しもべらを扱ってください」。
14)家令はこの事について彼らの言うところを聞きいれ、十日の間、彼らをためした。
15)十日の終りになってみると、彼らの顔色は王の食物を食べたすべての若者よりも美しく、また肉も肥え太っていた。
16)それで家令は彼らの食物と、彼らの飲むべき酒とを除いて、彼らに野菜を与えた。

17)この四人の者には、神は知識を与え、すべての文学と知恵にさとい者とされた。ダニエルはまたすべての幻と夢とを理解した。
18)さて、王が命じたところの若者を召し入れるまでの日数が過ぎたので、宦官の町は彼らをネブカデネザルの前に連れていった。
19)王が彼らと語ってみると、彼らすべての中にはダニエル、ハナニヤ、ミシャエル、アザリヤにならぶ者がなかったので、彼らは王の前にはべることとなった。
20)王が彼らにさまざまの事を尋ねてみると、彼らは知恵と理解において、全国の博士、法術士にまさること十倍であった。
21)ダニエルはクロス王の元年まで仕えていた。

ネブカデネザル王の夢「巨大な像」(ダニエル2章)
12)これによって王は怒り、かつ大いに憤り、バビロンの知者をすべて滅ぼせと命じた。
14)そして王の侍衛の長アリオクが、バビロンの知者らを殺そうと出てきたので、ダニエルは思慮と知恵とをもってこれに応答した。
17)それからダニエルは家に帰り、同僚のハナニヤ、ミシャエルおよびアザリヤにこの事を告げ知らせ、
18)共にこの秘密について天の神のあわれみを請い、ダニエルとその同僚とが、他のバビロンの知者と共に滅ぼされることのないように求めた。
19)ついに夜の幻のうちにこの秘密がダニエルに示されたので、ダニエルは天の神をほめたたえた。

29)王よ、あなたが床におられたとき、この後どんな事があろうかと、思いまわされたが、秘密をあらわされるかたが、将来どんな事が起るかを、あなたに知らされたのです。
30)この秘密をわたしにあらわされたのは、すべての生ける者にまさって、わたしに知恵があるためではなく、ただその解き明かしを、王にお知らせすることによって、あなたが心に思われたことを、お知りになるためです。

32)その像の頭は純金、胸と両腕とは銀、腹と、ももとは青銅、
33)すねは鉄、足の一部は鉄、一部は粘土です。
34)あなたが見ておられたとき、一つの石が人手によらずに切り出されて、その像の鉄と粘土との足を撃ち、これを砕きました。
35)こうして鉄と、粘土と、青銅と、銀と、金とはみな共に砕けて、夏の打ち場のもみがらのようになり、風に吹き払われて、あとかたもなくなりました。ところがその像を撃った石は、大きな山となって全地に満ちました。

46)そこでネブカデネザル王はひれ伏して、ダニエルを拝し、供え物と薫香とを、彼にささげることを命じた。
47)そして王はダニエルに答えて言った、「あなたがこの秘密をあらわすことができたのを見ると、まことに、あなたがたの神は神々の神、王たちの主であって、秘密をあらわされるかただ」。
48)こうして王はダニエルに高い位を授け、多くの大いなる贈り物を与えて、彼をバビロン全州の総督とし、またバビロンの知者たちを統轄する者の長とした。
49)王はまたダニエルの願いによって、シャデラクとメシャクとアベデネゴを任命して、バビロン州の事務をつかさどらせた。ただしダニエルは王の宮にとどまっていた。

火の中から救い出される(ダニエル3章)
5)角笛、横笛、琴、三角琴、立琴、風笛などの、もろもろの楽器の音を聞く時は、ひれ伏してネブカデネザル王の立てた金の像を拝まなければならない。
6)だれでもひれ伏して拝まない者は、ただちに火の燃える炉の中に投げ込まれる」と。

8)その時、あるカルデヤびとらが進みきて、ユダヤ人をあしざまに訴えた。

12)ここにあなたが任命して、バビロン州の事務をつかさどらせられているユダヤ人シャデラク、メシャクおよびアベデネゴがおります。王よ、この人々はあなたを尊ばず、あなたの神々にも仕えず、あなたの立てられた金の像をも拝もうとしません」。
13)そこでネブカデネザルは怒りかつ憤って、シャデラク、メシャクおよびアベデネゴを連れてこいと命じたので、この人々を王の前に連れてきた。

15)あなたがたがもし、角笛、横笛、琴、三角琴、立琴、風笛などの、もろもろの楽器の音を聞くときにひれ伏して、わたしが立てた像を、ただちに拝むならば、それでよろしい。しかし、拝むことをしないならば、ただちに火の燃える炉の中に投げ込まれる。いったい、どの神が、わたしの手からあなたがたを救うことができようか」。
16)シャデラク、メシャクおよびアベデネゴは王に答えて言った、「ネブカデネザルよ、この事について、お答えする必要はありません。
17)もしそんなことになれば、わたしたちの仕えている神は、その火の燃える炉から、わたしたちを救い出すことができます。また王よ、あなたの手から、わたしたちを救い出されます。
18)たといそうでなくても、王よ、ご承知ください。わたしたちはあなたの神々に仕えず、またあなたの立てた金の像を拝みません」。

23)シャデラク、メシャク、アベデネゴの三人は縛られたままで、火の燃える炉の中に落ち込んだ。

25)王は答えて言った、「しかし、わたしの見るのに四人の者がなわめなしに、火の中を歩いているが、なんの害をも受けていない。その第四の者の様子は神の子のようだ」。

28)ネブカデネザルは言った、「シャデラク、メシャク、アベデネゴの神はほむべきかな。神はその使者をつかわして、自分に寄り頼むしもべらを救った。また彼らは自分の神以外の神に仕え、拝むよりも、むしろ王の命令を無視し、自分の身をも捨てようとしたのだ。
29)それでわたしはいま命令を下す。諸民、諸族、諸国語の者のうちだれでも、シャデラク、メシャク、アベデネゴの神をののしる者があるならば、その身は切り裂かれ、その家は滅ぼされなければならない。このように救を施すことのできる神は、ほかにないからだ」。

ネブカデネザル王の夢「大きな木」(ダニエル4章)
18)われネブカデネザル王はこの夢を見た。ベルテシャザルよ、あなたはその解き明かしをわたしに告げなさい。わが国の知者たちは、いずれもその解き明かしを、わたしに示すことができなかったけれども、あなたにはそれができる。あなたのうちには、聖なる神の霊がやどっているからだ」。

27)それゆえ王よ、あなたはわたしの勧告をいれ、義を行って罪を離れ、しえたげられる者をあわれんで、不義を離れなさい。そうすれば、あるいはあなたの繁栄が、長く続くかもしれません」。

30)王は自ら言った、「この大いなるバビロンは、わたしの大いなる力をもって建てた王城であって、わが威光を輝かすものではないか」。
31)その言葉がなお王の口にあるうちに、天から声がくだって言った、「ネブカデネザル王よ、あなたに告げる。国はあなたを離れ去った。

37)そこでわれネブカデネザルは今、天の王をほめたたえ、かつあがめたてまつる。そのみわざはことごとく真実で、その道は正しく、高ぶり歩む者を低くされる。

ベルシャザル王がイスラエルの神を愚弄したため滅ぼされる(ダニエル5章)
1)ベルシャザル王は、その大臣一千人のために、盛んな酒宴を設け、その一千人の前で酒を飲んでいた。
2)酒が進んだとき、ベルシャザルは、その父ネブカデネザルがエルサレムの神殿から取ってきた金銀の器を持ってこいと命じた。王とその大臣たち、および王の妻とそばめらが、これをもって酒を飲むためであった。

4)すなわち彼らは酒を飲んで、金、銀、青銅、鉄、木、石などの神々をほめたたえた。
5)すると突然人の手の指があらわれて、燭台と相対する王の宮殿の塗り壁に物を書いた。王はその物を書いた手の先を見た。

16)しかしまた聞くところによると、あなたは解き明かしをなし、かつ難問を解くことができるそうだ。それで、あなたがもし、この文字を読み、その解き明かしをわたしに示すことができたなら、あなたに紫の衣を着せ、金の鎖を首にかけさせて、この国の第三のつかさとしよう」。
17)ダニエルは王の前に答えて言った、「あなたの賜物は、あなたご自身にとっておき、あなたの贈り物は、他人にお与えください。それでも、わたしは王のためにその文字を読み、その解き明かしをお知らせいたしましょう。

22)ベルシャザルよ、あなたは彼の子であって、この事をことごとく知っていながら、なお心を低くせず、
23)かえって天の主にむかって、みずから高ぶり、その宮の器物をあなたの前に持ってこさせ、あなたとあなたの大臣たちと、あなたの妻とそばめたちは、それをもって酒を飲み、そしてあなたは見ることも、聞くことも、物を知ることもできない金、銀、青銅、鉄、木、石の神々をほめたたえたが、あなたの命をその手ににぎり、あなたのすべての道をつかさどられる神をあがめようとはしなかった。

30)カルデヤびとの王ベルシャザルは、その夜のうちに殺され、
31)メデアびとダリヨスが、その国を受けた。この時ダリヨスは、おおよそ六十二歳であった。

ダニエルは敵の手から守られました(ダニエル6章)
3)ダニエルは彼のうちにあるすぐれた霊のゆえに、他のすべての総監および総督たちにまさっていたので、王は彼を立てて全国を治めさせようとした。
4)そこで総監および総督らは、国事についてダニエルを訴えるべき口実を得ようとしたが、訴えるべきなんの口実も、なんのとがをも見いだすことができなかった。それは彼が忠信な人であって、その身になんのあやまちも、とがも見いだされなかったからである。
5)そこでその人々は言った、「われわれはダニエルの神の律法に関して、彼を訴える口実を得るのでなければ、ついに彼を訴えることはできまい」と。

13)彼らは王の前に答えて言った、「王よ、ユダから引いてきた捕囚のひとりである、かのダニエルは、あなたをも、あなたの署名された禁令をも顧みず、一日に三度ずつ、祈をささげています」。
14)王はこの言葉を聞いて大いに憂え、ダニエルを救おうと心を用い、日の入るまで、彼を救い出すことに努めた。

16)そこで王は命令を下したので、ダニエルは引き出されて、ししの穴に投げ入れられた。王はダニエルに言った、「どうか、あなたの常に仕える神が、あなたを救われるように」。
17)そして一つの石を持ってきて、穴の口をふさいだので、王は自分の印と、大臣らの印をもって、これに封印した。これはダニエルの処置を変えることのないようにするためであった。
18)こうして王はその宮殿に帰ったが、その夜は食をとらず、また、そばめたちを召し寄せず、全く眠ることもしなかった。
19)こうして王は朝まだき起きて、ししの穴へ急いで行ったが、
20)ダニエルのいる穴に近づいたとき、悲しげな声をあげて呼ばわり、ダニエルに言った、「生ける神のしもべダニエルよ、あなたが常に仕えている神はあなたを救って、ししの害を免れさせることができたか」。
21)ダニエルは王に言った、「王よ、どうか、とこしえに生きながらえられますように。
22)わたしの神はその使をおくって、ししの口を閉ざされたので、ししはわたしを害しませんでした。これはわたしに罪のないことが、神の前に認められたからです。王よ、わたしはあなたの前にも、何も悪い事をしなかったのです」。
23)そこで王は大いに喜び、ダニエルを穴の中から出せと命じたので、ダニエルは穴の中から出されたが、その身になんの害をも受けていなかった。これは彼が自分の神を頼みとしていたからである。
24)王はまた命令を下して、ダニエルをあしざまに訴えた人々を引いてこさせ、彼らをその妻子と共に、ししの穴に投げ入れさせた。彼らが穴の底に達しないうちに、ししは彼らにとびかかって、その骨までもかみ砕いた。
25)そこでダリヨス王は全世界に住む諸民、諸族、諸国語の者に詔を書きおくって言った、「どうか、あなたがたに平安が増すように。
26)わたしは命令を出す。わが国のすべての州の人は、皆ダニエルの神を、おののき恐れなければならない。彼は生ける神であって、とこしえに変ることなく、その国は滅びず、その主権は終りまで続く。
27)彼は救を施し、助けをなし、天においても、地においても、しるしと奇跡とをおこない、ダニエルを救って、ししの力をのがれさせたかたである」。
28)こうして、このダニエルはダリヨスの世と、ペルシャ人クロスの世において栄えた。

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ここまで読まれて、自分には関係のない話だ、何の役にたつんだ、と思われているかもしれませんね。

わたしも最初に聖書を読んだとき、とても信じられない、こんなことありっこない、と思っていました。
それでも、その後、何度か聖書に出会う機会があり、読む機会があり、自分に当てはめて考えるようになりました。
そのうちのいくつかをここに示しました。

あなたも、この物語から、自分に役立つなにかをみつけていただければ幸いです。

あなたがたは、聖書の中に永遠の命があると思って調べているが、この聖書は、わたしについてあかしをするものである。
(ヨハネによる福音書5章39節)

聖書のこの書、この物語のどんな点でイエスキリストを見出しますか?
ここまで読んでくださったあなたへ
あなたは神様の子で、神様のみもとに永遠に住むことができる存在にです。
地上に来たのは、いろいろな経験により、あなたの能力が増し加わり、ほかの人を助けることができるようになるためです。

わたしもこれから成長していきたいので、あなたとともに歩んでいきたいと願っています。

神様はあなたを愛し、あなたの幸せを願っておられます。

ご質問があれば、下のほうにコメント欄があるのでそちらに書き込んでください。

聖書のオンライン版は
https://www.churchofjesuschrist.org/study/scriptures?lang=jpn
または
https://www.wordproject.org/bibles/jp/index.htm
を参照してください。
あなたがこの世に来たのは、神様の戒めに従って生きるため。
神に敵対する存在が真理と誤りを混ぜてあなたに伝えても、それに惑わされずに生きるために神様は道を示してくださいます、
そして、たとえ道を誤ったとしても、また戻ってくる方法があります。

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